マイケル・ナイマンはイギリスの実験音楽、ミニマル音楽の作曲家。グリーナウェイの映画音楽で有名になりましたが、その後一般映画の音楽も担当しています。その中の大ヒットがジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」でしょう。1993年の作品です。CDも大ヒットしたので今でも知っている人は多いでしょう。グリーナウェイのときの音楽もよいけど、最近はあんまり知らない。
で、この「ピアノ協奏曲」はその「ピアノ・レッスン」の素材を元にピアノ協奏曲にくみなおしたものです。元のサウンドトラックもよいのは当然ですが、やはり1曲1曲が短い。その点、このピアノ協奏曲では30分以上泣けます。映画の影響を受けてる、といわれるかもしれませんが、私は「ピアノ・レッスン」は観ていないのです。音楽だけを聴いて泣き続けています。特に4楽章。。。今回聞き比べで3種類を聴いて、3回とも泣くという新記録更新です、はい。作曲者は否定するかもしれませんが、やはりこの曲は奇跡的な特大ホームランなのだと思う。
やはり、ナイマン指揮のものを最初にあげておきましょう。一家に一枚。
湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団のものでもジョナサン・カーニー指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のものでも全然泣ける。もちろん演奏にそれぞれ違いはあるけど、どうでもよいです。湯浅卓雄指揮のものはナクソスなので手に入りやすいと思う。4楽章の盛り上がりが涙腺を刺激しまくりです。ジョナサン・カーニー指揮のものは格安のSACDシリーズで、一緒に入っているプロスペローの本がまた良い曲だ。
サウンドトラックももちろん必要。
手元のCD
- マイケル・ナイマン指揮 ロイヤルリバプール管弦楽団 キャサリン・スコット(p)
- 湯浅卓雄指揮 アルスター管弦楽団 ジョン・レネハン(p)
- ジョナサン・カーニー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ピーター・ローソン(p)
- 「ピアノ・レッスン」サウンドトラック
コメントする