今日は台風、というわけで昨日観てきた。
「ドラゴン怒りの鉄拳」はブルース・リーの映画作品であるが、その映画の主人公である陳真(チェン・ジェン)は妙に愛されていて、その後もジャッキー・チェンやジェット・リーでもリメイクされている。日本人が悪役になっているせいもあるのかしらん。で、今回はドニー・イェンが、日本軍と戦う男としてのチェン・ジェンを演じます。ブルース・リーへのオマージュもあって、グリーン・ホーネットのカトウ風のコスチュームだったり、最後の決闘には白の詰襟にヌンチャクであります。
映画としては戦前の上海の雰囲気がすばらしい。つうか、今年は「イップマン」「SHANGHAI」「孫文の義士団」と、雰囲気のすごいやつがそろったなあ。このセットというか空気感は日本映画は遠く引き離されちゃったですなあ。日本の時代劇観てもセットっぽいもんね。もっともこの映画の出だしは欧州の第一次世界大戦の戦争シーンからなんだけど、ここからすでにドニーのアクションが凄い。なんか一人で戦争に勝っちゃいそうですなあ。上海に場面が移ってもドラマ部分とバランスよくアクションシーン(あるいは日本軍の残虐シーン?)がはいってリズムが良い。日本軍はちょっとやりすぎかもしれない。けどパターンではあるんだけど、霍元甲の日本人暗殺説みたいに史実とは違う事でも小説や映画で作られ続けると、なんだかそんな風になっちゃいそうで怖い。
ドニーのほかではカサブランカのオーナー役のアンソニー・ウォンが渋い。日本軍側の木幡竜はがんばってるけど台詞回しはちょっと気になった。Exileのアキラはなんで入っているのかよくわからん。その割には早めに退場しちゃうし。あの髪型で軍人はちょっとね。
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