シメオン・テン・ホルトはオネゲルとミヨーに師事したオランダの作曲家で、ミニマルの作曲家としてはグラスやライヒより上の世代であるらしい。。。というのは全然知らなかったから。
「カント・オスティナート」は106のセクションが75分間繰り返されるが、心に響くのはそのひそやかな歌の詩情である。そう、乾いた繰り返しではなく、ここでは叙情性と歌謡性がそのオスティナートにほんの少し勝っているところが、この曲を単なるミニマルミュージックではないように感じさせるのだ。私はこんな曲に弱い。特に心が弱っているときは泣けちゃうよ、まったく。
2台のピアノ版とハープ版を買ってしまったのだが、それぞれ泣ける。環境音楽的に聴くならハープ版も良いけど、2台のピアノ版のピアノの音の硬さもよい。ミニマル好きなら一度は聴いてもらいたいと思う。久石譲氏の「Minima Rhythm」よりは、こちらの叙情性が好きだ。
で、4台のピアノ版も入手すべきか悩んでます。
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