« 2008年03月 | メイン | 2008年05月 »

2008年04月29日

ヴァイオリンのおけいこ

というわけで、ヴァイオリンの個人レッスンを受けよう、と思い立ったあたくし。実は今年の冬に「チェロ習いにいきたいーーー」と言った記憶があるのだが、やっぱりヴァイオリンやっています(w

先ずやるべきことは先生探しなのだが、この地方都市でヴァイオリンを教えている人を探すのは相変わらず難しかった。
ネットやタウンページを見たり、カルチャーセンターを探したりするものの、思うようにはいかない。18年前と何も変わっていない、金沢での音楽教師探し。しかし喜ぶべき?は音楽教室で「大人のためのなんとかコース」が増え、大人になってから新しく楽器を始めても変な目で見られなくなったことだろうか。
1990年においては、大学オケ以外でヴァイオリンを始めようなんて考える人はこの地方都市に皆無に近いらしく、なんでそんなことを今から?と何度も聞かれたし、せっかく探した先生にも「私は大人の初心者には教えません」と言われたことがある。「この人を逃したら、もうヴァイオリンを続けられなくなる」と思い、頼み込んで教えてもらったけどね。あの頃は口コミとタウンページだけが頼りだったが、現在も結局頼ったのは口コミ。ふう。

友人の紹介でなんとか個人レッスンにつくことができるようになったが、やっぱり・・・というか何というか、課題?の多いこと。最低これくらいはやらないとまともな音楽は弾けないとは思うのだが、やはり多忙な社会人にとってはちょっと重い。
ちなみにヴァイオリンのレッスンではどういう教材を使うかというと、音階教本・エチュード・曲が1セット。これにオプションとしてセヴシックがプラスされたりする。
音階教本はフリマリー、小野アンナ、カール・フレッシュなどがあり、その時にやる曲やエチュードにあわせて課題を選び、さらってくる。例えば私が今やっているのはC-durの2オクターブの音階で、これをテンポを変えながら(遅→速)レガートで弾く。各調の音階だけではなく、重音やフラジオレットなどの練習もあり。
エチュードとは練習曲のことで、ホーマン、カイザー、クロイツェル、ローデ、ドント、パガニーニなどが有名で正統派コースである・・・と思う(ホーマンはやらないことも多いけど)。その他にはウォルファルト、シュラディエック、フィオリロ、ガヴィニエなど。ローデ以上になると、音高・音大の入試課題曲に使われるらしい。といっても、桐朋はパガニーニだった(w やっぱり「弦の桐朋」ですからねえ。ちなみに私がやっているのはクロイツェル。
曲はいろいろ。とりあえずはバッハのヴァイオリン協奏曲1番BWV1041ってことで。
私はこれにセヴシックが加わる。セヴシックは技術目的別のエチュードみたいなものであり、教え方次第、やり方次第で初心者~上級レヴェルまでいかようにも使える。私がやっているのは、左手の基礎トレーニングであるOp.1-1。

・・・これをまじめに練習すると、毎日1時間~1時間半コース。そんなものできるわけがないので、隔週レッスンにしてもらい、さらに激忙期にはもっとレッスンの間隔を伸ばしてもらうことにする。まあ、ピアノに比べると譜読みが楽なことだけがいいことかな。

これがバッハのヴァイオリン協奏曲第1番の第一楽章。
音符がやたら多く見えるが、技術的にはそんなに難しくはない。
しかーし、「人に聴かせられるように弾く」のは、ヴァイオリンは本当に難しいと思う今日この頃。

昔々、ピアノをやっていたときの1セットは「ハノン、エチュード、バッハ、曲」だった。
ハノンはヴァイオリンでいうところの音階+セヴシック。エチュードはツェルニーが有名だが、その他にはクラマー=ビューローやクレメンティなど。バッハは言うまでも無く、バッハです。レッスンに通うとついつい先に進みたくなるものだが、バッハだけはきっちりやったほうがいいと思う。・・・と今から言っても遅いんだけど、これからピアノをやるorやっている人は、バッハをこってりやってくださいね。

こんな感じで始まったヴァイオリンのレッスン。私はつい急いで進みたがるのだが、これからの目標は細く長く・・・ですな。


2008年04月26日

楽器の調整

私が使っている楽器はヴァイオリンを始めたときに購入したものであり、ラベルを見ると「anno 1990」と書いてある。先日、その楽器を18年目にして初めて調整に出した(ひどい持ち主だ)。

