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2005年08月27日

この夏読んだ本・その1

昼間は相変わらず暑いものの、日が暮れるのが早くなってきたし、空が高くなってきて、もう秋ですなぁ。夏休みの宿題と言えば、読書感想文というのが定番。もう夏休みも終わりだし、この夏読んだ本の読書感想メモでも書きますか。

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まずはミラン・クンデラ「無知」。久しぶりのクンデラ。2001年に出版されていたのだけど、その年は日本にいなかったから、知らなかったのね(^^;
この文体、この構成、おおクンデラだよ、と喜々として読んだのですが、「笑いと忘却の書」から「不滅」あたりの「重さ」が無いですな。「重さ」と表現するのは適切かどうかわからないけど、本を読み終わった後いろいろ考えさせられる、そういう「重さ」です。「大いなる帰還」というテーマはすごくよかったんだけどなぁ。
実体験から言わせてもらうと「自分の居場所が無くなる気分」とか「周囲との違和感」はどこに住もうが、故郷に戻ろうが存在すると思います。はい。別に特別なことじゃないって。いや、彼らは亡命という特別な事情があったわけだから・・・全然違うんだろうな。

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お次は「ヨハン・クライフ―スペクタクルがフットボールを変える」。クライフと言えば、現在のフットボールを作り出した人。クライフが生み出したシステムは「トータル・フットボール」と呼ばれているので、クライフとサッカーと言う言葉は合いませんな。音楽に例えればビートルズみたいなものだろうか。ペレはプレスリーって感じかな(本当か?)。
私はリアルでクライフのサッカーを見た年代ではないので、一度彼について客観的に知りたかったのでし。この本はそういうあなたにぴったり。これを読むとクライフって選手の時は労働組合の委員長みたいだし、監督になると独裁政権のトップだし、まったく困ったちゃんですなぁと思ってしまう。いや、天才だから何やっても許されるところがあるんですけど(笑)

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これは読書という感じじゃないけど「フランク・ロイド・ライトの建築遺産」。彼の建築はやっぱり個人宅に限るなー、というのが私の趣味。帝国ホテルや国会議事堂、グッゲンハイム美術館なんて全然好きになれず、平べったくて直線的なプレーリースタイルに惹かれますがな。でもこの本を見ていると、初期の頃はチューダー調の家もデザインしていたんですね。びっくり。
それにしても、なぜアメリカ在住時にタリアセンを見に行かなかったか、いやせめてFalling Waterぐらいは見に行くべきだったよ、と今更激しく後悔している私でありました。

2005年08月21日

ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還~

やっと見たぞ。2作目の「2つの塔」を見てから1年5ヶ月、「えーっと、どういう話なんだったっけ?」「この人誰だっけ?」状態から脱出するのに15分。ビールと焼きうどん片手という、完全なる弛緩状態で見たのがまずかったのか? 自宅のTV画面が14インチというのもまずいよ。何をやっているのかよくわからない…

あちこちの映画評にあるように、この物語の主役は、実はサム。フロドはここ一番で見事なヘタレぶりを発揮し、ラストシーンとも重なって「この映画はサムの話だったのか…」と思ってしまう私。
「2つの塔」を見たときも書いたのだが、長い。前作ではおもろいと思った戦闘シーンだが延々と続くと、ちょっとカットできないのかなぁ、と不埒なことを考えてしまう。最後の1時間は面白かったっすけどね。でもホビット庄に戻ったあとの話は、余計じゃないか? 
#ちなみに私は長い映画愛好家で、3時間くらい楽勝のはずなんだが…

しかーし、私ってつくづくSF・ファンタジー系がダメなんだなぁ、としみじみ思ってしまったよ。というわけで、この映画は「サムの友情物語」ということでよろしいでしょうか?

2005年08月18日

夏の終わり

何度かこのblogに書いていることだが、私が住むボロマンションの前には小さな公園がある。
冬は雪景色、春は桜吹雪、秋は紅葉…と私への貢献度は大なのだが、夏はとにかくセミがうるさい

昼にうるさいのは当たり前だが、真夜中にセミが鳴き続けるって知っていたかい?テレビの音も聞こえなくなるくらい、うるさいんだよ。
そしてセミは1週間鳴き続けた後、お亡くなりになる。これが世の習わし…てなわけで、お盆を過ぎた今はあちこちセミの死体だらけ。セミは明るいところが好きなのか(なら夜に鳴くなよ)、一晩に2,3匹は私の部屋に突撃し、網戸越しに鳴きまくる。そして朝起きるとベランダに1匹、家へ帰ってくると階段に2匹と瀕死もしくはお亡くなりになったセミが転がっている。Oh, my goodness!!
じたばた暴れるセミ(もしくは死後硬直したセミ)をつまむのも平気になった今日この頃だが、さすがに洗濯機の中から洗濯物に混ざって半分にぶっちぎれたセミが出てきたときは、気を失いそうになった。(うちは洗濯機がベランダに置いてあり、使った後はカビ発生防止のため半日くらいふたを開けておくのだ)

