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年末に一時帰国。カリピノ会仲間と久しぶりに(でもないけど)ワイン会。
ワインは持ち寄り。スーツケースに3本ほど忍ばせてハンドキャリー。
☆1999 Bollinger La Grande Annee Brut
到着が遅れたため駆け込みで。果実の美味さ。旨いシャンパン。
◇2007 Maboroshi CH Los Carneros
のみ山さんに依頼しBlindで供出。Maboroshi初のシャルドネ。
誰の回答だったか南のシャルドネ?最後はピタリ賞も出た模様。
◇2006 Lucia CH Santa Lucia Highlands
Pisoni畑のシャルドネとして注目。リンゴ、洋梨、ハチミツの香り。
果実の濃さはあるが、味わいは濃厚でもなくバランス感あり。
◆2007 Barda PN Botega Chacra
"32""55"などの古木銘柄があるChacraのノーマルライン。
赤みのあるルビー色にチェリーの可愛らしい味わい。
◆2006 Septima Noche PN Mendoza
ナベさんのアルゼンチン出張土産。陰影の濃いルビー色。
黒ベリー系完熟果実にコーラの香り。酸、タンニンも強い。
◆2001 Ruchottes-Chambertin Dominique Laurent
自分持ち込み其の一。新樽200%の造り手だがこれは上品な仕上がり。
赤ベリー、チェリーの香りに酸とミネラルが特徴的。後口がよく伸びる。
鼻腔に入り込んでくる芳香が心地よく、カリピノ会メンバーにも好評。
◆2006 Rhys PN Alpine Vineyard Santa Cruz Mountains
注目のカリピノ、リース。濃いルビーに赤ベリー、プラム、スパイスの香り。
直線的ながら芳しい香りと酸に支えられた凝縮感ある味わい。
◆2005 Casa Lopostelle Clos Apalta
自分持ち込み其の二。2008年Wine SpectatorのNo.1に輝いたチリワイン。
定価$75のはずだが、No.1発表後、時価$150あたりでオファーが来る。
ガーネットで赤黒ベリー、プラムの香り。口当たりにザラザラ感。ストレート。
◆2004 Favia CF Cerro Sur Napa Valley
自分持ち込み其の三。今年のソノマ旅行で注目銘柄として聞いたFavia。
カベルネフラン(CF88%、CS12%)の青っぽさあるもココアの香りが上品。
タンニンの肌理も細かく、よくできたワイン。おいしいです。
今回も店ごと参加のくるくんさんが料理とのマリアージュを。ご馳走様。
◆2002 Brogan PN Lone Redwood Ranch Russian River Valley
先日からのWilliams Selyem繋がり。Burt Williamsの娘が興したブローガン。
こうなるとSeven LionsやWesMarを集めたワイン会を所望したいですね。某T氏。
やや濃い目のルビー色に黒ベリー、ラズベリー、スパイス、革の香り。
最初はあまり香りが立たず、飲むとタンニンが強いし後口にエグみ(臭み)が残る。
時間をおくと臭みは消えるが、いまひとつ輪郭がはっきりしない。茫洋とした味わい。
2日目はタンニン滑らかだが閉じこもったまま。状態不全。どこかで熱を帯びたか?
購入価格$30.00(2008/6)。Winebid。
◆2006 Anthill Farms PN Peters Vineyard Sonoma Coast
Williams Selyemに勤めた3人が立ち上げたアントヒル・ファームズ。
Peters畑は日本人Mukaida氏が所有するらしい(Kokomoに聞いた情報)。
濃い目のルビー色で黒ベリー、プラムの熟した果実、バニラの香り。
甘さの中に抑制的な酸を感じる味わいで、口中で二極に分化する印象。
初速は速いが打者の手元で伸びが鈍る直球というイメージです。
2日目は凝縮した果実味がよい具合にこなれ、旨味成分も知覚。
知る人ぞ知るワイナリーですがマニアックス・ピノに入るには力不足か?
購入価格$37.79(2008/11)。
定例のワイン会。今回のテーマはブルゴーニュの「コート・ド・ニュイの赤」。
同一品種ピノ・ノワールのテロワール、造り手の違いを利くという趣向。
カリフォルニア州ブルゴーニュ村の住人としては至福の時を過ごしました。
当日のラインアップはこちら。いつもながら主宰に感謝です。
◆1996 Marsannay Joseph Roty
酸っぱいベリー、チェリーの香り。酸が強い。青っぽい。除梗してない?
◆1999 Nuits-St-Georges 1er Cru Les-St-Georges Dominique Laurent
黒ベリー系、濃いプラムの香り。酸は緩いがタンニンまだ強い。
1999年からは樽を自分で調達。新樽200%ではないとのこと。
◆2003 Echezeaux Rene Engel
熟した赤黒ベリー、小梅、出汁系の香り。余韻長い。ストレートに美味い。
2003年は粘土質の土壌、表土が厚いところがよいようです。
イメージ的にはカリフォルニアだとサン・リタ・ヒルズかなあ。
◆1999 Richebourg Alain Hudelot Noellat
複雑系の果実の香り。鼻腔に吸い込まれるような香りの立ち方。
バランスのよさとシルキーな舌触りが上品。Seductiveとの声も。
◆1997 Musigny J.F.Mugnier
赤ベリー、チェリー、白い花、土、キノコの香り。可憐な果実味と凝縮感。
酸もあるが唾液湧出的旨みが際立つ。加州ならRRVの抽出濃くない系。
◆1997 Clos de la Roche Dujac
革、土系に石榴、小梅の香り。鉛筆の芯という声も。タンニン強く頑健。
巷間聞かれるデュジャック節というのはこのことか?Pisoniのイメージ?
