対岸

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コルタサルの処女短編集であるらしい。もちろん購入するわけだが。

どうもまだコルタサル覚醒前のようで、今ひとつかな。最初の方のは普通のホラーっぽいし、三部のほうはSFっぽいけど、こういうのはカルヴィーノの真似のようにみえる。といってもコスミコミケは1965年なので、コルタサルのほうが前なんだけど、完成度がやはり違いますわ。「手の休憩所」もパスの「波の生活」のほうができている気がするし。「魔女」とかは動物寓意譚の「キルケー」になって初めてコルタサルだよね。「転居」や「遠い鏡」が後に続くコルタサル感が強い。

いずれもアイディアをストレートに形にした感が強く、こうして読んでみると、後の作品がいかに練られているか、アイディアをその適切な形に産み出すかというのはすごく難しいことなんだなあと思う。その意味では勉強になるです。

しかしアマゾンでは直接あつかっていないのかなあ。出品者からになっている。

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このページは、なおきが2014年3月16日 21:08に書いたブログ記事です。

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