ガンツというよりもガソシだな。がっくし。
脚本も演出もひどすぎておはなしにならない。各人の行動や心理状況に一貫性がなさすぎ。だいたい今回は人間型以外はまったくでてこないし、展開も意味もよくわかんないし、原作はなれた時点で脚本の出来がすごく悪くなっている。むかつく部分だけで100行は書けそう(そんな価値はないけど)。監督の佐藤信介は私的ブラックリスト入りです。音楽は前作よりよかった。
元もと30巻以上の漫画だから人間関係や恋愛関係もいろいろあるけど、特に黒服とか多恵ちゃん篇とかは本筋がマンネリ化しないための変化球なのに、そこを中心にしてどうする?なんだかなあ。だいたいいつから誰でも復活できるようになったんだ?こういう作品内でのルールの勝手な改ざんはSFでは一番やっちゃいかんことなのに、気軽にやってしまう神経を疑うです(もともとSFは飛び跳ねた世界設定なんだから、世界内でのルール改ざんをやると何でもありになってしまう)。最後はあれは陳腐でやっちゃいかんだろうと展開だし、もう映画のモラルハザードを軽々と越えた作品であります。せめて世界観や戦闘のイマジネーションがザック・スナイダーほどあれば別だけど(最後ある意味似ているのだが)。二宮君も駅を走るシーンかっこ悪すぎ。ワイヤーでつられているのもふらふらしてかっこ悪いね。孫文の義士団でみたパルクールのすごさのかけらもないしなあ。
というわけで、今回はなかったことにして、米国か香港でザック・スナイダー監督かウイルソン・イップ監督(か日本では紀利谷和明監督)で別途やってください。
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