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2006年07月19日

お盆である

お盆はまだ1ヵ月先でしょ、と皆思っていると思うが、金沢ではお盆は7月でございます。
この頃になるとスーパーやホームセンター、花屋の店先にこんな物が並ぶ。


この物体は「きりこ」という名で、中に火をつけたロウソクを立てられるようになっている。
由来ははっきりしないが、「先祖の迎え火」の役割をやっているという説が有力。トラディショナルなものの他に、最近は真ん中の写真にあるような「板きりこ」も流行っている(?)らしい。しかしこれだと、迎え火にならないんですけどね。「ゴミになる」「ゴミ削減」の一言で、こういう過去の風習を適当にあしらって欲しくないものだ。
右の派手なヤツは「花きりこ」といい、子どもが亡くなった場合に供える。青は男の子、赤は女の子用だそうだ。


お墓はこんな感じ。夜はたいへんきれいなのだが、ここ数日雨がひどくて撮影することができなかった。
それにしてもCONTAXで写した赤い花、ちと派手じゃないかい?

この他に今頃の金沢の習慣としては、7月1日に「氷室饅頭」という饅頭を食べる、というのがある。
この習慣の由来は、今を遡ること江戸時代の話。冬の間に降った雪を「氷室」という室に保存しておき、7月1日に室を開けて将軍家に献上したことだそうな。饅頭自体は将軍家に献上されたか否かはさだかでないが、とにかく「7月1日に氷室饅頭を食べると、夏を無病息災で過ごせる」といわれており、7月1日には金沢市内のどこへ行っても氷室饅頭が山積みである。
外は酒種・中はあんこ、というどこにでもあるような饅頭だが、ついつい買ってしまうところが我ながらネイティブ金沢人だなあとしみじみ。ちなみに氷室饅頭は「越山甘清堂」のものがベストらしい。
Imgp0100.jpg
これから食されるのを待つ氷室饅頭。残念ながら越山甘清堂のものではなく、近所のスーパーのもの。でも金沢の和菓子は、平均レベルが非常に高い(東京・横浜に比べて)と思うが、どんなもんでしょ?

2006年07月10日

W杯な日々(ついに決勝だよ)

本日起床は3時半。ええ、生中継で見ましたとも。しかしそのときはすでに1-1となっており、その後は攻めるフランスに守るイタリア、という構図が試合終了まで続いたのであーる。

準決勝のドイツ戦では結構攻めに回っていたイタリアだったが、今回はフランスの攻めに対して防戦一方。
数少ないチャンスもあまり生かせず、おおっ!という場面もあまり無し。それに比べて、フランスの攻めはすごかった。やはりフィジカル的に優れているのもあるだろうが、鉄壁イタリアDF陣に囲まれても、さらっと突破していったりするわけさ。特にアンリ。スピードも速ければ、ボールのキープ力もすごい。この人、こんないい選手だったっけ?と思ったら、ここ数年はずっとプレミアの得点王だったんですね。私がプレミア見なくなってからだからなーと言い訳したりして。
これでフランスが優勝すれば、「ジダンの、ジダンによる、ジダンのための大会」か?と思ったのだが、そのジダンは延長後半に相手に頭突きを食らわせ、退場。おいおいおい~。これまでの試合に比べて、パッとしなかったなーというのが決勝の印象。といっても、やはりフランスは彼を中心に回っているチームであることは間違いない。

イタリアの守備がすばらしいのは周知の事実だが、準決勝での試合がベストだったように思う。準決勝ではあのドイツ攻撃隊にほとんど仕事をさせなかったのだが、決勝ではDFの最終ラインでドタバタ(爆)することが多かった。得意のカウンターにもうまく持ち込めなかったし。攻めきれなかったフランスにしてはジダンの退場も含めて、後味のよくない試合となったのではないか。それにしてもCBのカンナバーロは175cmという、CBにしては相当チビっ子であるのにあのお仕事。日本人の皆さんにも、ぜひがんばっていただきたい。
そんなわけで、私としては準決勝のイタリアvsドイツ戦の方がインパクトのある試合だったような感じ。

1ヶ月続いた祭りも終わった。今となっては、日本も出場していたんだっけ?という感じだが(笑)
よく考えたら1990年イタリア大会以来、ワタクシW杯は毎回違う場所で見ているんだよね。いや、別に引越しマニアというわけではないのだけど。
次のW杯が開催される4年後、私はどこで何をしているだろうか。
とりあえず、明日からちゃんと勉強しようっと(おいおい・・・)

