映画はたぶん2月中旬から観たいものが増える予定。小説もあまり読んでいないのだが、最近「青春新書インテリジェンス」のシリーズで「図説」のものが気に入っている。一番近くておもしろかったのは「図説 日本の暦と和算」。もろに天地明察用みたいなかんじだが、その背景はよくわかるのでおもしろい。
読んでみると、江戸時代にはもう地動説なども当たり前に入ってきていて、時代の最先端の数学を和算でやれていたのである。その中で太陰暦を使っていたのはそのほうが生活の実感に良かったからなのだろう。もっとも閏月は面倒だし、そもそも明治に太陽暦を急遽取り入れたのが、政府に金がなかったので閏月の給料を払いたくなくて、、、というのは、へえ、ボタンを10回ほど押したいと思った。
それはさておき、漠然とは知っていても実際には詳しくなかったあたりの全体を知ることができるのがありがたい。大安とか仏滅とか気にするけど、歴史的には本当に新しいものなんだなあ。まあコンビニが作った恵方巻ほどではないけど。とにかく「天地明察」に興味を持った人ならおもしろいと思うだろうし、より広い知識を得ることができると思う。
この青春新書インテリジェンスの図説シリーズはなかなかおもしろい。いくつか持っている中でおもしろかったものをあげておく。
各風土記に加えて、風土記逸文まで載っていて、これは役に立つと思った。特に神功皇后について書こうと思っていることがあってなかなか悶絶しているのだが、この本は地理的な状況も図になっていてありがたいことである。もちろん原文に当たるには平凡社ライブラリーの「風土記」なども必要だけど。
倭国とは何か、という問題は九州王朝説も含めて非常に興味をもっているのだ。単純に魏志倭人伝だけではなく、各時代から見た和国の話があって、これもおもしろいです。
蘇民将来にまつわる話を書くのに参考にしたのだけれど、まだ出雲のほうについては今もう一つ考えているので読み直そうと思っている。
聖徳太子はもちろん「いなかった」説があるのでこれも興味がある。まだ自分の中で熟成中といったところ。ま、日本書紀のスーパースター像はさすがに作り物なのだろう。
古代ばかりでなく仏教関連も多いし江戸のものもある。「図説 東京の今昔を歩く!江戸の地図帳」は古地図と江戸の町の歴史があって、江戸時代物を考えるのに役に立つ。
他にも面白い「図説」 がいろいろあるのです。集めたい。。。
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