アベンジャーズの公開が来週なので、今週は「トータル・リコール」を観た。
「トータル・リコール」といえばシュワちゃんの映画だけれど、そのリメーク版であります。といっても結構設定は変わっていて、火星がでてきません。。。まあそれはおいておいて、SFアクションものとしては、突っ込みどころは満載だけど勢いで突っ切るのでありました。監督のレン・ワイズマンは「アンダーグラウンド」とか「ダイハード4.0」の監督なんですね。いくらかかっているか知らんけど、画面のつくりがSFっぽくてよかったす。
ただし、裕福な者が住む「ブリテン連邦」と貧しい者が住む「コロニー」があるんだけど、「コロニー」のほうは雰囲気まるきり「ブレードランナー」だし、鬼嫁ローリーのケイト・ベッキンセールはまるきり「アンダーグラウンド」っぽいし、磁力で浮いて走る車は「フィフス・エレメント」っぽいし、まあ映像のレベルはあがっているけど、目新しい発想はあんまりなかったかしらん。せめて「ブリテン連邦」は裕福な者が住むのだから、もっときれいな街にして、差をつけてほしかったが、想像力がなかったらしい。
脚本や設定は言い出すときりがないんだけど、さすがに地球横断超特急は無理があるなあと思った。コア付近の無重力状態をネタとして使いたかっただけのような気がするけど。一人で最前線に出てくる敵役も相当のもんだし。後から考えると、そもそもなんで記憶消されて監視されているんだっけ、というのがよくわからない。マティアスに接触することが起るのかどうかすらわからないような気がする。こういうどんでん返しは簡単だけど、実は論理的整合性は難しいなあ。リコール社の関連が薄すぎるのもちょっとなあ。。。
というふうに突っ込みどころは満載ですが、SF的な画像とアクションと展開の勢いで、観ているうちには考える余裕を与えないので、まあそういうのもありかも。お気楽SF大作として観ればよいのでしょう。鬼嫁が凄すぎて笑えるのでした。ケイト・ベッキンセールは監督の奥さんなのだな。
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