鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳(その2)

| コメント(0) | トラックバック(0)
で、爺ヶ岳を登り始めて来た道を振り返ると、そこには私のワクテカを裏切らない風景が広がっていた。
20100927-1.jpg
おおっ!裏剱だ!! 八ッ峰や三の窓雪渓もよく見える。いやー、これこそ山登りの醍醐味だね。白山では北アルプスの山々を眺めながら歩く、ってできないからねえ(豆粒にしか見えない)。ああ、幸せ。
20100927-2.jpg
テレ端の54mm(実質108mm)で写すと、こんな感じ。300mmで撮ったら、山頂やクライミング中の人まで見えたりして...というくらい、近くに見えるのだよ。これだと長治郎雪渓もなんとか見える(八ッ峰の左っす)。
20100927-3.jpg
振り返ると剱岳、じゃあ進行方向は?とそこに見えるのは鹿島槍ヶ岳。いやー、いいねえ。鹿島槍ヶ岳は南峰と北峰があり、双耳峰といわれている。なんとなくわかるよね。
大町あたりから山座同定すると、ランドマークとなるのがこの鹿島槍。山の姿かたちにハァハァする私って、変態か?w
右下の稜線に小さく見える赤い屋根が、今日の目的地の冷池山荘。できれば鹿島槍の南峰までピストンしたいんだけどなあ...。とりあえず、ここまでは快調。

20100927-4.jpg
爺ヶ岳は麓から見た雪形が「種まき爺さん」に似ているということで、ついた名前だそうな。ここは北・中・南峰と3つピークがあるが、とりあえず南峰に登っておく。この辺は足元もガレていて、いかにも北アルプスという感じ。しかし穂高とかと違って、落ち着いて歩けば落石を起こすレベルでは全く無い。
柏原新道~爺ヶ岳は「北アルプス入門編」にぴったりの山だそうで、それに日本百名山の一つである鹿島槍ヶ岳を組み合わせたコースは、中高年に大人気だそうだ...というのは、後から知った(私はとにかく鹿島槍へ行ってみたかった)。そのせいか、コースでもツアー団体さんが多いこと。これじゃ山小屋は...あまり考えないことにしよう。

20100927-5.jpg
爺ヶ岳から200mくらい一気に下ると、そこは冷乗越。鹿島槍ヶ岳へは赤岩尾根という「3大北アルプス急登」の一つを登るコースがあり、そのコースとはこの冷乗越で合流することになる。
北アルプス3大急登とは他に燕岳への合戦尾根、烏帽子岳へのブナ立尾根を指すが、私はこのうち合戦尾根を経験済みである。合戦尾根の第1ベンチを過ぎた所で、この壁のような階段を登れと?と思った記憶があるが(20年近く前の話だ)、どうということもなくあっさりと登れたような。というわけで、赤岩尾根から登ろうかとも思っていたのだが、あの頃とは体力が違うからねえ。入門者向けの柏原新道を選択した次第w

冷乗越から冷池山荘まで10分とのことだが、今回の山行で一番つらかったのがこの10分。いや、2倍くらいかかっているかも。冷乗越からの登り返しが、なんと長く感じたことか。
理由は単なるエネルギー切れ。山ヤ用語では「シャリバテ」というのだが、ランニングでも起こる現象で、私は20km弱で全く足が前に出なくなる(だからハーフは出場しなかった)。まあこれはトレーニングとカーボローディングでなんとかなるようだし、今回も「小屋についてから」ではなく、爺ヶ岳の山頂ででも何か食べておけばよかったんだよな。それを「あと少し」と歩いたら、またしても全く足が前に出なくなった。はー、疲れた。
山小屋で受付を済ませ、荷物を置き、簡単に昼食を取ったら13時過ぎ。鹿島槍ヶ岳はここから往復4時間くらいかかるらしいし、雲も出てきたし、明日の予報は晴れのち曇りだし...ということで、今日はちょっと早いけどここで終了。明日は4時出発だな。

20100927-6.jpg
冷池山荘は数年前に改装されたばかりとのことだが、中に入ってあっとびっくり。写真どおり、きれいなんですねえ。さらに驚いたのはトイレ。驚愕に値するきれいさで、自己完結型なんだとか。トイレ前に「協力金 1回100円お願いします」と書いてあったが、もちろん払いましたよ。ぜひともこれを維持していっていただきたいものよ。
しかし部屋に入ると、そこは2人に布団1つ状態。寝る場所まで指定されたw うだうだしていると、私が途中で抜かしたツアー団体さんたちが到着したようで、小屋は一気ににぎやかになった。はあ、やっぱりね...。テントのほうがよかったかな...とそのときはちょっと小屋泊を後悔したのだった。
(続く)


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://ns.concordia.to/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/402

コメントする

このブログ記事について

このページは、しづが2010年9月27日 22:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳(その1)」です。

次のブログ記事は「鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳(その3)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。