« 2003年12月 | メイン | 2004年02月 »

2004年01月26日

砂の器

第1回目は見逃してしまったドラマ「砂の器」を昨日見ました。
みなさまご存知とは思いますが、原作は松本清張、1974年に加藤剛の主演で映画化されています。SMAPの中居君があの重い役をやるのかよーと興味半分で見たのですが・・・

はっきりいって、まだるっこしい。これをあと10回もやるのかよーというのが正直な感想。
セリフよりも表情で表現する、というTVの効果をやたら生かしている?のだけど、はっきり言って昨日の1時間ですでに飽きてきました。原作はあまりの面白さにあっという間に読んだ記憶があるんですけどねぇ。音楽はとてもいいのですが、音楽と画面のみで見せるには、まだまだって感じです。少なくとも連ドラ向きじゃないわな。
渡辺謙扮する刑事が出てくると、動きがあるのでほっとしました。そう、あれはミステリーなのですよ。
てなわけで、あれは私の知っている「砂の器」と別物とみなして見ることにします。放浪していた理由も変えるらしいし。理由を変えちゃうと、この作品の重みや価値が半分以下になってしまうと思うのは、私だけでしょうか。

ちなみに加藤剛主演の映画は、泣けます。ものすごく泣いてしまいます。そして人間の背負う過去の重さや、この国の暗かった時代(といっても、今がいい時代とは思えないが)について考えさせられます。そういう映画です。

2004年01月18日

大寒波

寒いです。東京も今日は雪との予報だったのですが、ちらちら小雪が舞う程度で終わってしまいました。そんな日に髪を切りに行った私は、やはりアホでしょうか(頭が一気に寒くなってしまった・・・)。

寒さにはわりと強い私ですが、ここ数日のアメリカ北東部の気温を見ておののきました。Washington D.C.で-10℃、Bostonにいたっては、-22℃ですよ、あーた。アメリカでは体感気温というものも発表されるので、それを見るとさらにぶったまげ・・・
カナダとの国境近くにVermontという州があるのですが、そこでは気温-24℃、体感気温-35℃・・・-35℃ってどーいう感じかしらん。ちょっと興味あり。
私はVermontに行ったことがあるのですが、その日の気温は30℃を超えていました。ここまで暑くなる日はあまりないそうですが(by ボートハウスのお兄ちゃん)、こんなに気温差があるってのも大変ですね。日本でも旭川あたりがそんな感じかな?
でもよく考えたら、中西部はこれくらいの気温は当たり前?なんですね。Wisconsinに住んでいた知り合いいわく「自分のいたときには-29℃まで下がったけど、その年は暖冬だったらしい」。
私がいた年も暖冬とのことだったのですが、それでも最低気温が-10℃まで下がり、ポトマック川の川幅が狭いところは凍ったりしていました。それでもアパートの中では半袖Tシャツでいいくらい。君たち、こんなに資源を無駄遣いしていいのか?と思わず問い詰めたくなったりして(といいながらもアパートは光熱費込みの家賃だったので、当然半袖Tシャツ状態でした)。

で昨日TVを見ていたら、-20℃のボストンでNFLの試合が行われていました。
観客もたくさんいました(NFLのチケットをいきなり買うのは、不可能に近い。それくらい人気があるのです)。-20℃でおとなしくNFLの観戦って・・・やっぱりあんたたちどうかしてるよ>アメリカ人

2004年01月16日

ショック~

最近ショックだったこと。

こないだ某ドラッグストアへ行ったときのこと、レジでお店のお姉ちゃん(推定年齢20歳)が「これはサービスです~♪」と化粧品のサンプルをくれた。
「おお、ラッキー」とそのサンプルを見ると、「花王ソ○ィーナ バイタルリッチミルク」とのこと。いやーな予感がして売り場を見てみると、そこには「バイタルリッチ うるおいが不足しがちで、ハリが気になる40才以上に多い肌に」だとさ。・・・・・よっぽどあたしって疲れた顔をしていたんかい?。とあるアンケートによると、20歳の皆さんいわく、30歳すぎるとオバさんらしいしさ。ふんっ。

#で、週末はしっかりお肌のお手入れをしようなどと、柄にもないことを思っていたりするのだ。

2004年01月10日

正月といえば・・・

もう正月ではないのだけど、我が家の冷蔵庫内にはたくさん餅があります。というのも、金沢から送ってもらったもの。今年買った餅は激ウマだったので、送ってもらったのさっ。
この餅、松任市にある「六星生産組合」というところで作られたもの。買ったときはまだ温かい状態だったのですが、その美味しいこと!「餅というのはもち米でできているんです」と主張しているようでした。時間が経ってきたら最初の感動は薄れましたが、それでもおいしいです。

というわけで、正月といえばやはり雑煮でしょう。私の故郷の雑煮は、「具無し・しょうゆ味すまし(だしは昆布)・角ゆで餅」です。具はまったく入れません。餅のみ。
このサイトに全国の雑煮がいろいろ載っていて、なかなか面白いです。しかしここを見ると、同じ石川県でも丸餅派と角餅派が混在しているとか、具無しは少数派だとか、目からウロコがポロポロです。ちなみに金沢では鏡餅は紅白、お茶はほうじ茶がノーマルです。煎茶は来客時くらい。石川県の公務員時代の職場でもそうだったから、多分石川県の常識?なのでしょう(というわけで金沢でほうじ茶を買ってきたあたくし)。
ここのサイトもいろいろな雑煮が載っていますが、ここでの角餅・丸餅分岐線は実家の近所です。でも金沢のスーパーで眺めたところ、大多数は角餅。やはり金沢は角餅派ということで決定(笑)

