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2004年10月31日

アランフェスと福田進一

今日は久しぶりの演奏会、そのため昨日はゲネプロでした。練習場に着くと、有志が演奏会用のプログラムを3つ折りにする作業の真っ最中。私もプログラムをちらちら見ながらプログラム折りに参加すると・・・「ギター 福田進一の名前が。へ?福田進一ってあの福田進一??

団長曰く「予定したソリストが腱鞘炎で弾けないため、急遽代役を捜したんだよ。アランフェスを1週間前に依頼を受け、1回合わせだけで弾ける人なんて早々いないからね・・・」ってことは、本物の福田進一っすか??「そうだよ」
ひえ~~! このあたくしが福田進一と同じステージで弾くんっすか!! 生の演奏聴けるんっすか!!! とゲネプロの前から大興奮。アランフェスはラストの曲で、その前にブランデンブルク協奏曲第5番とイタリア歌曲をやるのですが、もうそんなもん刺身のツマですよ、ツマ。で、ゲネプロ開始1時間10分後、やってきました~>福田進一

「4日しか練習していないので、どうなるかわかりません(笑)」などとジョークを飛ばしていましたが、最初の音から「すげぇよ~」。本来のソリストもスペインギター音楽コンクール1位の経歴を持つ人ですが、違うわ、こりゃ(予定のソリストは腱鞘炎だったからかもしれないけど)。ああ、こんなすごいギターと一緒に演奏できるなんて、ヴァイオリンをやっててよかった(涙)
実はアランフェス協奏曲ってあまり好きな曲ではなくて、だいたい撥弦楽器であるギターとオーケストラってのは音量的にも無理があるんじゃないかい、と思っていたのですが、ずっと福田氏のアランフェスが頭の中で鳴り響いています。それくらいインパクトが強かった。第1楽章の出だしのラスゲアードから「うわ~っ」って感じだったけど、第3楽章がすごくよかったな。3楽章は拍子が変わりまくるので嫌いなんだけど(ひたすら拍子を数えなくてはならない)、思わずバックが鼻歌まじりで演奏できるような、さらっとしているのにキュートな演奏(どんな演奏じゃ?)でした。昨日は2楽章のカデンツァを飛ばしたんだけど、本番はどんな演奏が聴けるか楽しみ。
ちなみに生・福田進一は黒髪→白髪移行中で、キャメルのブレザーなんぞ着る、ダンディなおじさま(失礼)でした。
で、ン10年ぶりにミーハーやっちゃいましたよ。ゲネプロが終わって帰る福田氏を追いかけて、「握手してくださ~い!」と握手してもらっちゃいました。あ、2ショット写真を撮ってもらえばよかった。しまった。大きいけど柔らかい手でしたねぇ。普段手はギター以外使わないんだろうな。これから1週間は手を洗わないでおこう~っと。というわけで、水仕事はゴム手袋をしてやっています。

それにしてもうちのオケ団員、大興奮のあたくしに「有名な人なの??」を連発。福田進一を知らないの?とあたしの方が逆質問。うーん、オケの人にとって、ギターは別世界なのかしらん。「村治佳織の師匠で・・・」と言ったら、わかってもらえるところが少々悲しい。
昨日は老後の楽しみにベートーヴェンのピアノソナタをとっておこうと思ったけど、クラシックギターもとっておくことにします。爪が柔らかいのと、ヴァイオリンとの両立が難しい(音程の問題ね)ので、挫折の経験ありだけど。車中ミュージックも、今日からは当然クラシックギターっす。ほほほ。

今日(31日)金沢にいて、ヒマなそこのあなた。午後2時から広坂のカトリック教会に来れば、無料で福田進一のアランフェス協奏曲を聴けまっせ。バックのオケは雑音だと思ってくだされば結構です(爆)

2004年10月30日

冬支度

寒くなってきました。通勤時にデジタル表示の温度計がある所を通るのですが、先日の帰宅時には「ただいまの気温 7℃」ですよ。あのー、まだ10月なんですけど・・・。ついこないだ(って何時よ)、朝の通勤時にいきなり「ただいまの気温 32℃」だったんですけどねぇ。てなわけで、冬支度の始まり。まずは暖房器具を買いました。
stove.jpg

