南竜〜別山周回

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先日の3連休は用事がいろいろ入っていたため、泊りがけの山登りはできず。
しかしちょうど空いている24日の天気予報は晴れ。夏山シーズンももう終わりということで、稜線歩きをしてきた。
実は前日...いや、当日朝まで立山へ行こうか白山に行こうか迷ったのだが、朝3時にパソコンで調べると、後立山連峰や剣・立山は23日夕方から雪が降ったらしい。剱や雄山の山頂は凍結しているのでは、という情報がちらほら。うへー、とドン引き。一応フリースのネックゲーターや帽子、手袋などを用意はしてあるが、吹きっさらしの立山三山の縦走路を歩く気力はここで吹っ飛び、近場の白山へ行くことに。

6時過ぎ、いつもどおり砂防新道で登りだす。ペースは遅めだけど、息を切らすことも無く淡々と歩くことができる。ずいぶん涼しくなったもんだ。南竜分岐でそのまま御前峰へ行くか、それとも別山方向へ行くか考えたが、「稜線歩きをする」という目的を達成すべく別山方面へ。
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毎度おなじみ、砂防新道の途中から見る別山。今日はあちらへ向かう。そして雲ひとつない青空。補正なしでもこの空の色、たまりませんわ。

今日のコースは2年前に歩いた逆コースなので、だいたいわかっている。一番大変なのは、油坂の登り。わかっていたのだが、こんなに大変だったっけ?と何回も考えた。これを登りきれば、絶景を見られるから...と自分を叱咤激励したが、登りきった頃にはヘロヘロ。
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左は油坂途中で写した、槍・穂高。右は登り切ったところでの一枚。

しょっちゅうヘロヘロになっているのだが、今回のヘロヘロ度は半端じゃなかった。槍・穂高や乗鞍、御岳まで見えるすばらしい景色だが、カロリーメイトを囓りながら歩くと気持ち悪くなってくる。小さな上り下りがあるのだが、上りになると全くと言っていいほど足が動かない。とにかく足元だけはしっかりして歩かなければ、岐阜県側の谷に何百メートルも落ちてしまう。稜線歩きとはそんなもの。
予定よりも30分くらいオーバーして、御舎利山に到着。別山へはそこから10分なのだが、以前登ったからもういいや。いや、疲れているだけなんですけど。さあ、これからチブリ尾根の長い長い下りだ。

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ああ、市ノ瀬まで9kmか...。普段なら9kmなんて楽勝だが、500m先の別山へ行く気力もすでになし。工事資材を運ぶヘリコプターの音がしきりに聞こえるが、あれに乗りたいとマジで思ったよ。もしくはドラえもん、来て〜!(のび太状態)。

下りも最初のうちは尾根状態なので、しっかり歩かないと転落の危険アリだ。気をつけながら下りていくのだが、下りるのも楽じゃない。チブリ尾根避難小屋がずっと見えてはいるのだが、そこにたどり着くまでの長いこと。チブリ尾根避難小屋でやっとバーナーを出してお湯を沸かし、座って休憩。といってもあまり時間が無い(のんびりしていると日が暮れてしまう)ので、10分少々で出発。
登りは嫌いだけど、長い下りも嫌なものだ(じゃあ山に登るなよ)。下っても下っても、ブナ林が続く。これは真夏に歩くのは無理だなあ。白山山系有数のブナ林として有名なチブリ尾根だが、紅葉は全く無くまだ青々としている。白山山系はクマの巣窟なのでクマ除けの鈴をつけているのだが、一人だとやはり心中穏やかではない。しかし南竜分岐ですらコグマが出たそうだから、出合ったらその時はそのときだ。それよりも1羽しかいないライチョウさんに会いたかった...こんな晴天でお目にかかれるわけが無いって。
17時近くになって工事用車両の道路が見えたときには、なんとホッとしたことか。最後は市ノ瀬まで車道を歩くのだが、なぜか足取りは軽いw

朝5時半には満杯だった市ノ瀬の駐車場も、既にガラガラ。いつもどおり白峰温泉総湯に入ったが、向かいの物産館はもう閉まっていて、ソフトクリームを食べることはできなかった。
うーん、やっぱり血中ヘモグロビン濃度が人生最低値を記録した時に、山登りは無謀だったか。来年の目標は「トレーニングを積む」と「常時貧血状態から脱出する」ですな。

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このページは、しづが2011年9月28日 21:59に書いたブログ記事です。

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