2006年07月05日

W杯な日々(もう準決勝だよ)

というわけで、あと4試合を残すのみ。さすがの私も早起きして生中継を見ましたとも。やっぱり生中継はいいね。ドキドキ手に汗握りながら見るのは、あとでビデオをじっくり…というのと全然違う緊張感がありあり。
イタリアvsドイツということで「絶好調FW2人を筆頭に攻撃するドイツ、引いて守るイタリア」というパターンになるかなーと思ったのだが、世の中そんな簡単にいくわけがない。

それにしても、やはりイタリアの守備陣は鉄壁。この人たちディフェンスのDNAが組み込まれているんじゃないの?といいたくなるくらいである(笑) というわけで絶好調ドイツ爆撃隊はあまり仕事をさせてもらえず、なぜかイタリアのほうがドイツ陣内に攻め入っていた前半。後半はドイツ優勢だったが、イタリア守備陣を崩せず。
DFの最終ラインがほんとに崩れないんだよなー。しかもそこにたどり着く前に、つぶされてボールを奪われるシーン多し。そんなイタリアのDFに穴が開いた場面が2回ほどあった。ひとつは延長前半終了間際、FWポドルスキーの前がぽっかり空いたのだ。しかしポドルスキーはヤナギサワばりの「決定的なチャンスを逃してしまった!」をやらかし、ゴールをはずす。ドキドキ。もうひとつは、延長後半6分過ぎ。ドイツゴール前でのゴタゴタ(笑)から、ドイツが一気にカウンター、迎えるイタリアDFは3人だが対応できていない。これまたポドルスキーのシュートをブッフォンが手1本でクリアした。これは本当に「やられた!」と思ったぞ。
これはPKかな、と思った延長後半14分過ぎ、ピルロのスルーパス→グロッソのシュート。ををを! とどめにロスタイムにはカンナバーロのインターセプト→ジラルディーノが裏にきたデルピエロにパス→デルピエロのシュートという、イタリアお得意のカウンターからの攻撃及び早くてタイミングのいいパス回し、という絵に描いたような(笑)ゴール一発。ほぼ同時に試合終了のホイッスル。いやあ、劇的だぜ。
試合後ピッチに倒れて動けないドイツの選手たちに一人一人声をかけるクリンスマン監督にうるうるしてしまったが、この人1998年フランスW杯では選手として出場しているんですな。えっと、クリンスマンって1990年の優勝時のメンバーだったっけ?と思っていたが(その通りです)、なんと98年にもビアホフとともにFWをやっていた。今回はガタガタだったドイツDF陣を再建させた、ということだけでも「よくできました」。そして彼、実は私と同い年。ひぇ~と思うと共に、自分ってこんな年齢なんだ…と再認識させられますた(ぎゃっ)。もう「監督」の年齢なんですね。

この試合もHDD→DVDで保存だが、なんと途中に「北朝鮮がミサイル発射」のニュースが入り、思い切りテロップが入ってしまった。なぜこんな日に、こんな時間にミサイルを発射するのだ>北朝鮮。
おまけに6時以降は中継チャンネルが切り替わったため、予約録画をしていた私は慌てふためいた。予約録画中は全く変更がきかず、HDDを通してTVを見ている私はチャンネルすら替えられない状態に陥ったのだ。これはコンセントを引っこ抜くことで回避できたのだが、朝から疲れるぜ。
ちなみにフランスvsポルトガルは地上波放送がテレビ東京だそうで、こちらでは生中継を見ることができない。信じられない(絶句)。
どうでもいいことだが、トッティやデルピエロは5分刈りとは言わないまでも超短髪にすると、イマイチのような気がする。イケメンだ何だと騒いでいても「イケメンの85%は髪の毛で構成されています」ということだろうか。あとの15%は、顔とボールさばきとここ一発の働き(爆)ということで。

2006年07月02日

W杯な日々(はや準々決勝だよ)

高校野球では一番面白いとされる、ベスト8の試合。HDDレコーダーに録画してあるだけなので、本当に面白かったのかどうかは不明。しかし、スコアだけ見ていると面白そうですなあ。