いわゆる「石油ストーブ」です。しかも反射式ではなく、部屋の真ん中に置く輻射式。いやー、暖かいわぁ。ファンヒーターとかエアコンなどの温風が来るヤツって嫌いなのよ。
使用説明書では禁じられているのですが、写真のようにヤカンを乗せると、勝手にお湯が沸きます。いつでもお茶が飲めるし、湯たんぽ用のお湯も沸かせてラッキー。先日はアルミホイルに包んだサツマイモを乗せて、焼き芋のできあがり~。冬の幸せってやつですね。
この手のストーブでは「アラジン ブルーフレーム」が超有名かつその筋のブランド物なのですが、少々お高いのと、火力調節が難しいのが難点ということで(おまけに灯油代が少し高め)、断念。ブルーフレームは手入れさえしておけば何十年も使えるらしいんですけどね。原理は私の買ったストーブも同じなので、こいつも手入れさえまめにすれば、相当長期間使えるでしょう。

話は変わって、久々にヒットなお買い物。
今日、某巨大ショッピングセンターへ行き、そこの楽器屋をフラフラしていたら、なーんと掘り出し物発見。そう、ベートーヴェンのピアノソナタ集(ヘンレ版)でございます。
musicsheet.jpg
これは2冊の分冊となっているのですが、なんと1冊500円ですよ!奥さん(←意味なし)。定価は1冊4,800円。ひー。速攻で2冊買っちゃいました。というのも、以前この2冊を全音版で持っていたのですが、度重なる引っ越しと身の回りのゴタゴタがあったときに「もうこれを弾くことも無かろう」と捨ててしまったのです。今はもうベートーヴェンのピアノソナタを弾けるレベルではないし、さらうヒマもないけど、老後の楽しみに大事にとっておきます。

それにしても、東京だとこういうのはあっという間に売れてしまうと思うのですが、金沢っていいっすね。というより、サティの中の楽器屋にヘンレ版の楽譜があること自体、意外なんですけど。誰もそんなところにこんな物があると思わないって。

2004年10月23日

りんくうアウトレット

先週の週末、母、妹と関西空港近くにあるりんくうプレミアムアウトレットへ行ってきました。

(↑写真はすべてクリックすると拡大します)

妹が運転する車で行ったのですが、助手席にいると顔が日焼けして困るくらいのいい天気で、よっぽど日頃の行いが良いのかと(笑)
りんくうプレミアムアウトレットは、チェルシージャパンという会社が経営しているアウトレットショップの一つで、他には御殿場、佐野、鳥栖にあります。御殿場はすでに制覇済み、りんくうは2ヶ所目でございます。まぁ鳥栖へ行くのは無理でしょうから、全制覇はやめときます。
東京近辺にいる頃に軽井沢、小淵沢、横浜・・・とアウトレットショップめぐりをやりましたが、御殿場プレミアムアウトレットは他を引き離してダントツにすんばらしかったので、私たちは大いなる期待を胸に向かったのですが・・・「ま、こんなもんか」と行った3人の感想。私はスポーツやアウトドアものばかり着ているので、L.L.BeanやLand's Endが無いのはマイナスだらけ。冬に向けて雪かき用のコートが必要なので、Adidasのベンチコートで代用しようかと思ったのですが、「これって雪がべったりくっつくよ~」の一言で断念。金沢の雪はベタベタだもんね。今私に必要なのは冬に備えてのグッズだわ! それは近所のジャスコが一番よん!!てなわけで、結局獲物はジョギングシューズ1足(あんどAIGLEのTシャツ)のみ。それで週末ちんたらと近所を走ったりしているけど、もうすぐ気候が悪くて走れなくなるんだよな~。

その晩泊まったのは、すぐ近くにある全日空ゲートタワーホテル大阪です。ここは52階建て、私たちの部屋は34階で、絶景でございました。といっても、関空側には各階2つずつしか部屋がないそうで。
 夜の景色