あちこちでセミの死体が転がり、真夜中が静かになってくると、もう秋の始まり。ゴロゴロできるのも、あと半月か…

2005年08月16日

夏はカレー

どっかのCMみたいなタイトルですが、暑いときには辛いものを食べたくなりませんか? というわけで、最近のマイブームはカレー。自分で作るのも良し、外食するも良し。ボケッとネットサーフしていたら、「北陸カレー物語」なるサイトを発見しました。

残念ながら「ゴーゴーカレー」が無いですね。味は「ターバン」系なので批評の余地はないかもしれませんが、ランキングは2位にランクされているのだから、早く食べに行って載せていただきたいものよ。
私自身はさらっとしたルーが好きで、東京在住時は「S&Bカレーの王様」とか「カレーショップC&C」を愛好しておりますた。あーいう食券形式でさっさと食べられるスタイルは、金沢だとチャンピオンやゴーゴーカレーみたいにこってりルー系になっちゃうんですねぇ。もちろんゆっくり座ってインド風カレーを堪能するのもいいのだけど、殺伐としたスタンド形式でひたすら食べてさっさと去る、という店が懐かしい(ココイチは×)。誰か「カレーの王様」と「VELOCE」を金沢に作ってください~。

ところで最近よく作るのは、豆入りドライカレー。市販のルーを使わずに、カレー粉とトマトペーストとブイヨンを煮詰めて作ります。最後に茹でた大豆を加えるのがポイント。千切りキャベツと目玉焼きを添えて、ご飯と混ぜ混ぜして食べると美味いっす(^^)

2005年08月07日

Love Actually

ずっと前に録画してあった「Love Actually」、やっと見ました。劇場公開の時に見に行こうと思って結局行かなかったのですが、これはお金を払って映画館で見ればよかった。ラブコメ好きにはたまらん映画でした。
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職業も年齢もシチュエーションも違うカップル達の物語が、いくつも平行して展開していくのですが、思ったよりもわかりやすかったっす。ところどころにくすっと笑ってしまうようなSence of humorが織り込まれているのは、さすがイギリス映画。
中でもヒュー・グラント演じる、英国首相がいい。どう考えても、ブレア首相と2003年後半のイギリスの状況を意識したとしか思えないような描き方、大笑い。これくらいばっさりアメリカ主導の国政を皮肉る映画って、日本人じゃまず作らない(作れない)でしょうね。全くもてないイギリス人君が「アメリカに行ったらもてまくるに違いない」とアメリカに行ったら、本当にモテモテで故郷に錦を飾った…ってのも、アメリカに対する皮肉ですな(笑)

男女の恋愛だけでなく、親子愛、兄弟愛etc...まさに「Love acturely arround the world」。なんてことないけど、とても幸せな気分にさせてくれる映画でございました。

2005年08月04日

夏休み

今年も試験がやっと終わりました。思いっきり討ち死に(T_T)
試験問題22枚って何なんだよ。資料を読んでいるだけで、「5分経過…10分経過…」の状態。ちょっと専門的になるけど、B/Sが3種類、P/Lが2種類、契約書に定款に登記簿謄本までオンパレード。登記簿謄本なんて専門学校のみでひたすら勉強している若者達にとっては「何すか、これ?!」だっただろうな。
2時間ずっと問題をぱらぱらとめくり続けていた隣のおじさん…答案は当然真っ白のようでした。1時間経過後は退室できるんだから、さっさと出りゃいいのに…と思うのは私だけかしらん。

というわけで、今日から1年に1ヵ月だけの夏休みが始まります。もちろん仕事は行きますが、うちへ帰っても勉強しなくていいってことで。
さっそく図書館で本を3冊借りてきました。家にはすでに読んでいない本がスタンバイ中。DVDも見なければ。友人にもメールして、早速ドライブの計画。わーい。

しかーし某巨大掲示板を見ていると、面白いですね。試験前は「今年の理論予想」に惑わされないように見なかったのですが、試験後は受験者のうろたえぶりが手に取るようにわかりますだ。
ちなみに私は「まともに勉強できたのは正味1ヵ月半」状態だったので、うろたえるわけないじゃないっすか(笑) 「法人税法なんか二度と受けるもんかーー!」とは思いましたけどね(爆)