スリーピー・ホロウ
ジョニデ祭りは続く。というわけで、今回見たのは1999年の作品、「スリーピー・ホロウ」。監督は「チャーリーとチョコレート工場」と同じ、ティム・バートン。一応レンタルビデオ屋では「ホラー」のコーナーに置いてあったのですが、ホラーとサスペンスとを混ぜたような内容と言った方がいいのかなぁ。しかし、伝説を元にしているということと、画面の美しさで「不気味なメルヘン」みたいな感じでした。
1999年アカデミー賞の美術賞をとっただけあり、暗い画面がたまらなく美しい。しかも事件が解決した後は、普通の色合いになるんですね。巧いわあ。
何がいいって、ジョニデ演じる捜査官がおまぬけ&小心者なこと。ホラーとサスペンスの中に、おまぬけ捜査官ぶりがちょこちょこ見え隠れして、思わず笑ってしまう。できれば科学捜査一筋で言って欲しかったんだけどなぁ。NYから持ってきた重そうなカバン(自分で考案した科学捜査関係グッズが入っている)はほとんど役に立たなかったわけですね。そういう意味では魔女だの騎士の亡霊だのゴシック的な雰囲気が漂っているわけで、暗い雰囲気がまたぴったり。
それにしてもゴロゴロと首が転がりまくる映画、あまり心臓に良くないっす。あちこちの批評を読んでいると「全然怖くない」と言う意見が多かったのですが、私は血が飛びまくる映画は全く見ない人なので、首が飛んだり騎士が斧を振り回すたびに、ドキドキしておりました。
個人的には「騎士の亡霊を伝説をネタにした連続殺人事件」にして欲しかったな。捜査官じゃないけど、ほんとに騎士の亡霊が首を切っている時点で、ちょっと醒めちゃったよ。