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2007年08月27日

松本・安曇野への旅(その3)

先週末、大きな冊子がうちのメールボックスに入っていた。
とうとう来たぜ、と早速作業に入ったのだが…その冊子とは専門学校からの「試験解答速報集」であり、作業とは「自己採点」である。1科目は1ヶ月前から捨てていたからいいとして(やはり働きながらの2科目はしんどい)、もう1科目の採点をしてがっくり。思ったより間抜けな答案を書いていたんだなあ、と。あとは傾斜配点を祈るだけだが、こういう期待はしないほうがいいですね、はい。

それはともかく、松本のホテルで私が見た張り紙とはこれである。

そう、サイトウ・キネン・フェスティバルが開催されているんですねえ。これはどうやら"若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」 (弦楽/管楽)発表会"の参加者用らしい。荷物を持って自分の部屋を探していると、ある部屋の中からヴァイオリンをさらう音が。いやーん素敵、いいじゃないの~。自分の部屋に入るとヴァイオリンの音は全く聴こえなくなった。普段は就寝時の周囲の音に過敏なくらいの私だが、このときだけはもっとホテルの壁が薄くても許す!と思ったのでございます。
ホテルに置いてあるイヴェントプログラムを見ると、どうやら前日に開幕したらしい。私がいる日のイヴェントは何も無いようだ(ちっ)。オーケストラコンサートのBプロは、御大が指揮するベルリオーズの「幻想交響曲」…この曲、大好きなんだよねぇ。これは!と思ったのだが、当然チケットは完売だった。来年はサイトウ・キネンに合わせて来ようかなあ。
夕食は適当に済ませ、翌日の予定を考えながらガイドブックを見ていたら、いつの間にか爆睡。ちなみにこの日の松本の最高気温は36.2度。道理で暑かったわけだ。

さて翌日、どこへ行こうか? 考えたのは次の4つ。
1. 塩尻まで南下して、ワイナリーを見に行く。当然ワインを買う。
2. 長野から上信越自動車道で北上。途中「岩の原ワイン」を作っているワイナリーに立ち寄る。
3. 安房峠を越え、神岡経由で富山へ行く。これといって見るものはない。この場合、高山でもう1泊か?
4. 今来た道を戻る。
ここで一人旅の弊害発生。ワイナリーへ行っても、試飲が出来ないじゃないか! というわけで、1・2は消去(泣)。
3.も別に見たいところがあるわけじゃなし、上高地なら行きたいけど…というわけで、来た道をそのまま戻る単純プランに決定。あたしってヘタレだ…

早々にホテルを出て、大王わさび農場へ。ここは昨日あまりの人の多さに、入るのを挫折したところだ。朝早くなら大丈夫だろうと思ったのだが、朝9時前にもかかわらず人が多い。
   
真っ黒の寒冷紗で日よけをしてあるので、わさび田を撮りに来た私はちょっと悲しくなる。寒冷紗が片付けられるのは10月らしい。寒冷紗が無いのは、10月から4月まで。その時しか撮るチャンスがないのか…

こういう風景にも出会えます。しかし人がいるんだなあ、やっぱり。帰りにお土産屋でわさびソフトクリームを食べてみた。わさびのぴりぴり味は全く無いのだが、しいて言うならスカッとした甘さがわさび入りの所以だろうか?

わさび農場を出て、高瀬川東岸を北上する。それにしてもこの辺は川の合流が多いため、川の名前が変わりすぎである。何度来ても、全く覚えられない。
犀川(金沢のではない)が高瀬川ほか3つの川と合流するあたりで、JAの即売所を発見。野生のカンが「ここに寄れ」と指令を出したため立ち寄ってみると…そこは野菜・果物パラダイス。いやーん、何なのこの安さ!しかも人がいないわ!というわけで、ゲットしたのは桃(小さめ)4個:100円、ぶどう(デラウェア)3房:300円、とうもろこし5本:300円、みょうが一袋:160円(甘酢漬けにするのだ)、ブルーベリー(いちごパック位の大きさ):450円というところ。
他にも自制心が吹っ飛ぶくらい野菜や果物が並んでいたが、かろうじて正気に自分を戻し、再び車に乗り込んで北上を続けることにする(またまた続く)。


2007年08月23日

松本・安曇野への旅(その2)

