ストラヴィンスキー―結婚

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声楽と4台のピアノと打楽器という珍しい構成のバレエ・カンタータ。まさにリズムの化身ともいうべき音楽で、本来はバレエで観るべきなんでしょうけど、声楽も入っているので音楽だけで聴いても興奮する。

ストラヴィンスキーではとにかく初期のバレエ3部作ともいうべき「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」で有名で、他は今ひとつ、、、という意見には、それなりにうなずく他ないんだけど、そうはいっても「3楽章の交響曲」とか名作にほんのひとつまみ足りない曲はごろごろしています。中でも「結婚」が好き。というのは、イリ・キリアンという振付師の舞台のLDを観てからはまった。

三大バレエと同様ディアギレフとの舞台のための作品で、当初は大管弦楽を構想していたようだけれど、その後小オーケストラとか、自動ピアノ+電気ハーモニウム+打楽器+2台のツィンバロムとかを破棄した後、声楽と4台のピアノと打楽器という現在の構成になったらしい。結果論ではないけれど、4台のピアノと打楽器という構成によってリズムのおもしろさが際立つし、声の部分との絡みも良いように思う。リズム作品としては春の祭典よりもダレナイかもしれない。

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アンチェルのものは1960年代の録音で古いはずなんだけど、それを感じさせない鮮やかさでびっくり。あっさり気味の気もするが、その代わり何度も聴ける。

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レヴァインのものは久々に聴きなおしたけど、結構良かった。持っていること自体忘れていた。

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バーンスタイン盤ではピアニストがアルゲリッチ、カツァリス、ツィメルマン、フランセシュと超豪華。出だしがちょっと落ち着きすぎなのが不満なんだけど、盛り上がってからはテンションメーター上がりっぱなしである。一気に持っていかれるので疲れるけど。

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ゲルギエフのものは私にはちょっと速過ぎる。新しいし録音も良いので、ちょっともったいないなあ。。。

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イリ・キリアンとネーデルランド・ダンス・シアターのものがDVDで再販されている(ちょっと高いけど)。このイリ・キリアン振付のダンスが大好き。本当に萩尾望都の描くバレエ漫画の世界のような踊りでございます。この演奏は音楽はクーン指揮ということです。

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初演時の振付のニジンスカ版は現在でも英国ロイヤル・バレエ団のレパートリーということで、これも良いけれど今観るとぬるぽな気がする。やはりシャープさということではイリ・キリアンのほうがかわゆくて好き。

手元のCD

  • アンチェル指揮
  • レヴァイン指揮
  • バーンスタイン指揮
  • ゲルギエフ指揮

手元のDVD

  • イリ・キリアン振付 ネーデルランド・ダンス・シアター
  • ニジンスカ振付 英国ロイヤル・バレエ団

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このページは、なおきが2011年12月14日 14:38に書いたブログ記事です。

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