北村薫氏の本を読むのも久しぶりで・・・と思って自分の Blog 探したけど書いてないってことは7年以上たっているということか。。。一応「円紫さんと私」シリーズも「覆面作家」シリーズも読んでいたんだけどなあ。でも「スキップ」とかの三部作は読んでないなあ。
で、ベッキーさんシリーズの第一作である「街の灯」を読んだが、久々に読んでもやはり北村薫の味は北村薫であった。年代の設定もよいけど、なんかやはり男からもた理想のお嬢様という感じが、「円紫さんと私」の「私」を思い出した。そして戦前の上流階級という設定だが、最近私は階級社会はそれはそれで良いのではないか、という気にもなっていて、金の差による階級ではなく、何らかの美意識による階級はあっても良いかも派なのであった。所詮もともと平等なんて夢の夢なんだし。
推理小説としてのコメントでは全然なくなっているが、北村薫氏の小説ではそういう設定や主人公の静かな考え方が好きなので仕方ない。それに気の利いた謎がちょっとまぶしてあれば楽しいのだ。
そういえば、「冬のオペラ」が実はとても好きかもしれないと思い出した。
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