そばを食べた後は、一路安曇野アートラインへ。安曇野アートラインとは、北アルプスに沿って安曇野市~大町市をつなぐ道路で、その近辺には美術館が点在しているのでこの名が付いた…と思っていたが、公式サイトによると道路ではなくて「美術館をラインで結んだもの」らしい。

閑散とした信濃大町駅近辺に比べると、こちらは観光客で大にぎわい。まずはとんぼ玉美術館へ行ってみようかと思ったが、人が多そうでパス。
それなら…とミッションその2-森の中の喫茶店でまったりする-を決行することに。といっても、皆持っている情報は同じのようで、どこへ行ってもいっぱいである(涙) そんな中、偶然とある喫茶店の駐車場が空いていたので、無事入ることができた。当然オープンテラスですわよ、と外の席に座るが、これまた暑い。日陰といっても、金沢よりちょっと涼しいくらい。まあこれも気分の問題だから、と写真をパチパチ撮りまくり、アイスコーヒーを片手に文庫本のページを開くが、あまりに暑くて脳みそがとろけそうである。というわけで、さっさと退散。がっくり。雰囲気はすごくいいので、次回はぜひ人のいない頃に来たい。

左はガラスに映る私め。頭大きい… 右はこの喫茶店のプレート。ぶれてしまったのでよくわからないかもしれないが、シジュウカラらしき鳥が2羽いる。

お次は安曇野アートヒルズ美術館へ。一応「美術館」となっているが、以前はガラス工芸品の販売や体験ができるショップのみだった。気がつくとエミール・ガレの作品を集めて「美術館」になっていたが、ガレなら北澤美術館よねぇ、やっぱり。
人で一杯のアートヒルズを後にして向かうのは、穂高駅近くの碌山美術館。ここは荻原守衛(碌山)の彫刻や、彼に縁のある人の作品が置かれている美術館である。大学生の時以来だから20年以上ぶりに行ったのだが、駅の近辺はあまり変わっていないような気がする(本当かよ)。

この建物と建物に絡まるツタは、コピーしたように昔と同じ。しかしコントラストの強いものを撮るのはむずいです。思いっきり逆光だったし。荻原守衛が亡くなったのは30歳で、さあこれから日本で制作活動を、という時だったそうな。以前見に来た時は30歳なんてはるか先のことだったのだが、気がついたら自分はとっくにその歳を追い越していた。天才は早逝し、凡人は…以下略(w


このようなベンチがあちこちに置かれているので、ちょっと座ってカメラを取り出したり。人も少なく、さっきの喫茶店よりはよっぽどくつろげる。いや喫茶店も、人と車さえ多くなければすごく良かったんだけどね。昔と違う点は、道路を挟んだ反対側に大きな駐車場があることだろうか。駐車場の奥には研修棟があり、そこで美術講座がいろいろ開催されているらしい。開催講座はテラコッタ作りや彫塑、石膏デッサンか…参加したいよ。

本日の宿泊先は松本市内ということで、その後は一路松本へ。松本市内ではパルコのサンクゼールでまたまたジャムやブルーベリーコンポートを買い漁る。「サンクゼール」なんてかっこいいメーカー名だが、以前は「斑尾高原農場」だったのさ。
予約したホテルはネットで値段が安いところを探したのだが、車が出入り自由で建物が2階建てという、アメリカのモーテルを思わせるようなものだった。というわけで、好感度高し。ちなみにアメリカでは車で長距離旅行もよくある話なので、ハイウェイ出口にはDays InnやBest Westernといったモーテルが建っていることが多い。
チェックインを済ませて、ふと見るとこんな張り紙が…(続く)


2007年08月19日

松本・安曇野への旅(その1)

試験も終わったし、夏休みに毎日暑い金沢にいても仕方ないし、と白馬~安曇野~松本とドライブすることにした。今年私はお盆に出勤、16~19日が休みとなったため、16日から行くことにする。2泊しようか散々迷ったが、とりあえず1泊のみ宿泊予約をし、いざ白馬方面へ。

朝7:00に金沢を出発。実は自分の車で高速道路を走るのは初めてである。事務所の車ではしょっちゅう走っているんだけどねー。ちなみに自分の車は軽四なので、当然ながら馬力が全然無い(-_-;)
糸魚川ICを降りて、一路国道147号線を南下する。白馬・安曇野方面はもう10数回行ったなじみの場所だが、北陸方面から行くのは久しぶり。糸魚川から信濃森上までの50kmは姫川に沿って国道があるのだが、急カーブとスノーシェードが延々と続く(ダンプカーも多い)、ちょっと緊張を要する道である。
しかし暑い。糸魚川が暑いのは当たり前として、延々と坂道を登り続けても暑いのはどういうことさ?

