ジャンヌダルク

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ちとジャンヌダルク関連を調べていたので、リュック・ベッソン監督のものもDVDで観てみた。 で、アマゾンではDVDは品切れのようなので一応ブルーレイの方にリンクしておきます。

前から観ようと思っていたけど機会がなかったのでこの機会に。うーん映画館で観たかったかも。とても良い作品だと思った。ただ題材上、ランスの戴冠式以降暗くなってしまうのは仕方ないと思う。知りたかったこの頃の城の雰囲気や戦闘を見ることができてありがたい。

もう少し娯楽よりかと思ったら、真摯に作られているんだなあと感心したものでもある。他のジャンヌ関連本などを呼んでから観たので、へんに聖女やヒロイン的な扱いをしているわけではなく、本当に彼女は何だったのかを考えていると思う。特に後半の神(=自分)との対話に関しては、背景を知らないで映画だけだとつらいだけかもしれない。イメージシーンでも聖ミカエルのほかに聖マルグリットと聖カトリーヌであることは読んでいたからわかるわけで。ベッソンがこういうふうに解釈しているのかと勉強になっただす。

百年戦争についても単純に対イギリスというわけでもなく、それまでのブルゴーニュ候派と王太子派とのからみがあって、単純ではないのだ。そこへジャンヌのように単純に割り切ってこられると、途中ではしごをはずされるのもあるのかなあと思う。ミラ・ジョヴォヴィッチの演技が大げさすぎるという批判もあるそうですけど、ジャンヌはてんかん質であった部分をまじめに表現しているのだと思う。そのぶん子供向きの映画ではないけど。

もっと推し進めて、統合失調症のようにもみえるのだけれど、それが本当に神であるのかどうかは結局のところ第三者に判断するすべはないのだ。そしてコンピエーニュ以降悲しい運命になるのだが、それでもその運命に進むかは本人が決めるしかないのだ。それぞれの人生の正解は本人にしかないのだと。

ラ・イールとかジル・ド・レイとかがいい味をだしていたなあ。。。ベッソン、続編でジル・ド・レイにいかないかなあ。。。ただのホラーになっちまうか。

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このページは、なおきが2012年3月25日 23:15に書いたブログ記事です。

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