ハチャトリアンもアルメニアの作曲家ですが、バレエ音楽「ガイーヌ」の「剣の舞」が有名すぎ。他にも3曲の交響曲やピアノ協奏曲など大曲も多いのですが。。。ソヴィエト時代の作曲家ということで社会主義的リアリズムを要求されたわけですが、音楽に関してはそのほうがよかったような気もする。この活気と旋律に溢れた音楽が無調や十二音で汚されたら悲しい。
彼のただ1曲のヴァイオリン協奏曲(他にコンチェルトラプソディがありますが)は、オイストラフに献呈されたものですが、1楽章のオスティナートがかっちょよすぎるし、3楽章の舞曲風のロンドも楽しい。2楽章は美しいし。。。おいしいヴァイオリン協奏曲や。ランパルが演奏した事で、フルート協奏曲としても演奏されるのは、それだけこの曲が魅力的だからでしょう。
だからといって、たくさんの枚数を持っているわけではなく、オイストラフのものも持っていたような気がするけど行方不明なので、ユリア・フィッシャーのデビューCDにしておきます。全体的に明るい感じ。ノリもよいね。他にプロコフィエフ、グラズノフの協奏曲が入っていて、ソヴィエト・ロシア系を楽しむのに絶好。
ナクソス盤のケッケルトについては知らないけど、曲を楽しむにはこれでも全然かまわないと思う。こちらはコンチェルトラプソディも入っていて、ハチャトリアンを楽しむCDでありんす。
手元のCD
- クライツベルク指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団 ユリア・フィッシャー(Vn)
- セレブリエール指揮 ロイヤル・フィル ニコラス・ケッケルト(Vn)
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