信濃森上駅近くになると、ぱっと眺望が開けて、こんな景色になる。

そうよ、私はこれが見たくてドライブしに来たのよ! なんとデジカメのWBを白熱灯にして撮っていたため、後で修正したにもかかわらず色が気持ち悪いです。すみません。正面に見えるのは五龍岳。登りたいーーーー。大体の所へは一人で行っちゃう私だが、登山は一人ではまずいだろう。というわけで、来年北アルプス登山をしたいという人、募集中。

白馬での撮影ポイント(当然一眼レフ持参)をあちこち回った後は、一路大町へ。
途中で「北ヤマト園」の看板を発見。手作りジャムを販売しているとのことで、一度訪れてみたかったのだ。
中へ入ってみると、およそジャムの店らしくない落ち着いた雰囲気。置いてあるジャムも最近流行のコンフィチュールとは違う、ストレートでシンプルなもの。いいねえ。
お店のお姉さんが「試食してみます?」と全種類(といっても5種類)のジャムをスプーンにとってくれた。ブルーベリーを買うのは当然として、あとはルバーブかプルーンかな~と思っていたのだが、結局購入したのはりんごジャム。いやー、このりんごジャムは私の好みです。お姉さんに「ブルーベリーの苗もあるんですか?」と聞いたら「無いです」。「ははは、シーズン外れですからね」と言ったら「いや、父がサボってるんですよ(w」とのこと。どうやらこの家の娘さんらしい。お姉さんとしばしブルーベリー談義をし、大町市内に向けて店を後にする。

店の前から見た木崎湖。北ヤマト園は木崎湖畔にあります。

大町市内には11:30過ぎに到着。ここでやらなければいけないミッションがある。それは「そばを食べること」だ。迷うことなく、何度となく行った店へ。
その店は名店らしく、行く時間を間違えると結構待つ羽目になるのだが…店に入ると、あまり客がいない。もう12時近いのになあ、何なんだ?と思いつつ、天ぷらおろしそばを注文。

いっただっきま~すと食べてみると…こんなんだったっけ?という感じ。そばにコシが無いんですよ。うーむ。食べているとプチプチ切れてしまう。そばってこんなもんか? 食べ終わっても客は一向に増える気配が無い。レベルが落ちたのかな…とちょっとがっかり。というわけで、店の名前は伏せておきます。

大町でも気温32度。なぜ標高700mのところで、汗だくにならなければいけないのか?と疑問を抱きながら、次は安曇野アートラインへ(続く)。


2007年08月14日

WIND & WUTHERING / GENESIS

昔々私がロックを聴き始めた頃、ロックミュージックの世界はプログレが衰退し、パンク→MTV、ヘヴィメタルと移行する頃だった。そんな中、私が最初に聴いたジェネシスの曲はTurn it on Againだったと思う。

その頃クイーンやホワイトスネイク(キーボードはジョン・ロードなので、ハモンドオルガン系)に傾倒していた私は「なんだ、このキンキンしたシンセは」と何の気にも止めなかった。
その後あっという間にジェネシスのドラマー&ヴォーカリストであるフィル・コリンズがソロでヒットを飛ばし、彼は私がいつも見ていたベストヒットUSAの常連となってしまう。そして86年にはジェネシス本体もInvisible Touchの大ヒット。その頃売れていたピーター・ガブリエルのSledgehammerのこともあり、私の中でジェネシスは「売れ筋ポップバンド」として固まってしまったのだ。

それから20年(!!)、先日書いたGENESIS REVISITEDをきっかけに70年代ジェネシスを聴いてみようかという気になり、かき集めて聴いたのだが…全然ポップバンドじゃないんですけど、これ。
ピーター・ガブリエルのエキセントリックかつささやくような歌い方も結構クセになるが、音楽的には彼が居ない方が私の好みである。あの演劇の場面展開BGMみたいなのが、どうも馴染めないのだ。したがってSupper's ReadyやTHE LAMBS LIE DOWN ON BROADWAYなんて何がいいのかさっぱりわからない。ピーガブの良さがわからないお子ちゃまで、すみませんねえ。

