ラ・フォル・ジュルネ金沢2012(その1)

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気がついたらGWだよ。今年は雪が多かったため、近場の低山ぶらぶらは中止。唯一の楽しみがラ・フォル・ジュルネ金沢でございます。今年はサクレ・リュスということで、ロシア音楽の特集。
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1日めは庄司紗矢香が演奏する、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。この曲、実は去年リサ・バティアシュヴァリという人のCDを買ったのが初聴き。バックのオケがサロネン/バイエルン放送響だったから...という、オケ買い(指揮者買い)なんだけどね。ヴァイオリン協奏曲ってぜーんぜん好きじゃ無かったんだけど、この曲は一度で好きになってしまった。あとはシベリウスくらいかな...ヴァイオリン協奏曲で聴くのは。

で、めちゃくちゃ期待して行った今日の公演、座席もホールのほぼ真ん中。いいじゃん!とワクテカ状態だったのだ、最初の音を聴くまでは。この曲って第1楽章がおどろおどろしい雰囲気で始まるんだけど、なんか違う。ミステリアスな雰囲気が無い。私はこの第1楽章がかなり好きだし、聴いていると心の底にある不安をかき立てられるような気がするのだが、全然そんな感じはせずなんと途中で眠くなってしまった。どーゆーことよ?
第2楽章は速いテンポでのスケルツォ。いかにもショスタコーヴィチ的。しかし木管楽器は大変そうだなあ、ソリストと合わせるのが...などと重箱の隅をつつくようなことを考えてしまう。雑念だらけじゃん。
第3楽章はこれまた遅めのパッサカリアなんだけど、ここでも眠くなる。いや、この楽章の後半がソリストの腕の見せどころなんだから、ちゃんと聴かなきゃ。長いカデンツァなんだけど、うーん、飽きるなあ。眠い。
カデンツァからattacaで第4楽章になだれ込むと、あとは最後まで怒涛の演奏。終わったあとにはブラヴォーの声もあったし、うわー、あんなの弾いてるんだ!と技術的にはすっごーいと思ったが、それだけ。なんでだろ?

終わってからずっと考えていたのだが「音のバリエーション」が少なかったような気がするんですな。例えば第1楽章では「うーん、ここってフラジオで弾いているんやろか」と思えるような薄い音とか、はたまた厚くて重い音とかいろいろとあるんだけど、そういう極端さがないのね。まあヴァイオリンが綺麗に聴こえるような録音と、生の演奏では比較できないけど。おまけに協奏曲にしてはバックのオケの厚いこと!1stVnが7プル?チェロですら6プル、バスクラ、コントラファゴット、チューバ...と、これでもか!という低音補強w おまけにハープにチェレスタ...。第4楽章なんて、Vnソロがあまり聴こえない部分があったからなあ。これじゃ薄い音なんて出せないよね(爆)

そうそう、噂のLFJ金沢オリジナル「熱狂のピロシキ」なるものを購入した。これは金沢の有名料亭が作った和風ピロシキだそうで、私がその日ラストの購入者だったようだ。
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で、食べてみたところ、最初の1個目の中身は和風カレー。なんだ、普通じゃんと思ったら、そこからは普通じゃなかった。卯の花、ひじきの煮物、鰯のつみれにレンコンのきんぴら。パンを食べたら中身が鰯のつみれだったときは、思わず天を仰いだよ。おーまいがっ、これは罰ゲームっすか...と。

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帰りに見かけたロシア民謡のアンサンブル。なんか聴いたことある曲だなあ、と思ったら、小学校6年生の時に金沢市連合音楽会で演奏した曲だった。そういえばロシア民謡メドレーやったんだっけ。私はアコーディオン担当だったけどアルトパートが一人という恐ろしい状態で、落ちたらマズいと夏休みにアコーディオンを家に持ち帰って(めちゃくちゃ重かった)練習したのだった。あれは音楽の先生が編曲したものだと思うけど、あの時に初めて旋律でもブンチャッチャでもベースでもない「内声部」というのを経験したのだった。
...で、ここまで書いて気がついたのだが、○十年経った今でも楽器が変わっただけで、やってることは全然変わってない。ぶーぶー文句たれながらも、きっとずっと何かの楽器を演奏するんだろうなあ...。

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このページは、しづが2012年5月 4日 22:55に書いたブログ記事です。

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