« 028-挽歌 | メイン | 029-オアシスにて »

June 28, 2003

●027-5つのギリシャ舞曲

HALion String Edition で作りました。 まずは3曲で力つきています。これらは弦楽合奏曲でマンドリン曲ではありません。 マンドリン合奏に編曲したらいかがなものであろうと思っていたのですが、 なかなかスコアが手に入りませんでした。が、この春、ユニバーサル・エディション から再版されまして、おおっというところです。1曲目はまずまず納得のでき。 2曲目3曲目はちょっと荒いところもあって考えたのですが、結構おもしろいので 出してしまいます。今まで個人的にCDで渡した人にヒーリング用として、あるいは 休日出勤のお供として使用していただきましたが、この曲集では癒しは無理かも。

スカルコッタスはギリシャ出身の作曲家ですが、シェーンベルクの弟子で12音音楽の 曲も書いています。私は単なる12音音楽はあまり好きではありません。音楽の中心におくべきものを 技法と間違えているものがよく見受けられるからです。しかし、このギリシャ舞曲集はギリシャ的な 旋律にバルトークのような装いが施されていて、とてもおもしろいと思います。元々はオーケストラの ための36(!)のギリシャ舞曲集なのですが、スカルコッタス自身が5曲を弦楽合奏に編曲したものです。 吹奏楽に編曲されているものもあり、こちらが知られているほうかもしれません。

HALion String Edition ではCubaseSXで起動して、メモリ1.1GB使用しています。 ソフトの性能的には20~30%程度の使い方かなあと。メモリが少ないときは起動時のロードで、 仮想メモリになる部分は音が鳴らないなど、いろいろ不都合がありました。再ロードすればなりますが。。。 また、ページアウトされるとリアルタイムで鳴らせません。2回目は音がキャッシュに残っているようで、 何事もなく鳴るのです。現在はなんとか初回からリアルタイムに演奏できます・・・がこの上音ネタ使うと 危険なので、メモリをもっと増やそうと考えております。HALion弦が良いかどうかはこちらと聴き比べてください。 最初のEpirotikosの生演奏をサンプルで聴くことができます。Moderatoなのでテンポは私のものの方が 本来なのではないかな。(03/06/08記)

残りの2曲を公開しまふ。 HSEにて10声部程度を同時に鳴らしたりしているせいか、CubaseSXで直接鳴ら しているときは良いのですが、ダイレクトにハードディスクに落とすときに、レ ガートの音が途中で切れたり、 プツとノイズが入ったりしています。 そのため、別PCに同軸 S/PDIF で取り込んで録音してます。不便じゃ。 どうもレガートの音はレイヤーを多く使っているのか、ちょっと危険です。 PCのメモリは 1.5GB にしており ます。関係ないけどグラフィックボードは死ぬし。。。

その後、36のギリシャ舞曲(管弦楽版)のCDを購入しました。上で参照したCDも入手したす。 管弦楽版は英語ですが各曲の説明があっ たりでなかなか優れものでございました。例えば、Kretikos って Dance of Krete (Crete) でクレタ舞曲だったのですな。そういえば、最近気づいたのですが、東京エムプラス 輸入の「ギリシアのシルタキ舞踏/アテナ」というCDがありまして、2曲目の「クレタ島の娘」という曲が この主題そのものでした。有名な伝承曲なんですかね?なお、このCDはブズーキなど撥弦楽器が活躍しますので、 マンドリンファンの方は持っていても良いかもしれません。Kretikos という名前のギリシャワインもあるようなので、 飲みながらどうぞ???(03/06/28記)

Download 027b1-Epirotikos.mp3
027b2-Kretikos.mp3
027b3-Tsamikos.mp3
027b4-Arkadikos.mp3
027b5-Kleftikos.mp3
番号 027
Size 1.93MB 1.49MB 2.16MB 4.15MB 2.20MB
曲名

5つのギリシャ舞曲 5 Greek Dances

1. Epirotikos
2. Kretikos
3. Tsamikos
4. Arkadikos
5. Kleftikos

作曲家 ニコス・スカルコッタス Nikos Skalkottas
作成日 1. 03/06/08 2. 03/06/08 3. 03/06/08 4. 03/06/28 5. 03/06/28
コーディング MP3Pro 128kbps
楽譜 Universal Edition
作成環境 Cubase SX + HALion String Edition



 

コメント

ファイル聞かせていただきました.
良くできていますね.
HALion String Editionというソフトもすごいと思いました.

ただ,音間違いが気になりました.
気付いたところを列挙しておきます.

1楽章 1stVn 63,65小節目,最後の音
GではなくGis

5楽章 1st Vn
15小節目 2拍目 GesではなくG
59,60小節目2拍目 DEDCが正しい
87小節目2拍目 GesではなくG

ご指摘ありがとうございます。最近音楽のほうは放置プレイになっているので、機会があれば修正します。(楽譜を出せれば。。。)

この曲入れたのも5年以上前なので、今の機材と音源は相当進化していると思いますが、あんまり追いかけていない状況です。

なおきさん,こんにちは.

弦楽合奏のページを作っている関係で,この曲の音源があると助かるのですが.

音間違いを指摘したところは,明らかに調子っぱずれがばれてしまうところですので.

いつの日か修正されると,うれしいです.

もうひとつ音違いを書いておきます.

1楽章 2ndVn 40,45小節目の最後の音
GではなくGis

データが残っているかどうか今週末に確認してみます。

というわけでわかるところは直してみたのですが、スコアが行方不明で5楽章はどこかよくわかりませんでした。_o_
音源で手に入るのは http://ns.concordia.to/mt/archives/2003/09/post_10.html のBISのものでしょうか。
あと弦楽合奏では049-Elegyがグラズノフのものでこれもめずらしいかもしれません。(まだBlogのほうに移してないですね。日々是音楽から)

音源ですが,BISのCDではUniversal版スコアの5曲に,更に2曲が追加されています.

自分がホームページで紹介しているのはCHANDOS10094です.
http://homepage3.nifty.com/idoido/strings/cd1.html?3
こちらはスコアと同じ5曲です.

グラズノフが気にかかりますが見当たりませんでした.

グラズノフ見つけました.

グラズノフには「主題と変奏」という
弦楽合奏曲があります.
(ピアノ曲の自身による編曲です)


スコアの件了解です。

このBlogはまだ地道に移行中なので、
http://ns.concordia.to/dtm/whatsnew.html
からご覧ください。グラズノフは049です。その他弦楽合奏風では、Bossiの005-黄昏のうた2006も自分としては気に入っています。オルガン曲からの編曲?です。楽譜付き。もっともBossiの弦楽合奏曲といえば、ゴルドーニ間奏曲集が定番ですが。

あと弦楽合奏風では030,032,033,036,050,062あたりですが、050のボッタキアリの交響的前奏曲はどこかで弦楽合奏でやってくれないかなあ、と思っています。

コメントする