シェーンベルクは無調から十二音音楽を切り開いた人ですが、十二音音楽からセリーへの流れは「あーやっちまったな」つう感じで昔はいろいろ聴いたけどもうあまり聴く事はない。シェーンベルグで私の中に残っているのは「浄夜」だけ。
若い頃は、現代音楽を理解できることが意味のあることだと思っていたのだけれど、今では音楽なんて理解しても感じることができなければ意味がないし、感じない音楽は世の中で名曲であろうと自分には関係ないと思うようになってきた。で、たいていのゲンダイ音楽はどうでもよい。シェーンベルグの無調から十二音音楽のやつも聴いてはいるけど、まあだいたいはどうでもよい。ただ「浄夜」はまだ後期ロマン派の極めみたいな位置にあって、こいつはいける。
最初に買ったのはLPの頃で、たぶんカラヤン指揮ベルリンフィルの弦楽合奏版で、こいつで洗脳された感がある。この頃のDGのやつはジャケ買いしていたような。。。あの青空と段のついたデザインはマグリット的で素敵だ。。。ああ欲しくなってきた。
もともとの弦楽六重奏曲での演奏はラサール四重奏団+αのものが好きで、ちょっとひんやりしている気もするけど、もともと私は妊娠しているがあなたの子供ではない、という詩なんだから、どろどろやられるとTVの愛憎ドラマみたいになっちまうので、少し突き放したくらいがちょうどよいです。
その後買ったものにはアルテミス四重奏団+αのものも持っているんだけど、ラサールよりは表現が濃い。これもすごく良い演奏です。ただ、自分の中の基準はやはりラサールなのであった。
スロウィック指揮スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズはR・シュトラウスのメタモルフォーゼンでもあったけど、ガット弦による弦楽合奏版です。ちとロマンチックすぎる気もするけど、これも好きだなあ、と思ってアマゾンを見ると廃盤は廃盤だろうが、これも9800円で出品されているよ。それならおいらが売るよ。スロウィック指揮スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズは再録音も出ているようです。
手元のCD
- ラサール弦楽四重奏団
- アルテミス弦楽四重奏団
弦楽合奏版
- スロウィック指揮 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
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