 朝の景色

食事ですが、夜はホテル内の焼肉バイキング、朝もバイキングで食べまくり。未だに、その時増えた体重は減る気配なしです(涙) 焼肉バイキングにお好み焼きのたねとお好みソースとかが置いてあったのには、びっくり。さっすが大阪?! 余談ですが、先日の「どっちの料理ショー」でやっていた「お好み焼き定食」、結構イケます。ご飯とお好み焼きなんて~~と思っていたのですが、先日チャレンジしたところ結構エエやんか、という感想。太りそうだけど(^^;

翌日もいい天気、さてどこへ行こうか?という話になって、コンビニで地図を立ち読み。で、協議の結果、奈良へLet's go! (長くなるので、次回に続く)

#これを書いている最中、新潟県で震度6強の地震が3回もあったとかで、こっちも揺れておりますだ。といっても、震度2らしいけど。地震は嫌いだー。

2004年10月18日

ORIGINAL SOUNDTRACK/10cc

Duran Duranで火がついたロック熱は日々加熱する一方で、通勤時のマイカー内はクラシック音楽からロック一辺倒になってしまいました。ちなみに、この頃凝っているのはは10cc。いつもながらの「70年代ブリティッシュ・ロック」です。誰もが知っている超有名曲「I'm not in love」を聴きたくてベスト盤をレンタルCD屋から借りてきたのですが、なかなかよろしい曲がいっぱい。やっとアルバム「ORIGINAL SOUNDTRACK」を手に入れたので(金沢中を探し回っても、10ccは見つからなかった)、そのレビューなんぞをちょっと書いてみたりして。
Original soundtrack.jpg

この「ORIGINAL SOUNDTRACK」は、彼らの3枚目のアルバムである。架空の映画のサウンドトラック、と言うコンセプトで作られているせいもあり、曲はバラエティに富みまくり。まぁ10cc自体に「こーゆうジャンルです」という分類がなかなか出来ないし、「10ccらしい曲」も存在しないような気がするのだが。
このアルバムを聴いて最初にたまげたのは、1曲目のUne nuit a Paris。この曲は8分強という長さの三部作なのだが、出だしのコーラスからいきなりQUEENの「オペラ座の夜」なのである。I'm not in Loveを聴けばわかると思うが、10ccの音の重ね方やコーラスはとてもぶ厚く、隙がない(この曲はBohemian Rhapsodyよりも散漫な展開ではあるのだが)。そしてこのアルバムが発売されたのは「オペラ座の夜」より半年以上前なのだ(^_^;)
このようにオーバーダビングを繰り返したドラマティックな曲ばかりかと思えば、The second sitting for the last supperのように軽めのレッド・ツェッペリンみたいなロックしている曲もあるし(ギターソロはRichie Blackmore風でさえある)、Brand new dayはゴスペルっぽい。またBlackmailはファンキーな曲だが、彼らが開発した「ギズモ」というアタッチメントを使用しており、ペダル・スティールギターとともに怪しげな雰囲気を出している。
また彼らの歌詞はシニカルで、言葉遊びと韻をふんだんにちりばめてある。この辺も私が10ccに惹かれる理由の一つで、日本語でも英語でもストレートな(かつ説教くさい)歌詞は勘弁してほしい。
しっかしこのアルバムのPersonnalを見ていると、見事なくらいみなマルチプレイヤーぶりを発揮している(Lol Cremeってヴァイオリンも弾けるのか?)。特にヴォーカルは4人ともリード、バッキングともできるし、それにみな私好みの声なのだ(笑) The Beatlesの後期って感じですな。メンバーも4人だし、ポップス系メロディメーカー、実験的音楽大好き人間etc...と役割分担もできているし。

余談だが、私は1997年に発売されたリマスター盤を買ったのだが、ボーナストラックが2曲ついている。これって喜ぶ人がいるんだろうか?私としては、本来のアルバムの曲で終わらせて欲しかった。特に今回はボーナストラックで入っている「Channel swimmer」という曲が「これはPaul McCartneyか?」というような出来のため(いや、Paulは大好きなんだが)、はっきり言ってポイントが10点くらい下がってしまった。というわけで車の中で聴く用のMDには、本来のアルバムの曲のみを録音した次第である(-_-;

