いや、今年最高決定です。ただし40~50代の男の子限定。怪獣映画の最も正統な進化版です。
ギレルモ・デル・トロ監督なので、期待していたのだが、相当にすごかったですね。やはりこういうのは映画館のスクリーンで観ないと迫力が違うかも。さすが「パンズ・ラビリンス」で日本中の子供にトラウマを植えつけたギレルモ・デル・トロであります(もちろん、「パンズ・ラビリンス」をファンタジーのように宣伝した日本が悪い)。今回はそういうどす黒さはなく、あくまでもかつての怪獣映画のテイストを濃密に詰め込んだ怪獣愛、巨大ロボット愛の宝石箱やあ、ということでございます。
もちろん怪獣映画なので、突っ込みどころはたくさんあるけど、そもそも怪獣という設定自体が突っ込みどころ満載なので、そのお約束の上で楽しむには十分すぎるでしょう。しかも、出だしのロボットから、怪獣と腕で殴りあうという、もうありえないほどに愛に満ち溢れています。エルボーロケットなんて、腕のひじから噴射してパンチとか、もう涙ものですよ。塗装がはげはげしてたり、基地もあちらこちらさびさびだったり、ロシアのロボットや中国の紅いやつとかはなんか士郎正宗っぽいなあ。
で、主役のチャーリー・ハナムとか知らない役者だったけど、普通に良かった。いや、主役はロボットであるイェーガーと怪獣だった。菊池凜子はまあ良いけど、他の人でも良かったかな。芦田愛菜は相変わらず凄い。司令官のイドリス・エルバがとても良かったですね。知らない人だと思っていたら、マイティー・ソーの虹の橋の番人の人だったのね(虹の番人というとパズドラを考えてしまう、、、毒されてます)。
というわけで、昔の男の子限定で、最高でありましょう。本来このような怪獣映画の正統な進化版は日本で作られるべきだったんだろうけどね。予算やそのほかの関係でアニメに行っちゃったんですよね。
コメントする