どちらかというとシューベルト素人という感じですが、シューベルトに行くなら未完成、死と乙女路線も捨てがたいけど、やはり天国的な方向に行きたい。交響曲9番に行くか弦楽四重奏第15番に行くか弦楽五重奏曲に行くか、、、このピアノソナタ第21番に行くか。。。でも考えてみるとこの4曲でも凄いです。シューベルト的4大天国。
1楽章は Molto moderato なんだけど、あんまり遅すぎるのも好きではない。そして展開部の短調の歌が好きだ。8分音符で下降するあたりでとろけているようである。昔持っていたアファナシエフは心臓停止直前のような遅さで演奏はおもしろかったけど、やはりこの1楽章は夢をみたい。生と死の狭間を往くようなテンポで。自分の過去を訪れて覗き見るときにそっと隠れて歩くようなテンポとやわらかさであってほしい。
で、ピアノソロは疎いのでよくわからないが、持っている中ではテンポ的にはポリーニかなあ。ポリーニはテンポは好きだけどやはりところどころうるさいというか堅いというか。でもこれに慣れたのでやはり基準かなあ。
と思ってホロヴィッツのを聴くと、おおタッチの自在さはこちらの方が好き、出だしのテンポも理想に近い。だけどちょっとやりすぎ感もあるなあ。旧録音はモノラルなんだけど、こちらの方が流れは自然かも。なお、ホロヴィッツはそれぞれDGとSONYのボックスセットで持っているけれども、ものすごくコストパフォーマンスが良い、つうか昔定価で買っていたのがあほみたいに思えるのでデフレの象徴みたいなもんか。DGは7枚組みで3500円程度、SONYは10枚組で2500円程度だから笑っちゃう。
インマゼールのものはフォルテピアノによる。これも良いけれど表情付けでちょっと好みでないところもある。このCDは手に入りにくいかもしれない。
他の演奏家のも聴いてみたくなってきた。
手元のCD
- ポリーニ
- ホロヴィッツ(新)
- ホロヴィッツ(旧)
- インマゼール
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