私は基本的にチャイコフスキーよりもボロディン派である。あれ、なんか似たような書き方をしたような。。。ボロディンの曲の持つ旋律はなんというかノスタルジーといいましょうか郷愁といいましょうか琴線に触れる。
うーん、交響曲第3番も捨て難いし室内楽曲にも良いのがあるけど、まずはやはり「だったん人の踊り」にしておこうかしらん。もともとはオペラ「イーゴリ公」の第2幕の曲ですが、コンサートピースとして有名であります。本来は合唱が入るので、合唱を入れて録音しているものもありますが、オケだけのもののほうが多いでしょう。序曲や「だったん人の行進」などと併せて「イーゴリ公組曲」となってたりもするので、個人的には序曲も好きなのだからそちらが良かったかもしれない。曲的にはもう有名ですが、リズムと適切な対旋律の入り方が心地よいです。うーん、ロック編曲したいなあ。
インマゼール指揮 アニマ・エテルマのものが好きである。ピリオド楽器でノン・ヴィヴラート奏法なのですが、速めの演奏とあいまって、まるで草原を駆け抜けていく風のようで心地よい。一瞬我々を音楽の渦の中に巻き込んで、駆け去っていくというイメージ。あ、合唱は入っていません。一緒に入っている「シェラザード」、序曲「ロシアの復活祭」、交響詩「中央アジアの草原にて」も良いです。
ヤルヴィ父のボロディン交響曲集にも入っていて、こちらは交響曲やその他の管弦楽曲も入っていて、ボロディンの管弦楽曲をまとめて聴くには最適です。こちらも速めの演奏ですが、なんか一部暴走感が。。。いや、基本的にはやり過ぎ好きなんだけど。こちらは合唱入り。 あ、これには「だったん人の娘の踊り」も入っています。「イーゴリ公」序曲~「だったん人の娘の踊り」~「だったん人の踊り」と続くのでお腹一杯。
2枚組ですが、交響曲第1番~第3番、。「イーゴリ公」序曲~「だったん人の娘の踊り」~「だったん人の踊り」、夜想曲(弦楽四重奏曲第2番第2楽章、交響詩「中央アジアの草原にて」、小組曲が入っていてボロディン集としてはよくまとまっている。
ヤルヴィのものもDGの廉価盤だったのですが、今はちょっと手に入り難いかも。その点ロジェストヴェンスキー指揮 ロイヤル・スコティッシュ・フィルはブリリアントの廉価盤であります。でもシャンドス原盤で録音も良いのでこちらもよいですね。 演奏も良いと思います。こちらは合唱なしで、「だったん人の娘の踊り」~「だったん人の踊り」でございます。こちらも2枚組ですがそのほかに全交響曲+小組曲+バリトンと管弦楽のためのロマンス+よその家では(メゾソプラノと管弦楽)という少し珍しい曲も入っています。
手元のCD
- インマゼール指揮 アニマ・エテルマ
- ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団
- ロジェストヴェンスキー指揮 ロイヤル・スコティッシュ・フィル
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