電王戦

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この春は毎週土曜日の電王戦がおもしろい。コンピュータとプロ棋士の将棋の対戦なのだが、5台VS5人ということで毎週一対局が行われてきた。ここまでプロ棋士側からみて1勝2敗1引分となかなか辛い結果である。しかし完全に追い越されたのではない、今の対局がおもしろい。

中終盤は特に時間がなくなるとコンピュータの方が強いだろう。疲れも精神的なぶれもないのだから。しかし、序盤にはまだまだ弱さがありそうだし、昨日の終盤のような持将棋模様も弱い。某巨大掲示板など見ているとひどいことが書かれていたりするんだけど、プロ棋士側のメンバーはよくやっていると思うし多様性があって面白いのではないかと思う。でもやはり勝ちにつながるのは、コンピュータ側の無理攻めをさそって切らせるか入玉模様にもって行くことだろう。持将棋狙いは卑怯だとか書かれたりしているのだが、人間は持将棋にされないように無理な攻めはしないということもあるので、コンピュータの持将棋での判断の弱さや将棋のゲーム性の本質に関わる問題なので、簡単に持将棋禁止なんて言えないはずなのであるが。

長時間の対局なのだけれど、とにかくおもしろいのはやはり人間の背負っているものが垣間見られるからかなあという気もする。最善手でないとゴミだなんていう人は棋譜だけみてればよいわけであります。またニコニコ動画での解説などのあり方も今までのTVの将棋と違って視聴者に近くおもしろい。将棋のTVというといまやNHKしかないので、それはやはり固いのである。ネットで視られるとは良い時代になったものだ。もっとも会員費を払っていないので追い出されることもあるけど。

来週は第5局、三浦八段と東大の700台以上のPCを繋いだGPS将棋の対戦である。はて、台数が増えれば素直にその分強くなるのかが観ものである。思えば20年ほど前にまだJUNETだったかNIFTYのフォーラムだったかで、松原仁さんなどと、評価関数や探索の地平線の話をしていた頃が懐かしいですわ。強くなったもんだ。

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このページは、なおきが2013年4月14日 19:07に書いたブログ記事です。

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