モレスキン 人生を入れる61の使い方

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昨日発売されたのだが、仕事帰りに本屋に寄ってパラパラと中身を見た。で、即購入した。それくらい自分のツボにはまる本だったのだ。
これはMoleskineに関する本の2冊目である。私は1冊目も持っているのだが、こんなもんかという程度の内容だった。ただ1冊目の終わりの方に載っていた、いろんな人のMoleskineが面白いな、と思ったくらいだ。
2冊目はとりあえず本屋で目を通してMoleskine賛美的な内容だったらいらねーよ、と思っていたのだが、これがなんと61人のノートの中身と解説文が詳細に書いてあるという、面白すぎる本だった。「こうやって使うんですよー」などという説教よりも、実際に使っている人のノートを眺めるほうが100万倍くらい面白いし、使えること間違い無し。
だいたい私は「他人」に全く興味がないが、「他人の弁当のおかず」とか「他人が持参している文房具」を特集している本が大好きなのだ。

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↑何がすごいって、本の装丁がMoleskineとそっくりさんなことw

この手の本には「ほぼ日手帳公式ガイドブック」というのもあるが、Moleskineのほうがオトナ。懐の大きさというのは同じだけど、Moleskineには様々なバリエーションがあるだけ、使い方も幅が広い。
特にこの本の「Moleskine & Travel」や「Moleskine & Art」という章に掲載されているノートは脱帽もの。私もヒマなときには日記(ほぼ日手帳を使っている)の片隅に落書きをしているが、来年からMoleskineにして、きちんとスケッチをしてみようか...。

私は普段Moleskineのスモールを持ち歩いて備忘録としているのだが、毎日そんなに書くこともなく(Smythsonの手帳がメインだし)、気がつくと「音楽関係ログ」と化している今日この頃。よく考えたらジャンルごとの備忘録にしてもいいわけで、そういう意味ではMoleskineには無限の可能性があるといえる。
ちなみに「音楽関係ログ」はオケの練習のこと、ヴァイオリンのレッスンでの指摘事項、その日聴いたCDの感想などがネタである。例えば8月27日付でのメモには
「マーラー交響曲9番:サロネン+フィルハーモニア管
 長すぎ。拡散しすぎ。第1楽章、訳わからん。
 これがまとまって聴こえる日が来るのだろうか?」
...マーラーの9番が好きになる日が来たら、このメモを見て大笑いするだろうなあ、きっと。
だから「記憶の記録」はやめられない。

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コメント(8)

マーラーに関しては、高校生の頃に、最初はよくわかんなかったけど、寝る前のテープとして無理矢理繰り返し聴いたらなんか当たり前になった。ブルックナーも同様。現代音楽も同様。慣れるは力なり。

というか、その頃なけなしのこづかいから買ったレコード2枚組なので捨てるに捨てられず、無理矢理聴いたのだね。

今はもう気に入った曲しか聴かないけど。

なんというか、掴みどころが無いんですよ>9番の第1楽章
好きな人には申し訳ないのだけど、いろんな旋律が脈絡なく散らばっているだけに聴こえるんですね。出来の悪いプログレみたいだw
その脈絡の無さがマーラーの世界だ、という話もどっかで読んだのだけど…それを楽しめる日は来るのかしらん。やはり睡眠学習法ちっくに寝る前に強制的に聴いてみるか。そしたら散らばっている旋律も「こんなもんだ」と思えるかもしれないし(爆)

昨日何の気なしにNHK-FMをつけたらコンセルトヘボウ管のマーラー6番をやっていて、こちらは聴けるなーという感じでした。掴みどころありあり、ただ第4楽章は相変わらずwって感じだけど。しかし弦楽器奏者としては突込みどころ満載、弾きたいとは思いませんな。
とりあえず10月にリリースされる、サロネン+フィルハーモニアの6番を買いますわ。

9番の1楽章はほんの小さな下降音型やシンコペーションの音型から主題が作られ、それが対位法的に絡まり転回したり拡大縮小しながら組み合わされているのを聴いて楽しめるようになると、離れられなくなります。それでいて主旋律や盛り上げ方は胸を締め付けるようなロマンチックという。。。

対位法的に絡まり転回したり拡大縮小しながら組み合わされているだけなら、その後のウィーン楽派につながるんだけど、くっさい超個人的ロマンチシズムと奇跡的に絡まっているところがマーラーの9番第1楽章でございます。

Moleskineの話ではないけど。

おお、レクチャーありがとう!「掴みどころが無い」というのは、まさしく「主題はどれ?」状態から来ているんですわ。散らばっているだけに聴こえる旋律の中に、主題の派生形?があるのね、きっと。おいら、がんばって聴くよw

逆に昔は「何回も同じ主題繰り返すな!しつこい!!」と思ったブルックナーが結構聴ける、今日この頃(でもVnに刻みばっかりやらせるなよ)。
歳のせいですかね(爆)

主題の派生形というより主題の中の核となる部分の音の形がひっくり返ったり伸ばされたりしながら伴奏になっていたり、割り込んできたりなんです。

主題は出てくるたびに微妙に変奏されたりするんで、主要音型やリズム主題でみていくか、結構スコア見ながらのほうが良いかも。でもここまで構造が変わっているのは9番の1楽章のみで、ほかの曲はまだ普通の交響曲の聴き方で間に合うと思う。

ブルックナーも聴くけど昔ほどではないなあ。そういう意味ではブルックナーの交響曲も普通の聴き方で聴けるしね。

これはスコアを見たほうがいいなと思って昨日楽器屋へ行ったのですが、9番は無かった…。主題が反転したり伴奏に入ったりすると、聴いているだけでは全然ダメダメです(ブラームスで経験済み。さらに弾いていても気づかないこともあり。勉強不足…)。
確かに2楽章以降は、そんな訳がわからんことはないんだよ。今某所で拾った、マーラーフェスティバルでのサロネン+SKDの3番を見ながら書いているんだけど、これくらいならまあ普通に聴こえるかと(好き嫌いは別にして)。しかし長いなw

それにしても、マーラーの緩徐楽章はどれも美しいね。その楽章だけ弾いてみたいわあ(・∀・)

ま、9番の第一楽章以外は結構普通です。未完の10番はもう少し手が入れば近づいた気もするけど。

緩徐楽章はどれもよいが、有名なのは5番の4楽章ですな。映画の「ベニスに死す」からカラヤンのアダージョで有名になった。ただ、愛と死のハザマまでいっている9番の4楽章と、たとえオーケストレーションが未完成でも10番の5楽章は泣ける。

ああ、でも10番の1楽章の弦楽合奏版も泣けるなあ。

今日「マーラー 君に捧げるアダージョ」観てきたよ。5番のアダージェットはアルマと幸せだった頃のBGMに使われていて、そりゃあ美しかったです。指揮もサロネン様だし。…いや、別にどうという演奏ではなかったけど。
10番の1楽章は、時々出てくる「なんとも言えない和音」にギョッとさせられますわw

誰も見ていないと思うけど、最初に戻ってMoleskineネタ。某100円ショップにMoleskineもどきのノートが売られているのだけど、これが裏表紙のポケットがないだけでかなり使えることを発見。もうすでに6冊捕獲したので、ネタごとに分けてMoleskineいやモレもどきを使い放題です。あー、幸せ。

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このブログ記事について

このページは、しづが2011年9月10日 18:05に書いたブログ記事です。

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