「月に囚われた男」は単館上映なので、恵比寿ガーデンシネマまで観にいってきた。
地球では月の資源によりエネルギー問題は解決し、企業は月での採掘作業に従業員が3年契約で一人、人工知能ロボットを頼りに作業をしている。。。しかし、あと2週間となって幻覚をみたり、思わぬ事故にあったり、で、実はこの任務は。。。というお話でございます。監督がデヴィット・ボウイの息子のダンカン・ジョーンズとのことですが、そんな背景は関係なくなかなかおもしろかった。すぐネタバレになりそうなので、その展開や最後はなかなかうまく書けないのだが、企業のエゴと主人公のサム・・・の心情が心に残る。うーん、労働者の悲惨さが、、、って失業状態で書いてもなんか身につまされるぜ。
低予算映画とのことだが、映画が面白いかどうかはやはり脚本と監督の腕だなあ。いや、今回は主人公のサム・・・を演じたサム・ロックウェルがほとんど全演技なので彼の力量も大きいのだろう。どこかで観たなあと思えば、「銀河ヒッチハイク・ガイド」のゼイフォード・ビーブルブロックス役だったのね。 セットも低予算なんだろうけど、2001年的なデザインと人工知能の設定などがおもしろい。人工知能のガーティのほうが企業の人間よりよほど人間的なんだけど、だんだんリアリティのある時代になってきたよね。
タイトルの「月に囚われた男」は、監督の父であるボウイの「地球に落ちてきた男」からとったのだろうが、原題の「Moon」もすっきりしてよい。が、正規サイトのURLがmoon-otoko.jpというのはちょっとね。単館上映のものは京都にいたときは「京都シネマ」か「京都みなみ会館」で済んだので楽だったのだが、東京だと恵比寿までいくのは面倒だなあ。いや、映画館は凄くきれいでよいのですけど。「ウッディ・アレンの夢と犯罪」もやっているのでまた観に来ようか。
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