弦楽四重奏と迷うけど、まずはピアノ三重奏曲にしよう。二十世紀の室内楽でも最高峰だと思う。もう何も書くことはないので、ただ聴けばよい。それだけ。
ハイペリオンから出ているフロレスタン・トリオのものは、しっとりとした部分と奥行きというか陰影のある演奏で好きだ。三楽章のパッサカリアの深みから四楽章のアニメに切り替わる瞬間がたまらん。私が持っているのはSACD盤なので、それも好みのうちかも。あまり知らないけど、フロレスタン・トリオは今年のシーズンで解散らしい。フランスのピアノ三重奏曲というもので、同時にフォーレとドビュッシーの曲が入っている。昼間でも夢を見ることができる一枚。
川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝トリオはエイベックスレーベルのもの。 フロレスタン・トリオと比べるとほんの少し甘めという気もするけど、これはこれで気持ちが良い。こちらはラヴェルのマ・メール・ロアと亡き王女のためのパヴァーヌがピアノ三重奏編曲で入っているのが珍しい。ラヴェルを聴くにはこちらかな。
EMIのラヴェル室内楽曲集という2枚組ももっているが、これはアマゾンで見つけられなかった。こちらは可もなく不可もなくという感じ。
手元のCD
フロレスタン・トリオ
川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝トリオ
プルデルマシェ(p)他