◆1995 Clos de Vougeot Haegelen Jayer
黒ベリー、ラズベリー、革の香り。酸、タンニンが最も強く若い印象。
3/4が特級の区域。エジャラン・ジャイエは最上位の造り手。
◆1997 Gevrey-Chambertin 1er Cru Les Champeaux Denis Mortet
赤ベリー、革、硝煙の香り。酸は中庸だがミネラル感が強い。
2006/1/30に拳銃自殺したドニ・モルテの作品。 今は長男が継承。
◆1997 Chambertin Denis Mortet
黒ベリー、タール、複雑ないろいろな果実味。酸、タンニン強頑強。
ほとんどもう市場で入手できないのではとの由。一期一会ですね。
◆1996 Nuits-St-Georges 1er Cru Prieure Roch (Magnum)
主宰からのクリスマスプレゼント。石榴のようなビオ臭。脚が綺麗。
特にMusignyの果実味と土系の香りが渾然一体となった複雑さがツボ。
ふくよかさはないが、 日本で先日飲んだVogueとは一味違った魅力。
Richebourgはバランスよく大人気。Seductiveは仏人参加者の表現。
◆2004 MacPhail PN Sonoma Coast
千葉県の某高級住宅地域のような名称の幕・・・マックファイル。
2002年設立。オーナーはJames MacPhailで買い葡萄からワインを醸造。
ボトル裏にはクローン2A、23、114、115、777と記載。HP表記と若干相違。
深みのあるルビー色で最初にチェリー、後に黒ベリー、ラズベリー、ザラメ。
濃厚な果実味だが、重すぎることなくチャーミングな感触も残している。
酸とタンニンもバランスよく、味わいは素直に美味いと思える。立体的。
これはよくできたピノ。カラフルなラベルも好印象。イチ押しです。
購入価格$31.99(2008/10)。
☆NV Laurent Perrier Champagne Brut L-P
今年の8月にも飲んだローラン・ペリエ。安売りの買い増し分を試飲。
前回は夏だったからかfreshな印象だったが、今回はもう少し上品な感。
アフターのナッツがなくなった代わりに白い花系の芳香が漂流。
貴族の晩餐会には合わないかもしれないが、一本芯が通った良泡物。
購入価格$26.88(2008/8)。
◇2007 Maboroshi CH Los Carneros
日本人醸造家の私市(きさいち)さんが手がけるMaboroshi。
カーネロスのCuttings Wharf Vineyardの葡萄で初めてCHを醸造。
少し緑がかった黄色、洋梨、リンゴ、白桃、ハチミツ、シトラスの香り。
まだ樽の香りがこなれていないが、確かにバタリーな印象はない。
むしろ酸とミネラルの印象が強く、「ソノマじゃないの?」という感じ。
後口に変化は感じられないが、3日目でも果実の美味さが出る。
うん。ご本人の意図どおりに造られているのではないでしょうか。
購入価格$35.00(2008/11)。
◆2001 Mueller PN Emily's Cuvee Russian River Valley
うーん。熱劣化でしょう。およそ果実味はせず、ほぼリキュール。残念。
Winebidでひどいワインに当たる確率は案外少なかったのですが。。。
購入価格$35.00(2008/6)。Winebid。
◆2004 Merry Edwards PN Meredith Estate Sonoma Coast
気を取り直してMerry Edwardsの自社畑Meredithからのピノを。
クローンは667、115、Swan、UCD37。5日間の低温浸漬を実施。
深みのあるルビー色で黒ベリー、ざくろ、カシス、スパイス少々。
酸は強めでタンニンも残るが、不思議なことに突出しない。
圧倒的な果実があるわけではないが、風格やフィネスを感じる。
底に残った一滴にもベリー系の凝縮した香り。流石の逸品。
購入価格$35.00(2008/6)。Winebid。
◆2006 Dain PN California "American Beauty" Amber Ridge Vineyard Russian River Valley
takuyaさんも紹介しているダイン。クラシュパッド(URLは日本)で醸造との由。
輝きのあるルビー色に赤ベリー、チェリーのコンフィ、スパイスの香り。
チーズ(コンテ15ヶ月熟成)と一緒に食すれば土、きのこの香り。
酸が強く舌にピリピリ感あるも一日経つと穏やかに。タンニンも中庸。
果実味もあるが紅茶系旨み成分も感じられ、頗るやさしいニュアンス。
後口の伸びはさほどなく息切れ気味だが和食に合うピノという印象です。
購入価格$30.00(2008/6)。Winebid。
◆2005 Oberon CS Napa Valley
以前はレストランでしか飲めなかったらしいOberonを試飲。
Michael Mondaviが関与するFolio Fine Wine Partnersのワインらしい。
少し赤みのあるガーネットで黒ベリー、ブルーベリー、ミント、杉の香り。
果実味主体で初口に甘さを感じる。味わいもストレートなフルーツ。
飲みやすいワインではあるが、深みや複雑さを求めるのは無理ですね。
こういうワインは熟成を待たずに活き活きしているうちに飲むのが諒。
購入価格$15.99(2008/11)。