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2006年10月27日

そうだ 京都、行こうツアー(その2)

仁和寺を後にした私達は北山ビブレでまたまた買い物を済ませ、京都在住の兄と合流。
夕食の前に私が「どうしても行かなければなりません」と主張した場所へ行く。その場所とは・・・大村益次郎遭難の地と居宅址である。やはり戦国・幕末フリークには外せない場所でしょ? 

特に私は司馬遼太郎の「花神」を読んで以来の「大村益次郎ファン」なので、とにかくここだけは見たかったのだ。
すでに山口県にある彼の墓には行ってきたので、私の「村田蔵六(=大村益次郎)の足跡をたどる旅」は彼の死から始まっているようなもの。ちなみに墓にまで行ったのは、松代の真田一族と大村益次郎だけである。
(←今日の写真はポップアップありっす)
これは大村益次郎居宅址。この辺には長州藩の屋敷とかがあったらしい。すぐ近くの料理旅館の名前は「幾松」。あの「幾松」ですね。池田屋事件で有名な池田屋址もこの近くだが、新撰組には興味がないのでパス。
ここで大村先生(←ヲタクでしょ?)は兇徒の刃に斃れたのか、と心の中でしばし涙する。幕末~明治初期の京都は、テロに明け暮れる街だったのだ。それにしても夜の高瀬川沿いは風情があってステキ。

その後寺町通から三条通へ。
三条通には昔の建物がぽつぽつとあり、現在は内部を改装してこじゃれた店になっているものが多い。

これは京都府京都文化博物館・別館の内部。この建物は旧日本銀行・京都支店であり、重要文化財となっている。外側はレンガ造りなのだが、思いっきりブレた写真しか写せなかった・・・。ここではちょっとしたコンサートとかも行われるそうだが、音響はともかく雰囲気はいいよなあ。ピアノよりも、弦楽四重奏か弦楽合奏といった弦楽系をやってみたい雰囲気っす。
夕食は高倉通の亀甲屋にて。兄曰く「なんとなく歩いていて目に留まった」店だそうだが、これが大ヒット。京のおばんさいの店なのだが、ちょっとした炊き合わせなどの味付けがとてもいいのだ。おかみさんは謎の方言を話す4人が気になってか(爆)、しょっちゅう私達の席を気にかけてくれ、店を出るときには私達が通りの角を曲がるまで見送ってくれた。

美味しい料理に満足の私達は、腹ごなしにぶらぶら歩いて新風館へ。

これも大正時代の洋館を複合商業施設へと改築したものらしい。ターゲットは20代の若者という感じである。

またまたぶらぶら歩いた後、カフェでちょっとまったりし、コンビニでどら焼きを購入してからホテルへと向かう。このどら焼きは何のためかというと・・・それは次回のお楽しみ。

2006年10月23日

そうだ 京都、行こうツアー(その1)

10月21,22日は「恒例・年一回の家族旅行」と称して、母・妹と京都へ行ってきた。金沢に住む者にとって京都は「一番近い都会」であるが、私はずっと関東地方に住んでいたこともあり、十数年ぶりの京都である。
私の仕事は8月~11月は割と余裕がある、ということで毎年秋に旅行をすることにしてもらっているが、どういう訳か旅行前の週はこの時期にしては忙しかった。週末も資料などを持ち帰ったが、全く読む暇もなく、荷物を詰めていると夜中の1時・・・いや荷物を詰めるといっても、どのカメラを持っていくか悩んだりしていたんだけどね。

結局持参カメラはフィルムがCONTAX Aria、デジはPentax Optio750ZとCONTAX i4Rに決定。CONTAXは風景にはこってりしすぎかなと思ったりもしたのだが、このコンパクトさははずせない。こんな時、T2やT3とかミノルタのTC-1があれば・・・と思うおバカは私だけだろうか。

所要時間2時間ちょっとで京都に到着。あっという間である。
ちょっとした買い物を済ませてからホテルへ向かい、荷物を預かってもらう。身軽になったところで、最初の行き先である金閣寺へLet's go. 実は妹が京都の左半分へは行ったことがないというので、今回は「京都左半分ツアー」にしようということになったのだ(行き先が決まったのは電車の中である)。とか何とか言う私も、嵐山・嵯峨野へ20年以上前に行ったきりである。
二条城近くのホテルから鹿苑寺(金閣寺)へはバスで行く。バスを降りると、そこは金閣寺へ向かう人の群れ・・・
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まさしく金閣寺。はあ、こんなもんですか。

金閣寺からはバスで龍安寺へ向かう。細川勝元が建立した寺ということで、歴史はそんなに古くない。京都には平安時代から室町、戦国、幕末の歴史と建物が混在しているのだ。
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ここで有名なのは、石庭である。石庭はいとめでたしだが、またまた人の多さにうんざりである。これでは禅の心もへったくれもない(しくしく)。ああ、まったりと禅の心に浸りたいものよ。