なんと昨日東急東横店で六星生産組合が催事場で出店しているのを発見し、またしても餅とお米を買ってしまいました。今日はゆであずきと共にぜんざいにしましたが、ウマー。いやー、やはり日本人に必要不可欠なのは、うまい米と餅だね。

2004年01月04日

独眼流政宗

ラストサムライを見て以来、渡辺謙の名作「独眼流政宗」を見たいよ~と思っていたのですが、その祈りがTVの神様に通じたらしく、昨日・今日とNHKで総集編を再放送しておりました。

昨日の部分は、東京への移動のため見られず。というわけで、途中から見たのですが、やはり渡辺謙がよろしかったっす。若かりし頃のギラギラしていた様子もいいけど、年食ってお亡くなりになる間際の演技なんざぁ、ほんとにこの人20代でこれ撮ったの?って感じ。たまげますた。
秀吉の傘下に入ってから徳川家康の忠実な盟友(っつーか家臣か?)になっていくさまは中だるみ的でつまらんのだけど(といっても史実だから仕方が無い)、それまでの奥州一円で戦っていくありさまは、非常に面白かったわん。さすがNHKでの過去の大河ドラマリクエストNo.1。最近のって、どうしてあんなにつまらないんでしょうね。私としては「風と雲と虹と」を再放送してほしいわねぇ。ちと古い?

最近の渡辺謙の出演作なぞを探していたら、1月18日からTBSで放映されるドラマ「砂の器」で刑事役をやるそうです。「砂の器」っていったら、加藤剛じゃないのか?と思ったりするのですが、主役はSMAPの中居くんっぽいですね。あの作品(&主人公)をどういう風に演じるのか、見せてもらおうじゃないかい。ふふん。

2004年01月02日

CHOCOLAT

明けましておめでとうございます。今年もよろしくです。昨晩ケーブルTVで「ショコラ」見ました。いやー、良かったです。仰々しいハリウッド映画が苦手で、ミニシアターで上映されるようなものが好み、という私の趣味にぴったりの映画でした。ラッセ・ハルストレム監督の作品は「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」しか見ていないのだけど、相変わらず心にしみじみとくる世界を作っています。ちなみに「ギルバート・グレイプ」と「サイダーハウス・ルール」もこの監督の作品で、ずーっと見たいと思っていたのですが、絶対に見なければと決心(サイダーハウス・ルールはアーヴィングの原作なので、そっちの方も期待)。てなわけで、これ以降は少々ネタバレです。ご注意を。

古い因習と戒律に縛られたフランスの小さな田舎町。そこにジュリエット・ビノシュ扮する謎の親子がやってきてチョコレート屋を開き、街の人々の心をも開かせていく…という「なーんだ、ありたきりじゃん」と言いたくなるようなストーリーですが、ハルストレム監督の手にかかると、そういう言葉が出なくなっちゃいます。
この因習を人々に守らせているのは教会及びその説教で、西洋(だけではなく世界のほかの地域でも)における宗教の影響とはすごいものだな、としみじみ。ここらへんは日本人以外?ならピンとくるのでしょうが、日本人である私にとっては「ほへー」という感じ。この映画でも「教会へ行かない」ということが、村のコミュニティから外される条件の一つになっています。やはり他の国へ行って「無神論者」というのはやめようね(でも仏教徒と言うと、いろいろ聞かれる可能性大)。
中世以降の日本において人々の心を統治していたのは宗教ではなく「サムライ魂&武士道」であったわけですが、サムライスピリットもなく、宗教もなく…だと、現在の日本のように「自分がよければ周りはどうでもいいの」なんていう大間違いな個人主義?がまかり通ってしまうのでしょうか。でも思想や宗教は一歩間違えば全体主義やなんとか原理主義に走ったりしてしまうわけで、そこらへんの兼ね合いがなかなか難しいものですだ。
ところで、これはアメリカ映画であるというのを知って、結構驚きました。というのも、そこらへんのアメリカ人が「美味しいものを食べて心を動かされる」ことがあるのだろうか?と思ったからです。私の知り合ったアメリカ人は「料理なんてクリエイティブでもなんでもない、時間の無駄」なんて平気でのたまう人達でしたからねぇ。自分がどのような物を食べ、作ってきたかというのは、自分を構成する重要なファクターだと思うのですが、それは単に私が料理好きだからでしょうか?ま、舞台がフランスだからいいか。

こういう映画は人物設定がきっちりしているので、役者もそれなりのものを要求されると思うのですが、みなさんいい味出しています。ただ、主役のジュリエット・ビノシュはミステリアスな雰囲気がよかったものの、演技は「こんなもんかい」。ジュリエット・ビノシュって演技が上手いのか否か、よくわかんない人です、はい。DVダンナから逃げ出してチョコレート屋で働き出す女性を「どっかで見たことあるぞ」と思っていたら、レナ・オリンでした。ジュリエット・ビノシュとレナ・オリンといえば、「存在の耐えられない軽さ」ですね。レナ・オリンの演技はサビナお姉さまの役も良かったけど、今回も大変よろしかったです。どうでもいいことですが、レナ・オリンってハルストレム監督の奥さんだそうで。で、おおっ、かっちょええーと思ったヒッピーの若者は、ジョニー・デップ。うーん、やはりギルバート・グレイプを見よう。なんとジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演という、今では信じられないようなキャストですから。でもハルストレム監督作品なのよん(笑)