Omega / ASIA

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この業界にいる限り避けては通れない、激忙の5月が終わった。忙しい時の残業のお供はやっぱり音楽。というわけで今回お世話になったのは、ASIAが4月にリリースしたアルバム"Omega"である。

ASIAが再結成したのが、2006年のこと。この頃は70〜80年代ロックの再結成ブーム?で、ASIAもその一つなんだろうな、と思っていた。昔のノスタルジアだとか、生活費不足wとかの理由でやっているのだろうと。私もGENESIS、THE POLICEなどの再結成でノスタルジアに浸らせてもらったし。
しかーし、ASIAはちょっと違っていた。2008年には新作と再来日、でもって今年も再結成後2枚目のアルバムをリリースし、またまたライヴツアーである。すごいぞ、還暦オヤジたち!

omega.jpgのサムネール画像
やっぱりジャケットはロジャー・ディーンなのだが、ちょっとダサくない? 手抜き??
一言で言うと「還暦過ぎて、一皮むけました。今までのASIA(つーか、80年代前半)を想像するべからず」という感じかな。
最初は「えー、つまんねー」という感想だったが、毎日聴いていると、これがボディブローのようにじわじわと効いてくるのよ。というのも、かなり曲にバリエーションがあるからだ。
いかにもプログレな曲は、ほとんど無し。"Listen, Children"で4+3の7拍子があるくらいかな。この部分の師匠のギター、70年代イエスちっくでなかなかよろすいです。でもこの曲、めちゃくちゃポップだw
異色なのは、日本盤ボートラの"Drop a Stone"。えっ、ASIAかよ、といいたくなるようなブルージーな曲なのだが、悪くない。でもねえ、JWの声質とブルースは合わないわ。やっぱりこの手の曲を歌わせたら、デヴィッド・カヴァーデールの右に出る者はいないだろう。...というわけで、昔のホワイトスネイクのアルバムを引っ張りだして聴くワタシ。
ついでに書くと、1曲目の"Finger on the Trigger"もオリジナルのICON版の方が絶対にいい。結構ASIA版が好きな人もいるようだが(ギターとドラムスが前面に出ている)、ジェフ・リン好きとしては、いかにもELOちっくなアレンジがたまらなく好きなのだ。そういえばこの曲のチェロ、ヒュー・マクダウエル(元ELO)だね。...というわけで、またまたELOを聴くワタシ。

ネットでいろいろ見たところ、先日の日本でのライヴも好評だし、"Omega"もそれなりに売れているようだし、まさに2年前にワタシがアップした文章(この中の最後の一文)状態になっているではないか。
私よりも一回り以上年上のおじさまたちが毎日何時間も立ちっぱなしで楽器を弾きまくっているのを目の当たりにすると、やれ仕事が忙しくて疲れるだの、オケの練習が長くて肩が凝るだの言ってられないなあ...と思うのであった。そういう意味では、ASIAは中年の星なのかもしれない(爆)

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このページは、しづが2010年5月31日 23:55に書いたブログ記事です。

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