鍵泥棒のメソッド

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本日は映画の日ということで、「鍵泥棒のメソッド」を観てきた。

俳優陣が個性的なのと、監督がおもしろそうなので気になっていたのだが、観て良かった。やはり脚本がしっかりしているものは観ていておもしろい。もちろん、ありえへーん、という設定はあるんだけど、それさえもわかった上でやっているというか、いやあおもしろいねえ。

この映画では、香川照之がやはり一番ですなあ。記憶を失っているときのなんだか不安げでくそまじめっぽいのと、思い出してからのふてぶてしい感じの演じわけがおもしろすぎる。「るろうに剣心」の観柳よりはやはりこちらのほうがおもしろい。堺雅人のダメ男っぷりがまた半端なくてこれもおもしろい。人間としての柱がなくてお前ダメジャンという感じがよくでている。売れない俳優で演技が下手な演技をするというのがいいね。広末涼子もうまくはまっていたと思う。なんつうか段取りびしびしだけど、人間的には人付き合いが今ひとつ的な三十台女にぴったしだった。

どこに持っていくのかわからない脚本のうまさに加えて、音楽の使い方も良かったね。コンドウにベートーヴェンの弦楽四重奏曲第十四番はぴったりだし、香苗のフィガロの結婚序曲も結婚前のどたばとを暗示していてよいなと思った。胸キュンの音なんかも大笑いである。内田けんじ監督の前作の「アフタースクール」も借りてでも観なきゃダメかな。

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このページは、なおきが2012年10月 1日 22:27に書いたブログ記事です。

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