モンポウ―内なる印象

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フェデリコ・モンポウはスペインの作曲家で、時代的には現代の作曲家ですが、なんというか「繊細」「内省的」「静謐」な小品を作曲し続けた人です。耳が疲れたときには良し。心が疲れたときにはもっと良し。

で、私はギター曲の「コンポステラ組曲」の作曲家として知ったわけですが、その後熊本マリさんがモンポウのピアノ曲集を続けて出しまして、思わず買い続けたわけです。「コンポステラ組曲」が手元にCDとして持っていなかったので、ピアノ曲は「前奏曲」「歌と踊り」「ひそやかな音楽」どれを選んでも良いのだけど、「内なる印象」にしておきましょう。 私が持っている熊本マリさんのモンポウ1~4はファンハウスからでたのですが、たぶんもう廃盤でしょうから、熊本マリさんの新録音のほうにリンクしておきます。

「内なる印象」はモンポウでも初期の作品で、1分~2分半程度の9曲によるピアノ曲集です。8曲目の「秘密」が有名です。形式は単純ですが、そこには確かにひとつの世界があります。モンポウにはまった人は「ひそやかな音楽」(全4集28曲)も待っています。

なお、私ではモンポウのよさを伝えきらないので、作曲家に興味を持つ人はこちらのリンク先をみてください。魅惑のモンポウ・ワールドが堪能できそうです。もちろんこのような世界には感性の同調が必要ですから、つまらないと思う人も多いと思います。 まあ俳句や短歌のようなもので、その余韻に関しては聴く人が補えるかどうか、何かを膨らませられるかどうかのような気もします。

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昔「Mompou plays Mompou」として作曲者自演のものもリリースされました。私は1だけ買って、そのあとは熊本マリさんのも持っているので買わなかったのですが、前にブリリアントから全集で安く出ています。これなら買っても良いなあ。


手元のCD

  • 熊本マリ(p)旧録
  • モンポウ(p)

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このページは、なおきが2012年10月 6日 17:00に書いたブログ記事です。

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