こちらは二条警視正の若いころのお話ですが、警察小説というのでしょうか、まあそちらは私はそれほど好きでもないのですが。内容的にはよくある話(現実にというのではなくお話として)なので、私的にはうーむというところです。この内容だともう少し辛口の文体でないとどうも読んでいて辛い。なんか正義のため、という感じですが、自分らに都合よく振舞っているだけとしか思えなかったりして。
革命のために人を傷つけたり殺したりしておきながら、自分の愛する人のために、というのは人間として自分に甘すぎてこのあたりの倫理感は大嫌いなのです。個人的には人間の屑だと思っているので、それを美化されてもいっそうむかつく。
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