お目当ては奥泉光のクワコーものと麻耶雄嵩の神様ものなので、これらはとりあえず読んだ。そういえば、前巻でもクワコーものは載っていたのだが、放置プレーしていたら単行本が出て、連作の最初から読むことができたので結果オーライでよかった。
クワコーは文芸部夏合宿へいく、ですが、なんだかんだいってももう文芸部になじんじゃってるクワコーが楽しい。最後のジンジンの喜ぶ姿もなんか新鮮。これからは順次読んでいけるけど、次作まで1年も空くのは嫌だなあ。このシリーズがほかで公開されて、見逃すのも嫌だし。そういえば、どこかで作者がこのシリーズは本格でと言っていたけど本格というには物足りないという意見を見た気がするけど、アトランティスのコインがでてこないだけで十分普通という意味での本格なのかな、と。
麻耶雄嵩の神様シリーズはあいかわらずひどい(ほめ言葉です)。神様が犯人を指摘する時点ですでに変格ではありますが、その変格を逆手にとっての構成は今回のもすごいですね。なんかもともと子供向けみたいのでリリースされたシリーズですが、この運命をもてあそぶような作りはもっとも大人向けの作品なのかもしれない。それでも本格なのは、誰が犯人なのか?ではなくて、神様が指摘したことに対して何が起こっているのか?が謎となっていることですね。
他のものはおいおい読んでいきます。
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