團十郎切腹事件

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昨年末の勘三郎に続いて団十郎という大看板が亡くなって歌舞伎界も大変だなあ。ということで、積んであった「團十郎切腹事件」を読み始めた。

戸板康二さんによるミステリなのだが、歌舞伎界を中心に、中村雅楽という老歌舞伎役者が探偵役を務める短編集です。おもしろいんだけど、やはりある程度歌舞伎の演目をしらないと楽しめない気もする。いくらかでも知っているととても楽しめる、という意味では、昔よりは今読んだほうが良かったのかもしれない。といってもそんなに演目を知っているわけでもないです。

短編集なので気楽に読めるのは良いけど、やはり時代の古さは感じてしまう。古典的な推理短編のつくりとでも言いましょうか。でも雅楽さんはじめ魅力的なので良しです。

分厚いのでまだ半分しか読んでいないけど、創元推理文庫での中村雅楽探偵全集は5冊出ているのでなんとか集めておきたいなあ。

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このページは、なおきが2013年2月15日 20:58に書いたブログ記事です。

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