で、私が気に入ったのは、ピーガブが脱退してから「3人になりましたが、何か?」状態までの3枚のアルバムである。スティーヴ・ハケットって影が薄いなあ、と思っていたのだが、彼がいるのといないのとでは音の奥行き・広がりが違うような気がする。ギタリストってリフを弾きたがるものだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。いや、実は弾きたかったから脱退したのかもしれないが。
そして気に入った時代の、さらに私のお気に入りがこの"WIND & WUTHERING"。
wind-&-wuthering-1.jpg

これと前作のTRICK OF THE TAILがトニー・バンクスの絶頂期だったのではないかと思うくらい、曲はバンクス節(ロマンティックなのよ)バリバリだし、キーボードも縦横無尽に炸裂。といっても、キース・エマーソンやエディ・ジョブソンの飛び道具的なキーボード(爆)とは違い、あくまでも厚く音を重ねて"Texture of Sound"を表現するのが彼のやり方である。機材に関しては新しい物好きで古いものを顧みないという噂の彼だが、この頃ではアコースティックピアノをふんだんに使っており(WINDでは"Steinway"とクレジットされている)、その使い方がクラシック一辺倒はなく非常に心地よい。シンセの音や使い方も、この頃がちょうど私の好みだな~。

私が初めてこのアルバムを聴いた時の感想は「なんか印象に残らないなあ」というものだったが、何回も聴いていくうちにすっぽんとハマってしまった。プチスルメですね。アルバム全体に統一感があり(特に昔のB面はトータルで聴かないとダメ)、シングルカットできるような曲はYour Own Special Wayくらいじゃないかという地味さ。最近リマスターされたアルバムのおまけDVDで、トニー・バンクスが「聴きやすいとはいえないし、Your Own Special Way以外は何度も何度も聴き込む事を要求するような曲ばかりさ」と言っているが、本当にその通りでございます、とDVDの前でうなずいてしまった。
中でも一押しはOne for the Vineだろう。Firth of FifthやThe Cinema Showの流れを汲むバンクス節全開の曲だが、ピーガブがいない分好き放題にやっているという感じ。最初のテーマはアコースティックピアノのみであくまでもロマンティック、そして急展開する中盤部分(ここのリフがお涙頂戴的にクサくて大好きだ)、最初のテーマに戻った後はラストもアコースティックピアノで静かに締めくくる…とドラマティックかつバンクス的甘さいっぱいである。ピーガブがいたら、甘さよりも妖しさばっかりになったに違いない(爆)
お次のお薦めはBlood on the Rooftops。ハケット&コリンズという「後から参加コンビ」が作った曲だが、イントロのハケットのアコギが素敵。彼のアコギならHorizonよりは絶対にこっちがよろすい(Horizonはバッハの無伴奏チェロソナタの…以下略)。曲も哀愁漂うブリティッシュ・ロックという感じでいいなあと思っていたら、メンバーのインタヴューでもみなこの曲を絶賛していた。なんでこの曲は有名じゃないんでしょうね?
最後の3曲、Unquiet Slumbers for the Sleepers...からAfterglowがまたよろし。インスト2曲はアルバムジャケットのような冬のイメージ(このアルバム自体が冬の雰囲気をもっているのだが)、そして最後に激甘(爆)のAfterglow。Afterglowは最初ライヴ盤で聴いた時「なんだ、この激甘ソングは~!」と思ったが、アルバムで聴くとまさしく「吹雪の中を延々と歩いて、手も足も凍りそうで半泣きになったときに、やっと我が家にたどり着き、コートを脱いでほっと一息つくときの気分」である。太平洋側・関東以南の人には絶対にわからない、この心境だな。

アルバムの雰囲気そのものを漂わせるジャケットは、なんとヒプノシスのデザイン。こんな絵も描けちゃうんですか?とびっくりである。評価なんておこがましいことは申しません、無人島に行くときには絶対に持参の1枚。ただしメンバーがインタヴューで"feminine"を連発しているように、プログレにしては甘めのシンフォニック・ロックなのでご注意を。

2007年08月12日

ピアノ強化月間なのだ(その1)