お次は徒歩で仁和寺へ。こちらは古く、平安時代の建立である。
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ここは人も少なく、大ヒット。拝観時間の終了まであと30分、というときに滑り込んだせいか、人がほとんどいない。ぼんやりと寺や庭を眺める時間の、何と幸せなことよ。

観光客はとにかく多いのだが(私達もだ)、目についたのは外国人が多いこと。さすが世界的観光地である京都、プチ観光地の金沢ではあまり外国人観光客を見かけることがない。
金閣寺では道を聞かれるし、龍安寺では忘れ物を届けたし・・・というわけで、久しぶりに英語と対峙したのだが、いやーここまでひどくなっているとは。特に龍安寺のアメリカ人おばちゃま2人との会話は、思い出しても恥ずかしくなるくらい悲惨なものだった。まあ最後には喜んでもらえて「God bless you!」と投げキッスまで貰ったのだが(爆)
京都から帰ってきて、NHK英語テキストを買うために本屋へと突撃したのは、いうまでもない。

・・・夜の部へ続く

2006年10月17日

出たー!!!!

ついに出ました。熊です。しかも3頭・・・
詳しくはこちらから→北國新聞ニュース

2006年10月14日

Shoe Navi (by asics)

たらたら走って早2ヵ月半。どっかのアウトレットショップで買ったナイキのジョギングシューズで日々走っているが、そろそろ底が磨り減ってきた。おまけに訳もわからず買ったものなので、やたら底が厚い。
もう次の段階にステップアップしてもよかろう、と思っていたところ、妹からアシックスのShoe Naviなるイベントが近くの大型スポーツ用品店で開催される、という情報を得た。じゃあ2人で行ってみましょう、ということになり、今日Shoe Naviに行ってきた。

Shoe Naviとは3D計測器で足を計測してくれる、というそれだけの事なのだが、スポーツ関係のシューズを選ぶのにはありがたいデータを提供してくれる。まあ私はスポーツ関係のシューズが合わないという経験をしたことが無いので、どれを選んでもなんとなくなんとかなりそうなものだが、タダで自分の足を客観的に見ることができるのだから、見てもらうに越したことはない。
というわけで、その結果がこれ。
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素足だと左は22cm, 右は21.8cm。恐るべき小足である。これは身長もチビっ子なので仕方がない。データは足囲、足高、かかとの傾斜角度などがあり、数値に加え平均値との差をグラフで表してある。
なんだ、足幅は大した事ないじゃん(ということは、2Eの靴なんて買ってはいけない)、かかとの傾斜角度が大きいので体が傾いている(ぎょえ~)・・・などということがわかるので、それなりにおもしろい。

その後、そのデータなどを元にシューズを選んでくれるのだが、アシックスの人が忙しいせいか?選ぶ相談に乗ってくれたのは、スポーツ店のお兄さん。やたらと薦めてくるシューズは、底が薄く、おそろしく軽い。私がこんなシューズを履いて走れるのか??と思ったし、履いた感じもピンと来なかったが、お兄さんの「これはフラットソールなので、そのうち慣れますよ」の言葉を信じ、購入して帰った。
しかしどうしても薄いソールが気になる。家でアシックスのサイトを見ると、こ、これってレース用じゃねーか。しかも「トップランナーのスピードトレーニングにも」なんて書いてある。だからさー、私は亀ランナーなんだよ。亀。うちにある雑誌の特集を見ると、なんと「For sub 3:00」・・・ちなみにサブ3:00とは、フルマラソンを3時間以内に走るランナーを指すのだ。じょ、冗談じゃないよ~ということで、スポーツ用品店へ再ダッシュ。
こんどはアシックスの人たちも暇があるようだったので、「実は・・・」と事情を話し、別のシューズを選んでもらった。でもこのシューズはアシックス今秋の一押しなんですかね? っつーか、これを売れ!という指令が下っているとか?? 私のランニング状況を聞いて「それくらい走っているのなら、これでも大丈夫ですよ」と再び薦めてくる。でもしっくり来ないシューズを買うわけにはいかないので(ウェアとなどと違い、シューズは足の故障に直結する)、粘ると他のタイプもいろいろ出してきてくれた。それらの中に、私が買ったのよりは底が少しだけ厚く、履いた感じがピタッとくるものがあったので、そちらに交換。サイズがなかったので注文となったが・・・とりあえずめでたしめでたし。

アシックスの人に日々のトレーニング状況を話したら「始めて2ヶ月半でそんなに走っているんですか?それはもうビギナー用でなくても大丈夫ですよ」と半分呆れられた。ちなみに今日はLSD(=Long Slow Distance)ということで、2時間ちょっと走って18.5km。普段の日は朝出勤前に7km~10km。週2日はお休み。やっぱりランニングフリークと化している? でも冬は走れないので、冬眠前のあがきってところですな。