というのも、G線を弾くたびに妙なうなり音がするようになったため。いや、以前から音は気になっていたのだが、最近一層ひどくなってきたような気がする。新しい楽器を買うべきか、はたまた調整に出すか・・・と考えたのは10年位前のこと。まだその頃には、変なうなりはなかったんだけどね。
今回も散々考えたのだが、思うところがあって新規購入ではなく調整に出すことにした。


これが調整に出す前の状態。真ん中の写真の黒ずみは、クリーナーで拭いても取れず。右の写真を見るとお分かりかと思うが、弦が駒に思いっきり食い込んでおります(w

金沢には弦楽器専門店が3件しかない(たぶん)。アマオケも3つしかないのは偶然だろうか。その専門店のひとつに行って、お願いしてみると・・・駒はゆがんでおり、魂柱は完全にずれている。調整どころか修理になってしまった。「買ったときの音に戻ると思いますよ」とお店のお兄さんは言ったが、買ったときは一音も弾けない初心者だったので、どういう音だったのかはまったくわからない。おまけに新しい楽器はどんどん音が変わっていく(らしい)ので、買ったときの音に戻ることは無いと思うのだが(w


戻ってきた楽器でございます。おおお、きれいだのう。クリーニングも頼んだかいがあったってもんだ。手触りも怖ろしく良くなっている。買ったときはこうだったのだろうか。
当然駒もまっすぐになり、うなり音もほとんどなくなった。オケでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をやるのだが、この曲の第1楽章始まってすぐのメロディは、ずーっとG線で弾かなければならない(なんとdまでだ)。先日のイベントでは2nd Vnだったし、今回はこのsur G地獄があるので、G線のうなりが気になったというわけだ。
お店のお兄さん曰く「指板もはがれかかっていました」。どひゃー。安物楽器とはいえ、放ったらかしにしておいてごめんよーー。

楽器の調整に加えて弓の毛替えもし、気合を入れて何をするかと言うと・・・ヴァイオリンのレッスンに通うことにしたんですねえ。長くなりそうなので、この話はまた次回。

2008年04月20日

友人がやってきた。しかし・・・

東京在住の友人が、名古屋経由で金沢にやってきた。といっても、来かたが半端じゃない。名古屋から金沢まで走ってきたのである。

実は「さくら道国際ネイチャーラン」というウルトラマラソンの大会があり、友人・S氏はそれに参加したのである。250kmですよ、250km。しかも寝ないで走るのだから(今年の1位のタイムは27時間近い)、走れメロスも真っ青である。しかし数キロおきにエイドステーションがあり、食べ物やら飲み物はふんだんに置かれているらしい。フルマラソンと違い、エイドステーションではまったりと座って食べたりもするとのこと。
以前「フルは余裕が無いからヤダ」とS氏は言っていたが、彼はそのフルでも2時間台で走っちゃう人なのである(^^;;

この大会には趣旨があり、そのためスタートは名古屋城内の桜、ゴールは兼六園わきにある「佐藤桜」である。そして、閉会式とともに皆で桜の植樹をするそうな。
それで名古屋~金沢というとんでもない距離、しかもコースはぶったまげの山越えコースなのである。S氏によると、荘川あたり?で吹雪になったこともあったらしい。4月ももう下旬だというのに。


左がゴール。この横断幕の左側に「佐藤桜」があります。S氏がこの大会に参加するまで、桜の存在を知らなかった・・・。自衛隊も協力しておりますだ。といっても普通のロードレースみたいに道路の一車線を空けるわけではなく、ひたすら歩道を走るわけで。S氏によると金沢市内に入ってからは、車道と歩道の段差がこたえるらしいっす(もうその頃には足はガクガク)。当然信号待ちがあると、ストップ。後との間があまり無いときには、精神的に良くないとか。しかも途中で立ち止まると、足が前に出なくなるんだよねーとのこと。

この大会は途中経過がアップされるので、毎年この土・日にはずっとチェックしているのだが、なんとS氏は2位以下をぶっちぎってトップを独走していた。ありゃー、これは早起きしないとゴールに間に合わないな・・・と思っていたのに、起きたら7時半。やばっ、もうゴールしているかも(去年はこの時間にゴールしていた。ちなみに去年は1位)、とパソコンを立ち上げて見ると、まだ南砺市のようだ。どうやら私が寝ている間に失速したらしい。たぶん兼六園到着は10時ちょっと前だな、と見当をつけて家を出た。
兼六園近くのパーキングメーターに車を置き、ゴールで待つ・・・が10時過ぎても来ない。10時半になっても来ない。パーキングメーターは1時間分しかお金を入れていないので、そろそろヤバい。ダッシュで車に戻り、パーキングメーターにお金を追加するが・・・500円玉を受け付けないって、どーゆーことよ? 
なんとかお金を追加して戻ったところ、もうすでにS氏はゴールしてTVのインタビューに答えていた(爆)

20080420-3.jpg インタビューに答えるS氏。TVのローカルニュースを注意してみていたけど、これ、ニュースになってましたかね?

