ピアソラ―プンタ・デル・エステ組曲

| コメント(0) | トラックバック(0)

classic-53-01.jpg

タンゴといえばピアソラで、「タンゴの歴史」とか「アディオス・ノニーノ」とか有名曲が多いのですが、クラシックよりのオケとの作品として自分が好きなのは「プンタ・デル・エステ組曲」です。ほら、12の・・・。

ピアソラはバンドネオン奏者でありかつ作曲家であり、タンゴの革命家であります。かつての舞曲としてのタンゴにロック・ジャズ・クラシックの要素をぶち込んで「踊れないタンゴ」とも言われたそうです。でも後に名声を得て、アルゼンチンではピアソラ楽団に入ることはサッカーのナショナルチームに入るくらいの栄誉だったそうで。タンゴの革命家で、しかも弧峰といえるでしょう。1992年に亡くなりましたが、その後タンゴ作曲家でピアソラのように有名な人はまだ出てきていません。

曲としては「アディオス・ノニーノ」や「リベルタンゴ」、組曲の「タンゴの歴史」や「ブエノスアイレスの四季」などが有名ですがここでは「プンタ・デル・エステ組曲」をあげましょう。いや、バンドネオン協奏曲でも「アコンカグア」といったかっちょよいやつもあるのですが、「プンタ・デル・エステ組曲」は特に出だしが映画の「12モンキーズ」に使われたので有名です、というか耳に残る音楽です。でも全曲でも2楽章の瞑想的なコラールやかっちょよい3楽章のフーガも素敵です。

手元にはピアソラ本人の演奏ではなくDniel Binelliによるものを持っています。アマゾンで見るとMP3で販売しているようですね。NAXOSライブラリにもありました

classic-53-02.jpg

今回は趣向を変えて同一曲異演奏ではなく、ピアソラのCDをいくつか。同じようなオーケストラとの協奏的なものではミカ・バエユリュネン(バンドネオン) クオピオ交響楽団のもので「三つのタンゴ」とか協奏曲である「アコンカグア」がかっちょよい。アコンカグアというのはアンデス最高峰の山の名前であることはイモトで有名になりました。「アディオス・ノニーノ」もアンコール的に入っています。でも現在は手に入れ難いのかな。

classic-53-03.jpg

ソロ的な曲集としてはバンドネオンでないものを紹介しておきます。サクソフォン奏者の須川則也さんの「Cafe 1930 ~ピアソラに捧ぐ~」はピアソラ作品集ですが、「タンゴの歴史」ではこれが好きかな。この曲はフルートでも良く演奏されますね。

classic-53-04.jpg

弦楽合奏ではアルテミス四重奏団の「ピアソラ・プロジェクト」を。残念ながらクレーメルのものは持っていないんですよ。こちらでは「ピアノ五重奏曲」や「天使のミロンガ」を含む「天使の組曲」など。

他にも何枚か持っているので機会があれば載せます。ナクソスでも1枚持っていますが、いくつも出ていますね。またピアソラものとしてはクレーメルのものがありますが、残念ながら持っていないんですよね。

手元のCD

  • Dniel Binelli(バンドネオン) Camerata Bariloche
  • ミカ・バエユリュネン(バンドネオン) クオピオ交響楽団
  • 須川則也(サクソフォン)
  • アルテミス四重奏団

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://ns.concordia.to/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/1600

コメントする

このブログ記事について

このページは、なおきが2014年5月 5日 17:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ドヴォルザーク―交響曲第8番」です。

次のブログ記事は「ブダシキン―ロシア序曲」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。