2006年10月11日

さよなら、Bessaflex TM

また銀塩(フィルム)カメラが製造中止になった。それは「Bessaflex TM」、私が昨年12月30日のblogで書いたカメラである。

以前のblogで書いたように、このカメラは凝りすぎなのだ。露出計だけはついているもののフルマニュアルの機械式、その露出計も「絞り込み測光」というアナクロなシステムを使っている。世の中にはまだまだアナクロカメラヲタが生息しているのだが、マイナーなレンズ(M42マウント)を使用するこのカメラはウケなかったのだろう。M42レンズ好きもひそかに生息しているはずなのだが、純正マウントを使ってPENTAXでも使っているのだろうか? いや、実のところ私もデザインの美しさとLimitedレンズを使ってみたくて、MZ-3を買おうかどうしようか迷ったこともあったのだが・・・M42マウントでも使えるし~と自分に言い訳をしてカードを取り出すところまでいきそうになったのだが、理性が働いて買うのをやめたのだ。当然一週間後、中古のケース内にあったMZ-3とFA43mm 1.9F Limitedは消滅していた(涙)。

PENTAXの話に脱線してしまったが、このカメラにSMCタクマー(これは30年前のASAHI PENTAXのレンズ)をつけて撮ると、最近のやたらシャープなものとは縁遠い、ちょっとふわっとしてまったり・・・でもそれなりにシャープ、という感じになる。大きさも一眼レフにしては小さめなので、のんびり休日のお散歩カメラとしては最高。なんとなくこのカメラには白黒フィルムが合うような気がして、最近はモノクロをよく撮っていた。

Bessaflexを持っていると、こういうなんてことないお散歩写真を撮りたくなるのですよ。そのような意味では、私の中ではCONTAXやミノルタときっちりと一線を画しているカメラなのである。


2006年10月06日

京の和菓子

もう10月です。今年もあと3ヶ月、激忙モードまではあと2ヵ月半(もうぼちぼち忙しいけど)。カウントダウン状態ですな。

兄から実家の方に和菓子が送られてきた。兄は現在京都で働いているので、「京の和菓子」をいろいろとみつくろって送ってくれるのである。私は時同じくして和菓子党となりつつあったので、違う街の(しかも京都の)和菓子を食べられるというのは非常にありがたい。

今回は秋のお菓子。
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左は七條甘春堂の「京の錦」と言う名前のお菓子。練物かとおもいきや、蒸し菓子だった。やはり秋は紅葉ですね。
ここのサイトを見ていて食べてみたい、と思ったのは「京豆水」。あずきどうふってどんなものだろう? ごま豆腐みたいなもの? 豆腐フェチとしては、興味津々。
右は京煎堂の「花の妖精」というお菓子。見た目はサブレっぽいのだが、サイトを見ると薄焼きせんべいのようである。
あと写真は無いのだが、マロングラッセのような栗のお菓子。栗好きにはたまらないのだが、どこの何というお菓子かメモするのを忘れた・・・

夏にもらったお菓子はこれ。夏らしくていいっすね。この手の棹物は、やはり渋めのお茶が合う。
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番外編。うちの近くの「戸水屋」のくずまんじゅうとささげ餅。
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普通くずまんじゅうはくず粉で作り、冷やして食べるものだが、ここのくずまんじゅうはジャガイモの澱粉でつくられている。そして注文すると、暖かいものを包んでくれる。冷めるとあっという間に硬くなるので、買った後は時間との戦いがあるのみ。「ささげ餅」とは金沢の夏のお菓子で、餅の周りにささげ豆がびっしりくっついているというもの。ちなみにこの餅は塩味なのだが、富山では「ささげ豆が甘い」と言う噂を聞いた。「甘いささげ餅」の存在確認が来年の夏の課題となってしまった・・・

以前から思っていることだが、金沢の和菓子は味が淡白なような気がする。私はこの原因が「お茶」ではないかと思っている。というのも、金沢では「お茶」といえば「ほうじ茶(棒茶)」であり、煎茶はお客様用なのだ。最近は前茶の効用がいろいろいわれ、煎茶を口にすることも多くなったが、私が大昔金沢で働いていた頃(お茶汲みお姉さんもやった)は、煎茶を好む人は皆無に等しかった。
あまり渋みの無いほうじ茶には、甘味のきついお菓子は合わないのだ。それに対し、抹茶のときにはある程度しっかりした甘味で無いと、抹茶に負けてしまう。
というわけで、いろんな和菓子を楽しむには、抹茶が不可欠のような気がする。今度チャレンジしてみようかなあ。サラダやスープに使っている器(いちおう益子焼)にプチ泡立器じゃだめだろうなあ、やっぱり。