いやあ、面白かった。展開や演出に派手なところは全くないし、ネット上で見かける「あらすじ」そのもののストーリーだったけど、あっという間の2時間弱だった。
やっぱりみなさん演技が上手いねえ。コリン・ファースは「ブリジット・ジョーンズの日記」や「ラブ・アクチュアリー」のイメージが強かったのでヒュー様もどきの印象を持っていたのだが、すみません平謝りです。
中でもローグ役のジェフリー・ラッシュが、いい味出していた。ジョージ6世はコリン・ファース以外でもいいかなと思うが、ローグは完全にジェフリー・ラッシュということで脳みそにインプットされてしまったわ。ちまたの噂ではヒュー様にジョージ6世役のオファーが来ていたのに断ったということだが、ヒュー様だとラブコメになっちゃうよな。これはコメディではありません(爆)
この映画はどうやら東宝系のみでの配給らしく、初め金沢ではGWにミニシアターでしか上映されないということで「これだから田舎は!!」とブルーな気分にさせられたのは言うまでもない。しかしその後、アカデミー賞を4部門受賞したことからミニシアターでは前倒しに上映され、さらには某シネコンでも公開となり(これはおまけか)、よかったよかった。
それにしても、シネコンの座席が9割埋まっている(しかも公開後2週間経過)というのは、初めての経験かも。隣に人がいると気が散るなあ。映画館には申し訳ないが、映画は人のいないところでゆっくり見たいんだよねw 数席となりの人間は上映中にボソボソ話したり、携帯電話の画面を見ていたり、と殺意を抱くような行動をするし。落ち着かん...。
ちなみに東宝系で一番近い映画館は、TOHOシネマズ高岡。高岡まで行けってか。
夫婦愛だとか、国王とローグの友情だとか、そういう教科書的ウザイことを抜きにしても非常に良い映画です。これがアカデミー賞をもらったのだから、まだまだアカデミー賞も捨てたものじゃない。
ハリウッド的エンターテイメントに疲れたそこのあなた、ぜひ見てください。
んん。
確かに映画館は、人がいない、あるいは人が気にならないことが重要ですね。
特に、オスカーをとったから上映している映画だと、ボソボソ率が高いような気がするけれども、それは私の偏見かな??
ボソボソとか、ガサゴソって音は、ご本人はあまり気になっていないことが多くて、それがまた、こちらの癇に障るんですが。
アカデミー賞4部門受賞作ということで、普段映画館に行かない人も来ているのではないかと。映画館慣れしてないんだよね。私なんぞは映画はじっくり一人で見たいタイプなので、こういう人種は家のTVで見てくれ、と切実に思います。
昨年シネモンドに「パリ・オペラ座のすべて」を見に行った時もほぼ満員だったけど、こちらはみなさん物音をほとんどたてずに見ておりました。見る人の気合が違うわねえw
ちなみにほんまもんの本人のスピーチはこれ。
http://www.bbc.co.uk/archive/ww2outbreak/7918.shtml
同日のチェンバレンのに比べると、やはり一生懸命話しているな〜という感じがありありとわかりますな。
http://www.bbc.co.uk/archive/ww2outbreak/7917.shtml
70年以上前の音源なのに、こんな明瞭に聞き取れる状態でキチンと保存されていることに驚嘆!
さすがBBC!!
だよねー。しかも惜しみなく公開しているところがすごい。
BBCのサイト、いろいろ見ていると面白すぎ。