今日は東京でも雪ですが、観にいってしまいました。
「ウォール・ストリート」は1987年の映画「ウォール街」の続編である。もっとも原題は元々 Wall Street だから、同じなのですが(今回のは Money Never Sleeps という副題付)。で、前回逮捕されたゲッコーが出所するところから始まって、サブプライムローンあたりを盛り込んだ金融業界のお話です。
で、大変面白かった。。。というのは最近私自身が経済金融に興味があることもあるのと、脚本がうまく出来ていたと思う。うまくできているというのは、当たり前のことだが人間像キャラクターと行動や心理のゆれがきちんとあっているということである。風説の流布とかはそんなにうまくいかないだろうけど。ゲッコーのマイケル・ダグラスはなかなか風格があって良いな。今回の若手のジェイコブ・ムーア役のシャイア・ラブーフもよいが、特にゲッコーの娘役のキャリー・マリガンがとてもよかった。変に美男美女をいれなかったのが良いと思う。
筋的にも金融業界の細かいことを除いて人間の心理を主にしているのもうまくまとまっていると思う。さすがオリバー・ストーンじゃ。昔はオリバー・ストーンのカットのリズムがどうも説明的でリズムも嫌いだったのだがうまくなったのかなあ。こった表現もたくさんあるんだけど、やりすぎなくなったのかもしれない。ただワタシはとても面白かったが、会話などに相場の格言をもじったやつとかがでてきて、日本語で読んでても笑えんかもしれんなあ(例えば「牛も熊も生き残るけど豚は死ぬ」とか。 bull and bear は株価の上昇・下降を意味する、とか、チューリップバブルの話とか。なお日本では江戸時代に朝顔がはやったらしい)
そうそう、前作を観ていなくても楽しめるのだが、チャーリー・シーンが友情出演みたいに出ていて前作のその後の話をしていたのも笑った。けど細かい筋は忘れているので、元作ももう一度みないといかんなあ。
機内で観たけど英語だったので筋がわからない部分が(苦笑)。
ブルは下から上へ角を、ベアは上から下へ手を振り下ろすので、上下の意味とか。ピッグは蔑称?嗅ぎ回るってことかなあ?
おお、ワタシは英語だと無理だろうなあ。。。でももっと凝った金融犯罪をやるのかと思ったら風説の流布というなんとも一般的な。。。
ブルベアは相場用語ですね。どちらにも乗らないのが豚ということでは。ピンクフロイドを思い出してみたり。