これは観るつもりだったので、土曜日のレイトショーで観てきた。
歴史好きなのでおもしろかったけど、あまり知らない人にはどうだろうか?といっても信長の弟としてでてきたのは織田有楽斎のことかと思っていたので、自分もダメダメなのであるけれど。今までの三谷映画のようにすべての場所で笑えるというわけでもないので、少し好みは別れるかもしれない。やはり脚本が良くできているのでおもしろいのだが、人間、特に柴田勝家と羽柴秀吉を描くことにも重点があるから、その分底抜けに笑い続けられるようには作られていないのである。
やはり柴田勝家役の役所広司がなんだかいいね。勝家の単純さが良く出ていたと思う。もっともこれは力量どおりであるのだけれど。勝家の演出は微妙に凝っていて、会議での相槌の入れ方でわざと間を外していたり芸が細かすぎる選手権のようです。羽柴秀吉の大泉洋が想像以上に良い出来でびっくりした。シリアスな役をやるとだめなんだけど、こういうのはうまいなあ。イヤ本当に予想以上によかった。素の小うるさい感じは嫌いなんだけど、役者としては認めるしかないか。池田恒興の佐藤浩市は目の泳ぎ方が半端なくよかった。黒田菅兵衛は寺島進なのだが、本来この時は40前なので、ちょっと年寄りに作りすぎのような気がする。更科六兵衛は。。。まあ必要といえば必要か。
女優陣ではお寧の中谷美紀がよかったですな。お市の方の鈴木京香は怖すぎるです。松姫の剛力彩芽はがんばっているけど、さすがにこのメンバーに入るともう一歩だ。
ただ、2時間30分はちょっと長かった。天海祐希なんかもったいないけど必要なかったし。この役所広司と大泉洋で、賤ヶ岳の戦いも観てみたいかもね。
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