準々決勝屈指の好カードだった、アルゼンチンvsドイツ。ダイジェストだけ見ていると、サッカーは空中戦でもあるのだなあと思ってしまった。しかしアルゼンチンの守備陣って、みんな170cm台ですよ。体格なら日本人と変わらないのだが。
ウクライナvsイタリアはイタリア鉄壁の守備を崩せず、といった感じ。シェフチェンコ一人にボールを集めてもねえ。広岡じゃないけど「攻撃はフロック」なのだろうか。ザンブロッタが攻守にわたって活躍していたのが印象的。
で、今朝TVをつけて驚いた。ブラジルとイングランドが負けてるやんか。ロナウジーニョ、ロナウドともこの大会中イマイチだったなあ。イマイチといっても、ちゃんと3点取っているんだけどさ。私が当初予想したチームはすべて敗退。というわけで私にとっては意外な準決勝のカードだったりする。それにしてもヨーロッパの国ばかり、しかもラテン3国ってどうよ。ヨーロッパ選手権じゃないんだからさ。これで次回のW杯はアジア枠1減、ヨーロッパ枠1増だな…

2006年07月01日

4年越しの片想いの相手との再会

なんのこっちゃ?というタイトルだが、先日私をムンクの「叫び」状態にしたContax Ariaと再会することができたのだ。しかも金沢で。
さすがの私も、またまた見逃すほどバカじゃありませんよ。状態を確認したところ、いいぢゃないっすか。少々底に擦り傷(補修痕あり)があるくらいで、他に文句をつけられるようなところが無い。こないだのデータバック付よりは割高だが、ヤフオクの相場よりは安い。というわけで、無事に片想いの彼をゲット。同じ店に欲しいレンズが無かったので、そのまま車を飛ばしてPlanar 50mm 1.4Fを置いてある店へ。ようこそ、私の元へ!

最初の店はなんてことない街のカメラ屋という感じだが、金沢にしてはジャンク品なぞが置いてあって「これは・・・」という雰囲気が漂っていた。しかも店のお兄さん(店主だと思うが、私よりは若いと見た)がディープなカメラ好きで、Ariaと167MTで迷う私にいろいろレンズを見せてくれたり、他の機種の説明をしてくれたり、とっても親切。というか、立派なカメラヲタ。というわけでAriaに決定するまで30分(ヤシコンツァイスのレンズは重いので、Ariaだと恐ろしくバランスが悪くなることが多い)、そのあと延々とカメラ話・・・で1時間(笑) 次の客が来たから話は終わったわけで(爆)

で、そのAria+Planar 50mm 1.4Fで撮ったポジがあがったのでビューアとルーペで見てみた。

  ぎゃっ。 なんだこれは。

一言で言うと「キレがあるのにコクがある」。コントラストの強い、はっきりしてこっくりした色合い。ピントのあっている部分ははっきりとキレがあるのだが、ボケかたがすばらしい。Contaxのファインダーはそんなに良くないので1.4Fの開放だとピントを合わせるのが難しいということだが、けっこうきちんと合っていた。これも日ごろの訓練のせいかな(笑) スプリットスクリーンはわりと好きなのだが、マクロ撮影のようにシビアなピント合わせを要求されるものだと、全面マットのほうが楽かもしれない。そっちのほうはミノルタの勝ちか?
というわけで、撮った写真など。スキャニングすると、ポジで見るのよりははるかに落ちるんだよなあ。しくしく。
 
一番左の写真はストロボ無し・三脚無しだけど、レンズが明るいせいかブレずに撮ることができた。めでたい。ツァイスレンズは「その場の空気をも写す」と言われているのだけど、まさしくそんな感じ。
ただ、花はミノルタのまったりかつ上品な色のほうがいいかな~と思っているのだが、Macro-Planarでも手に入れないとボケ具合などはわからない。どっちかというと、モノ撮りに合っているような気がする。
今後はDistagon 28mm or 35mm、 Planar 85mm 、Macro-Planar 60mmあたりを手に入れることをここに宣誓します(爆)

ただ、機械としてのAriaはどうか、と思うところがそこかしこにある。シャッターを押す感触がイマイチ。α-7000は「シャキーン」、bessaflex TMは「カシャッ」、・・・Ariaは「ぺしょ」という感じ。うむむむむ。フィルムが終わると、勝手に巻き戻すのも気持ちが悪い。手巻きでぐるぐる、とは言わないが、よたよたと巻き戻す音を聞いていると「大丈夫かよ・・・」と思うのは私だけだろうか。ダイヤル式の露出補正はいいのだが、ボディが小さいのでやりにくい。α-7000のやり方に慣れてしまっているからかなあ。まあこのレンズが使えればボディなんざどうでもいいや、という所が今の本音。いざとなれば機械式のヤシカFX-3 superを買うべ。

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左は我が家のContax family。デジカメ2台もそれぞれ個性があり、手放せなくて困っている。右は燦然と輝くツァイスレンズ様。 T*の文字を見よ!