あんまり観たいものがないなあという中、バトルシップを観てきました。
エイリアンとの戦闘ものということで、そんなに期待していったわけでもなかったんだけど、ユニバーサル映画100周年記念作品ということで、なかなか迫力満点でよかった。去年もこういうのは多くて、「スカイライン征服」とか「世界侵略:ロサンゼルス決戦」とか「トランスフォーマー」もそうかな。最近はヴィジュアルエフェクトが凄いので、そういう部分は安心して観ることができる。で、ほぼ現時点の戦力で戦うという意味からは「世界侵略:ロサンゼルス決戦」が一番近い気もするんだけど、こちらのほうがおもしろかったのは「船」だから、のようだ。あたりまえのことだけれど、最近の戦闘では航空戦力が主で、陸戦はまだしも海戦でミサイルを打ち合うなんてことはないわけである。今回の映画では、SF的な条件をつけて、艦船同士の戦いに持ち込んだのがおもしろかった。
とはいっても話的には無理が一杯で、電波を放ってすぐにこれるようなエイリアンに勝てるかい、とか、狙撃砲みたいなもので宇宙を越えてきた宇宙船の窓を壊せるのか、とか言い出せばきりがないんだけど、すべては艦船決戦に持ち込むためとあれば仕方ありませぬ。ただ、最初の人間関係や青春の蹉跌見たいな部分はばっさりないほうがよいようには思うけど。また、おまけ的なエンドロールの後のワンカットも全然いらないぶち壊しのものだったなあ。まあそれはそれとして、中盤までのイージス艦との戦闘だけでも結構満足だったのだが、最後にあの船が動き出して笑ってよいのか感動してよいのかよくわからんが、それでもおもしろかったぜ。動かすための燃料とか爆薬類とかどうすんねんと関西弁で突っ込みを入れたくなるけど、そこはじっとがまんして巨砲の一発を堪能してくれ。
主役のテイラー・キッチュは同時期に公開の「ジョン・カーター」でも主役なのだが、まあ悪くもなく普通かなあ。浅野忠信は「マイティ・ソー」のときよりは重要な役になっていたね。目だっていない感じもあるけど、主役も超メジャーじゃないからこれくらいでよかったのでは。でも、日米が無理やり持ち上げられていてなんか怖いなあ。もしかしたらアメリカさんやる気なのかなあ。
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