先月の「ベーゼンドルファーを弾いてみよう!」の抽選には見事外れたが、これでピアノ熱がちょっとヒートアップしてしまい、ピアノ練習室を予約した。場所は石川県立音楽堂、オーケストラアンサンブル金沢のホームグラウンドである。

試験も終わったことだし…と奮発してグランドピアノのある部屋を予約した。4時間で1,900円だから、そんなに高いわけではない。しかし周囲の駐車場が有料のため、バスで行くことにする。バス代は往復で420円。東京にいると湯水のように出て行く電車賃だが、金沢にいるとたったこれだけのバス代でもものすごく高く感じる。

私は電子ピアノを持っているが、あれは「鍵盤のあるピアノに似せた電子楽器」であり、絶対にアコースティックピアノの代わりにはならない。
東京在住の頃もちょっとピアノを習いに行ったことがあるが、電子ピアノでいくらさらっていっても、いざアコースティック(特にグランド)ピアノの前で弾くと全く無意味だということがわかった。そりゃあ音符をなぞることはできる。しかしダンパーペダルの踏み加減、音のつなぎ方-それに伴う指の動きなどは電子ピアノでアコースティックを再現するのは不可能だ。おまけに電子で慣れてしまうと、アコースティックを弾いた時に「??」となってしまう。
そんなわけで、ピアノを真面目に弾くのはやめたのだ。音がでればいいや、とぐらいに思えばちょうどいい。

音楽堂の楽屋口から入り、受付を済ませ、いざ練習室へ。練習室は思ったより広かった。

左は入り口から入ってピアノを見たところ。右はピアノから部屋の対角を見たところ。
椅子と譜面台が5つずつあるので、ピアノ6重奏までOKである。5人座ればぎゅうぎゅうかもしれないが、1人だとスペースが広くて落ち着かない。練習室はもっと狭くないと(w

今日はツェルニーの40番、左手のための練習曲、バッハのインヴェンションとシンフォニア、あとはドビュッシー、ショパン、ベートーヴェンなどの曲集を見つくろって持っていった。久々の楽譜は重い…
ツェルニーの練習曲は自宅でも何とかなりそうだが、昔の楽譜に「重心移動に注意」とか「肘を回さない」「手首を下げない」とか書いてあることを考えると、アコースティックで練習した方がよさげ。しかもこれは指導者に見てもらわないと、同じ事の堂々巡りだなあ…としばし考える。
バッハ、ドビュッシーと弾き散らかすにつれて「うわっ、電子ピアノと全然違うよ~」と改めて思ってしまう。ショパンはともかく、ベートーヴェンに至っては電子ピアノだと「弾けたつもり」になっていることが判明。グランドだと曲云々以前に三連符がいびつに聴こえるとか(一拍に均等に入っていない)、三度の和音を押さえたままの音階だとかが全然揃っていない、ということがいやというほどわかる。基礎が全くなっていないことが明らか過ぎるほどわかるのだが、電子ピアノだとこれがよくわからないんですねえ。電子音にごまかされるわけですよ。
というわけで、ベートーヴェンは誰も聴いていないにせよ、自分でも情けなくなって早々に楽譜をしまいこみ(ハノンをがんばろうっと)、あとは好き放題弾き散らかし。ジェネシスのトニー・バンクスの耳コピーもやってみるが、音をちゃんと拾うのは難しい。ちなみにどれも、まったく曲にはなっていない(w

4時間なんて長すぎるよ…と思ったのだが、気がついたらあっという間に終了時間。ああ、楽しかった。
我が家にピアノを置くには防音部屋にするしかないだろうし、そんなお金はどこにもないし、とあきらめていたのだが、先日同じマンションの人何軒かから「うちはピアノを置いてあるし、防音なんて全くやっていない」という話を聞いた。おまけに「○階の○○さんちはグランドピアノを置いてあるらしいわよ」との噂まで収集。ということは、消音ユニット付ピアノなら置けるじゃん。グランドは無理でもアップライトなら…と何の気なしに楽器屋を冷やかしたところ、消音ユニット+αくらいの激安アップライトを発見。しかも消音ユニット付ときた(ピアノ本体の価格はあって無いようなもの?)。さて、ピアノゲットに向けて貯金でもするか…と思ったのだが、製造番号等を調べたところ、40年近く経っているピアノらしいということがわかった。なるほど、安いわけだよなあ。うーむ。