というわけで、I'm not in loveが入っているから、という間抜けな理由で手に入れたこのアルバム、思いっきり私のツボにはまってしまった。ひねくれた70年代洋楽が好きなそこのあなた、ぜひ聴いてみるべし。

2004年10月10日

金沢ナイトツアー

気が付けば10月もすでに1/3が経過。早いのぉ。関東地方が台風でドタバタになっている頃、金沢に友人が仕事でやってきたので会いました。で、夜の金沢をちょっと廻ったりして。

まず食事を、と言うことで行ったのが、金沢駅にある黒百合。ここは居酒屋なのですが、金沢のおいしいものをいろいろ食べられる言うことだったので、行ってみたかったのですよ。
店の前も中も、正当派居酒屋スタイル。私は車で来ているので酒は飲めず、なぜか居酒屋のカウンターでおでん定食を食べたのですが・・・おでん激ウマ!! 友人も「酒はやめとく」といって定食を食べたのですが、おでんにいたく感激の様子。その後は二人でひたすらおでんの具を単品で注文したのでございます。
↓ぐつぐつおでん。だしは50年来使用しているという、年代物。串しか写っていないな・・・
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二人でおでんを食べながら関東地方の台風ニュースを見ていたら、となりのおじさんが「どちらから?」かくかくしかじかと二人の居住地を説明したら、そのおじさんは金沢(正確には隣の松任市)出身なのだが、故郷を離れてもう40年、現在は東京の練馬在住とのこと。今回は大学の同窓会で帰ってきたのだが、台風で東京に戻れなくなりもう一泊するそうな。で、このおじさんの大学は私と同じだった・・・学部は違ったけど。てなわけで移転する前の教養部の話に花が咲き、40年経っても「金沢はすばらしい、練馬は田舎モン」説にはぁはぁとうなずいておりますた(私も大人になった・・・)。
おじさんは鰯のぬか漬けを片手に去っていき、私たちはひたすらおでんと格闘。最後に友人が頼んだふき、絶品でしたよ。おでんばかりではなく、金沢名物「どじょうの蒲焼き」を10数年ぶりに食べました。今はあまり見かけなくなったけど、蒲焼きと言えばどじょうに決まってるでしょう。うなぎなんて脂っこくて食べれんぞ。相変わらずどじょうの蒲焼きはウマウマ。その後、かま焼きも食べようか・・・などと言っていたのですが、注文を忘れ店を出てしまいました。次回はかま焼き食べるぞー。

で、車に乗って金沢めぐり。金沢の観光スポットをライトアップしていると言うことなので、その辺を廻ってみました。
まず行ったのがひがし茶屋街。といっても私が以前住んでいた頃はこんなにきれいに観光地化していなかったため、観光地状態になってから行くのは初めて。
higasiyama.jpg

やっぱりデジカメでは上手く撮れない・・・露出を多くしないとだめなんだな、きっと。
夜8時前だというのに、あきれるくらい静か。聞こえるのは虫の声だけ。三味線の音なんて聞こえないぞー。ひがし茶屋街→梅の橋→主計町→中の橋とまわりましたが、主計町はけっこうにぎやか?でしたね。といっても、お座敷遊びをしているようではないのですが。
このコースは浅野川沿いを歩くコースなのですが、私が以前いた頃はこの川で冬になると友禅流しをしていました。また6月には灯籠流しもあり、なかなか風情があります。金沢観光スポットでは結構おすすめの所です。
次に金沢市内にそびえる卯辰山へ。といっても標高141mの小さな山なのですが、山頂からの眺めは昼も夜もすばらしい。今回も期待を裏切らない、ブラボーな夜景でした。

卯辰山を下ってからは、車の中から石川門→旧県庁→近代文学館→尾山神社と廻り、友人をホテルに送り届けてThe end。
私自身、金沢に戻ってからは車で行動しているため、このような観光地とはまったく無縁の生活でした。改めて観光地を廻ってみるのもいいですね。といっても、人があまりいなかったからよかったのかもしれません(^^;)