綺譚集

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読書の秋のはずであるが、あんまり読んでいない。

どうも出歩いているせいかどうか。思えば Blog 始めた頃は、仕事した上に本も読んで音楽も作ってといったいどこにそんな時間があったのだろうという漢字であるが、今はあんまり進まない。もっとも今頃「世界中の迷宮III」と「タクティクスオウガ」をやっていたりするからなのだが。。。

で、買ってあった津原泰水さんの「綺譚集」を読んだ。ホラーと幻想の境を彷徨うような短編集で、とても良かった。ちょっとコルタサルを思い出すような感じであるが、こちらのほうが叙情的な部分も多く、単純に似ているというわけではない。「ドービニィの庭で」はゴッホの絵に関する話だが、コルタサルの「局面の終わり」をちょっと思い出したが話は全然違っていた気もする。また展開も思いもかけないものもあって、やられたー感あり。リアルな展開かと思えばふっと幻想に入ったり、ホラーに行くかと思えばちょっと泣けたり、手のひらの上でもてあそばれている感がいいね。

「琉璃玉の耳輪」も買うべきかなあ。うーん、「ピカルディの薔薇」が文庫に入らないかなあ。。。

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このページは、なおきが2010年11月22日 12:21に書いたブログ記事です。

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