新しい探偵でもありますが、今回の貴族探偵さんは貴族ですから、推理なんて下賎なことは従僕が行います。。。うーん。という設定はあっても、トリックやおおねたはいつもの麻耶雄嵩であります。
5本の短編集ではあるのですが、それぞれ Jシュトラウスの曲からタイトルが取られていて貴族風味?『ウイーンの森の物語』『トリッチ・トラッチ・ポルカ』『こうもり』『加速度円舞曲』『春の声』 では、『こうもり』『春の声』 がおもしろかった。中でも『こうもり』は大ねた炸裂で、ええっ?なんだっけこれ?と、読み返して初めて納得しました。やらはるなあ。また、『春の声』 ではロジカルに順番が逆転するのもおもしろいけど、もともとのそういう環境設定というか、あやつりのほうがおもしろかった。
4年ぶりの新作ではありましたが、今年は「隻眼の少女」も出る予定だそうで。
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