練習室は防音がしっかりしているので、大屋根も思いっきり開けて弾いちゃうのだ。ピアノはYAMAHAのC3、最初の調律は昭和62年という20年経過したもののせいか、高音がキンキンする。まあいいけど。


2007年08月09日

タブレット修行days

試験が終わったので、前から欲しかった(うそ)タブレットを購入した。
久々にお絵かきをしたくなったのだが、マウスやトラックパッドでは描きづらい。やっぱりタブレットだと描きやすさが違うんじゃないの、と大義名分を掲げ、WACOMのFAVOを購入。

ドライバをインストールし、とりあえずPaint Shop Proで描いてみる。久々にお絵かきをしだすと、レイヤーがごちゃごちゃになってきて、何度も書き直す羽目になる。いや、それ以前にまともな線が描けない。ずっとお絵かきペンや筆を持っていないからか、はたまたタブレットのペンが使いにくいのかはわからない。
とりあえず初日はお粗末なイラストらしきものを1枚描いて終了(半日だけこのサイトに載せたが…ハズカシ)。

「うーん、PSPじゃお絵かきに限界があるのかも」とまたまた大義名分を抱え、Painterを使ってみることにする。私はずっとPainterにあこがれていたのだが、5万円もするソフトに手が出るわけが無い。今は廉価版があるんじゃなかったっけ、とCorelのサイトを覗くと、なーんと試用版があるじゃないですか。しかもPainter Essential3だとお手ごろ価格だし、ということで早速ダウンロード。
おお、ブラシの数が全然違う!さすがお絵かきソフトだのお…と喜んだのもつかの間、やはりPSPでないとできない作業があることに気がついた。というわけでPainterで描いたものをpsd(Photoshopの拡張子)で保存→PSPで加工→jpgにエクスポートorPainterに戻す・・・という面倒くさいことになってしまう。昔Illustrator→Photoshopが面倒くさくてPSPに変えたのに(PSPはドロー→ラスタが簡単にできる)、また歴史は繰り返すかよー。
うーん、一本で私のニーズを全て満たすソフトって無いんですかね? しかもお安いのを求む。単に使い方をマスターしていないだけかなあ…

本日すったもんだと描いたイラスト↓ ネタはまたしてもジョン・ウェットン@エイジア初期。

私めのデッサンが未熟なので、輪郭のみ写真をトレースしました。情けなや。

2007年08月07日

21世紀のメタボリック・マン

今年も試験が終わりますた。初めて2科目連続で受けたのだが、疲れた。
しかし財表の計算って、あんなに簡単でいいのか? ものすごい落とし穴やトラップがあちこちにあるのか?? 偉そうなことを書いているが、財表(=財務諸表論)には理論と計算という2種類の問題があり、理論はしっかりヤマを外したのよ(^^;;;

夏はやっぱりビールよね、と普段全くビールを飲まない私もビールを購入し、つまみも買い揃え、メインディッシュのチキンウィングを焼くだけよ~ん(下味は今朝から漬けこんである。試験の朝に何やってんだか)と帰宅してネットにアクセスしたところ、なーんとジョン・ウェットンが心臓疾患のためエイジアのツアーが延期とのニュース。どっひゃー!ということでプレスリリースを読むと手術の可能性もあるとのこと。そうですか。あの体型じゃ「やっぱりね」だよなあ…

で、どういう体型かというと、オフィシャルサイトの"Images"を見てもらえると一目瞭然である。特にPHOTO 1-5、右端の鶏ガラのような師匠に対し、左端のJW…
彼は私が何度も書いているように、1990年代半ばまではイイ男だったのだ。しかし一説には女性問題のドタバタで一気に太ったという噂。酒といい女といい、ほんとにだめんずだわ。60~70年代だとそれにドラッグでお亡くなり、というパターンが多かったのだが、「21世紀ではドラッグなんてもう古い。21世紀はメタボリックだぜベイベー(死語)」。
でもお亡くなりになるには、まだ早すぎる。わたしゃ今日も試験前には、THE TOKYO TAPESヴァージョンの"I Know What I Like"(JWヴォーカル)を聴いて気合を入れたんだからさあ。生JWを拝むことができるまで、もうちょっと現役でやって欲しいわけよ。

というわけで、みなさん肥満には注意しましょうね。私も久しぶりにジムでランニングして来たぜ、ベイベー(しつこい)。