トマジ―コルシカ島の12の歌

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アンリ・トマジはフランスの作曲家です。両親がコルシカ島の出身らしい。一般にはあんまり有名ではないけれど、一部トランペット奏者、ホルン奏者、合唱ものの間で有名であります。

というのは、トマジの曲といえばトランペット協奏曲、ホルン協奏曲など管楽器中心の曲が有名で録音も多いからです。でも、トランペット協奏曲のCDは持っているけど、とてもおしゃれな感じで、コルシカ風というわけではない。

「コルシカ島の12の歌」は作者の遺作となる無伴奏女声合唱曲で、1971年の作品である。私は合唱者ではないのでよく知らないけれど、この曲のインパクトは大きかったらしく、いろいろなブログでこの曲の記憶を引きずっている人の記事を読むことがある。もともとはテイチクからでたレコードの方が有名であるようだ。もちろん現在は入手困難である。同じ団体指揮者の新録音がCDで出たのが1993年あたりであろうか。何故自分で買ったのか記憶がない。はてFMか何かで原曲を知っていたのか、まさかのジャケ買い?忘却の彼方の虚邪回路である。

これもフランスのマイナーレーベルで現在は入手が難しいだろうと思う。というわけで今回はリンクはなし。で、通の方には、LPの録音こそ神、CDの方はよくない、という意見が多いのでそんなもんかとも思うんだけど(確かに自分でもハーモニーの精度が悪い気がする)、CDで聴けるありがたさには代えられない。これらの曲にはおしゃれな部分よりも赤裸々な音楽があるように思う。

12曲の中でも、やはり最初の「糸を紡いでいた時」が印象が深すぎて、曲集全体のイメージがこれに引きずられているような気はするけど、でもすんごく良いので仕方ない。ガブリエル・フォーレ少女合唱団のものはみつからないけど、この曲については、芸能山城組が録音しているので、このあたりで試聴してもらうと私の気持ちのいくらかも伝わるであろう。ありがたいことに冒頭から聴くことができる。このゆらゆらとゆれる旋律と響きには脳髄までやられまくると思う。。。あ、芸能山城組のもほしくなってきた。

ガブリエル・フォーレ少女合唱団のCDでは他にプロヴァンスのミサのための曲集がはいっていたりして、こちらはあまり話題にならないんだけど、「聖誕祭のミサ」も軽く打楽器系が入って、コルシカではなくても結構好きだ。


手元のCD

  • テレーズ・ファレ=フィズィオ指揮 ガブリエル・フォーレ少女合唱団

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このページは、なおきが2012年3月 8日 00:10に書いたブログ記事です。

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