今まではこの後昼ごはんをお伴し、ぐだぐだと近況など話をするのが常だったが、今年はすぐに郡上市に送還となるらしく、ここで握手してさよなら。それにしてもこれくらいになると、もう同じ世界の人間とは思えない。私なんて15kmで足が動かんだの何だの言っていますからねー(w
ちなみにS氏の順位は2位。よく考えるとすごいのだが(だいたいこのレースは選考基準が厳しく、誰でも出られるわけではない)、私は「途中でばてたでしょ~」とばかり言っていたらしい。S氏曰く「でもさー、2位なんだよ」。そう、完走するだけでもすごい、2位なんて凄すぎるんだけど、もう私の中では同じ人間のカテゴリーに入らなくなってきたので(宇宙人?)、ついきついことを言ってたんですね。反省。
いやいや、ほんとにお疲れさまでした。

2008年04月12日

散りぎわも、いとをかし

週末までもたないだろうと思っていたが、週の後半が寒かったため、なんとか咲いている今年の桜。今日は「浅の川園遊会」とのことだが、園遊会会場よりももっと上流の桜を少しだけ。


なんつーか、寒々とした空ですなあ。いや、ほんとに肌寒いんだけど、これがこの頃の正しい気温かもしれない。「花冷え」という言葉もあるしね。
昔々、と言っても20年位前、ここは一面の田んぼだった。したがってこの桜は、この辺を区画整理したときに植えられたもの。田んぼの頃の印象がいまだに深いあたくし。「20年」も気がつくと,、あっという間やね。


左はたぶんボケの花。それとも桃? 右はこでまりなんだろうか?この季節、あちこちで咲いているんだけど・・・
いくら暖冬とはいえ、日照時間の短い北陸では花は少ない。これからは、あちこちの家で色とりどりの花が咲くのを見ることができる。マクロレンズ常備で、カメラ片手のぶらぶら散歩が楽しい季節の到来だ。

2008年04月06日

さくら・2008

金沢では4月2日に桜の開花が発表されたが、その頃は「はあ?桜??こんなに寒いのに咲いてるの???」という感じだった。ところがこの2,3日の暖かさで、一気に開花が進んだようで。

土・日は絶好の花見日和。来週末にはたぶん散ってしまうな・・・ということで、日曜日はデジカメ片手にジョギング。しかし延々と風邪っぽい症状が続いているので、走ったり撮ったり歩いたり、のお気楽モード。

犀川河川敷の桜も、ほぼ満開。
といっても、木によっては五分咲き程度のもあるわけで。

広角で写すと、こんな感じ。
いいですね、この人口密度の低さ。しかし実際には、もっと人がいたような気がするのだが。

下流のほうへ行くと、こんな立て札が。というわけで?みなさんお決まりのビニールシートを敷いて、花見スタンバイ。 どちらかというと、アルコール無しのピクニックという感じですね。しかし、なぜビニールシートってのは青ばかりなのだろう・・・。

CONTAX i4Rのマクロモードで写した桜。i4Rは白飛びしやすいのだが、桜を撮るときにはまあいいかも。
それにしても、こんな小さいカメラでよく写るもんだと思う。バッテリーが小さいので、あっという間に電池が切れてしまうところが欠点なのだが。

参考のため、α-Sweet DとCONTAX TVS-Dでとった桜なぞ。どちらも露出補正無し、晴天モード。 どちらも土曜日に撮ったものだが、土曜日は空がとても青かったので、怖ろしい色合いになっている(w
桜を撮るときには、やはり露出補正を欠かしてはならない。特にα-Sweet D、アンダー過ぎ。それにしても、TVS-Dって作ったような色合いやなあ・・・相変わらず(爆)
Sweet Dはちょっと黄みがかっているが、実際はこんなところ(もっと明るいけど)だろうなあ。ここらへんの色合いがデジカメではメーカー&製品により違ってくる(CCDによる)。フィルムカメラではフィルムを替えればよかったのに、デジタルではそういうところを機械に依存しなければならないわけだ。まあいくらでもレタッチソフトで変えられるし、RAWで撮って自分で加工すればいいのだが・・・書いていていやになってきた。やっぱりフィルムのほうが・・・(以下略)。

今日兼六園周辺を通ったら見事な満開だったが、午後からは雨。週末までもたないだろうなあ。うむむ。