バルトークははまりにくいけど、はまると抜け出せなくて困る。「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」とか「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」「弦楽四重奏曲第5番」も捨て難いし、簡素でも「ルーマニア民俗舞曲」も捨て難い。しかし、自分的なインパクトで「ピアノ協奏曲第1番」を最初にしておきます。第2番の方が名曲という話もありますし、第3番の優雅さも捨て難いですけど、これも自分へのインパクトという事で。
で、そのインパクトの元が、アバド指揮シカゴ交響楽団でポリーニのピアノによるものだと思う。確かLP時代に購入して、CDで買いなおしたのだろう。この呪縛からは離れられん。第1楽章出だしのオスティナートからがつんとやられてしまったんだもん。なんつうか理知的なつくりとバーバリィスティックなリズム感がたまりません。一転して2楽章の夜の音楽もすばらしい。なお、一般にはアンダとフリッチャイのものが名演となっているようですが未聴。
もうひとつ持っているのが、ブーレーズが3つのオケと3人の演奏者と組んだもの。第1番がツィメルマンとシカゴ響、第2番がアンスネスとベルリン・フィル、第3番がグリモーとロンドン響という贅沢な組み合わせで、これはこれですばらしいんだけど、もう完全に古典的な感じのアプローチで、アバドとポリーニのような燃え上がるところまではないかな。全曲聴くには良いCDだと思う。
手元のCD
- アバド指揮 シカゴ交響楽団 ポリーニ(p)
- ブーレーズ指揮 シカゴ交響楽団 ツィメルマン(p)
コメントする