手取キャニオンロード

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好天に恵まれた三連休最後の日、手取キャニオンロードへ行ってきた。
近場の山へ行く絶好の日和なのだが、今年はクマの大当たり年(要はクマの餌となる木の実が絶望的に少ない)なので、自粛して自転車でぶらぶらすることに。
手取キャニオンロードは旧鶴来町から旧尾口村「道の駅瀬女」までの歩行者・自転車専用道路である。昔ここには北陸鉄道の金名線という電車が走っていたが、昭和62年に廃線となった。その鉄道線路跡が、手取キャニオンロードというわけだ。

前輪を取って自動車に乗せようかとも考えたが、北陸鉄道のサイクルトレインに乗って、野町駅から鶴来駅へ。帰りはまた電車にしようか、それとも乗って帰ってこようか、そのときに考えよう。
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電車のガラガラぶりは想定の範囲内。周りにほとんど人がいないので、恐縮することなく乗せることができる。そういえばワシントンDCの地下鉄には必ず軽車両を乗せるスペースがあって、電動車いすや自転車の人が何の違和感も無く乗っていたなあ。

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モーツァルトのピアノ協奏曲23番を聴きながらの各駅停車の旅。しかしこの曲が終わらないうちに、鶴来駅に到着してしまった。スコアを見ながらだったので、少々電車酔いw 金沢にいると、めったに電車に乗ることが無いからねえ。
日頃車ではよく通る鶴来駅前だが、なぜか新鮮な気分である。

キャニオンロードのスタート地点は「道の駅しらやまさん」近くということなので、そこまで移動。道の駅ではロードな人たちが数人。ふとバイクを見ると、LOOKやColnagoって...そんな人たちは、もっとハードなヒルクライムにでも行ってくれい(爆)

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クロスバイクな私はのんびり走るのだ。というわけで、あちこちで降りて写真撮影など。
ここは金名橋といって、昔の御影大橋(金沢市民ならおなじみ)の材料を転用しているのだとか。そういえば金沢-名古屋間の路線バス(高速バスではない)も金名線という名前でしたね。名古屋までの交通網をつくる、というのが金沢人の夢だったのか?

ところどころにあるキャニオンロードの案内板。これを見ると、現在位置がわかる。まだ4kmくらいしか走っていないのか...。ふう。
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寄り道好きな私としては、寄り道する場所が無い自転車道路は、かなりしんどい。一休みしようと思っても、立って畑を見ながらじゃねえ。登山だと「立ったまま5分休憩」なんて当たり前だし、わざわざ腰を下ろしたいなんて思わないんだけど。やはり自転車と山登りは別物かと。

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白山下サイクリングターミナルに到着。昔はここに白山下駅があり、北陸鉄道石川総線の終点だったとか。確か私が大学生の頃まであったんじゃないかなあ。このターミナルにはレンタサイクルもあるので、ここで借りて乗るのもまた一興。
ここで一休みして、カロリーメイト(登山の非常食の残り。賞味期限切れw)を食べる。エネルギー切れに要注意ざます。

白山下までは昔の電車の線路ということで、勾配もあってないようなものだが、ここからはそれなりにアップダウンがある。といってもたいしたことはないが、すでに20km近くペダルを漕いでいる身には辛い。
途中で戻ろうかとも思ったが、「この坂を上りきったら、きっといいことがあるって」と自分に言い聞かせて、よたよたと登ること数分、大きな交差点に出た。なんとそこは瀬戸野交差点。ここまで来れば、終点の「道の駅瀬女」はすぐ近く。やっぱりいい事があったw

道の駅瀬女は大混雑。お目当ての栃餅は既に売り切れている。
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目ぼしい食べ物は売り切れ続出、近くのそば屋も当然長い列。そんな中で、建物前のテントでおばちゃんが売っていた「かいもち」なる食品を購入。おばちゃんいわく「中にはあんことか入ってないの。きなこをまぶしてあるだけ」とのこと。帰って調べたら、かいもちとはおはぎのことだった。これは実家への土産とするが、空腹のあまり1個だけ食べた。きなこは好きではないのだが、ウマー。

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鳥越近辺はそばの産地ということで、そばの花まっさかり。どこかでそばを食べて帰ろうと思ったが、どのそば屋も長蛇の列...お腹すいた(泣)

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手取渓谷ですね。きれいですね。ここで旧吉野谷村側にわたると、そこには「吉野工芸の里」なる施設があり、大判焼きなどを売っている...がやはり人でいっぱい。
お腹空いた〜どっかで休みたい〜ということで、写真を撮るとさっさと退散。ちなみに渓谷の方に降りることもできるそうな。

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鶴来に近づくと、こんな感じで道路と平行。ほんまもんのロードな人たちは、車道を走っておりました。私のようなポタリングもどき派が、キャニオンロードで走るんですな。ちなみにロードな人たちは道の駅瀬女が終点ではなく、その先の一里野温泉や白峰に行っちゃうんですねえ。でないと、乗った気がしないに違いない。

鶴来駅でどうしようか迷ったが、金沢まで自転車で帰ることに。しかしここからが一番辛かった。旧鶴来街道の狭いこと。おまけに唖然とするような逆風で、川を遡上する鮭の気分である。道の舗装状態もよろしくなく、痛んできた膝や背中に響くのなんの。もう自転車を棄てて逃げようかと思ったくらいだ(逃げられませんてば)。
すがるような気持ちで寄ったマクドナルドは人でいっぱい、自宅近くのミスドも人でいっぱい(100円の日だった...)で、何も食べずに自宅到着。

本日の走行距離を計算してみると、だいたい60km弱。ひたすら自転車を漕いでいても、あまり楽しくない。やっぱり私はポタリング派だということがよくわかった1日でありました。

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このページは、しづが2010年10月12日 21:41に書いたブログ記事です。

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