3連休は先日のリベンジで涸沢〜奥穂へ行くつもりだったが、前日から初日の天気が今ひとつ。おまけに台風15号の動きもよくわからないときたので、あっさりあきらめて映画を見に行った。
と言っても、行ったのは富山市内。実はこの「マーラー 君に捧げるアダージョ」という映画、金沢では試験前の2週間だけ公開になっていたのだ。今年...いや、毎年のことだが7月末はただでさえも仕事でバタバタしているのに、そんな時にたった2時間といえどもゆっくり座っていられるわけがない。
という訳で映画を観るのを諦めていたのだが、何の気なしに調べると、富山では23日まで上映されているという。どうせなら立山でも行って雷鳥沢でゴロゴロして、帰りに見てこようかなあ...とも思ったのだが、まあスパッと諦めるときには諦めたほうが精神衛生上よろしい。
で、富山へ行った。実は富山市内へ車で行くのは初めてなのだ。
映画は...こんなもんかな。アルマは悪妻と名高いwけど、マーラーだって芸術家らしく立派な自己中心オヤジである。アルマには「ゲージツ家のヨメになるということはこういうことです。あきらめなさい」と姑的な説教をしたくなるし、マーラーには「元々モテモテの恋多き女性なのだから、良妻賢母を要求するだけ無駄です。あきらめなさい」と言いたくなる。どっちもどっち、だな。
この映画の中で使われている曲で面白かったのは、交響曲第10番の第1楽章をパートに分けて演奏したものである。各パートの音が、その時の登場人物の心情などを表しているらしい。アマオケを長くやっていると、バラバラの音が組み立てられるとこんなのになるのか!(もちろん逆もあり。つーか、逆のほうが多い)と思うことはしょっちゅうだが、普段完成した音楽ばかり聴いている人には新鮮かも。
今日は指定駐車場がタダの日らしいので、ついでに映画館の周辺をぶらぶら。ここは総曲輪といって、富山市一番の繁華街らしい。...が、こんなもんなのね。
少し歩くと、そこにあるのは富山城。おお、佐々成政が城主だったことがあるのか。で、市電の停留所。鉄分多めオバなので、電車の停留所にはかなり萌える。
と、そこに市電がやってきた。黒い車体だよ、黒! ちなみに右の写真は、信号待ちの車中から撮ったもの。こちらは普通の色w
すぐ近くに「大和富山店」があったので、寄ってみる。7F全部が紀伊國屋書店なんですけど...。香林坊大和よりも天井が高くて広々としているんですけど...。Cole Haan? ETRO? いや香林坊に無くても、どうということはないんですけどね。どっちにしろ買わないし(買えないし)。しかし香林坊大和から撤退したと思っていたgentenがあったのには、びっくり。よくよく聞いてみると、1Fから2Fに引っ越したらしいのだ。なんだw でもねえ、こちらの店員嬢もヌメ革の知識に乏しいこと。買う気も失せる...。
富山に来た理由の一つがこの店。なんてことない雑貨屋だが、ここはオーロラシューズを扱っている店なのだ。オーロラシューズとはニューヨーク州のオーロラという街で作られている靴なのだが、ほとんど手作りで職人は10人くらいということから、おのずと作ることができる数は限られる。Made in USAのため、靴の型は日本人の標準足型とはかけ離れており、そのため今回実物を見に富山に来たわけだ。いや、映画を見に来たついでなんですけど...。
私はミニサイズ足だが足幅は一般日本人並(そんなに広くはない)なので少々不安だったが、そこにあったワイズCでもきちんと入った。で、早速注文。手元に届くのは3〜4ヵ月後だけど、待つのもまた一興。この靴はビブラムソールなので、すり減ったら底の張替えもOK。手入れさえしっかりすれば10年以上履ける靴なのだ。
今、店の写真をじっくり見たところ、入り口のマットに「HENRY BEGUELIN」と書いてあるではないか。ってことは、HENRY BEGUELINのモノもあったのかなあ。うーむ。
帰りは時間の制限がないので、高速道路を使わないで帰る。途中で立ち寄ったのは、ACTUS。家具は手が出ないものばかりだったけど、目の保養になったわw
おお、"The Chair"を初めて見たよ。右の写真は、70年代のユーズドもの。座ってみたけど、この肘掛の具合が絶妙ざんす。Yチェアはちょっとイマイチなんだけど、The Chairは違うねー。宝くじが当たったら、ぜひ一つ...もちろんエッグチェアも。
あとはひたすら金沢へ向かうだけ。途中から福光方向へ向い、そこからいつもの山越え。「ぬく森の郷」で立ち寄り温泉に入り、即売野菜を買って無事帰宅。
富山のみなさんは金沢に買い物ツアーに来るらしいが、私としては富山のほうが見るものがあるような気がするけどなあ。まあ、たまの目の保養だからいいのかもしれないね。
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