のぼうの城

武州忍城攻めの話だけど、とてもおもしろいのでお勧めでございます。忍城攻めといえば、石田三成の水攻めが失敗したことで有名ですが、のぼう様のことは知らなかったなあ。映画では野村萬斎しか思い浮かばないっす。で、映画は戦闘シーンも良いのですが、水攻めのシーンも多く、東日本大震災での被災者への配慮もあって作成公開が延びていたのです。まあ水攻めのシーンは本当に洪水のようになるんですが、城の水攻めはあそこまでやらなくても良かったんじゃないかなあ。ひたひたと水が増えても良かったと思うんだけど。というのは洪水的なシーンはさすがに合成がちゃちい気がする。

で、野村萬斎が魅力的なのはおいておいて、他に、正木丹波守利英役の佐藤浩市や柴崎和泉守の山口智充あたりがうまかったなあ。佐藤浩市は予想以上に良かった。石田三成の上地雄輔はがんばっていた方だと思う。大谷吉継の山田孝之は、演技はよいのだけど台詞の口調にどうも時代劇的なためがなく、現代ものっぽい話し方で、ここがもう少しよくなると本当に良かったんだけど。これは成宮寛貴にもいえる。でも、それはおいても映画としては相当おもしろいのは確かだ。

そうそう、農民の子供役がめちゃくちゃうまいなあ、なんじゃこりゃと思ってみていたら、芦田愛菜ちゃんだったのだ。化け物やと思った。